メドレーJP:4480

時価総額
¥1163.9億
PER
45.3倍
医療ヘルスケア領域に特化し、人材プラットフォーム「ジョブメドレー」、オンライン診療システム「CLINICS」、調剤薬局支援システム「Pharms」、歯科業務支援システム「Dentis」、医療情報提供サービス「MEDLEY」等を展開。

沿革

2009年6月

東京都港区に株式会社メドレー(資本金17百万円)を設立

2009年11月

人材採用システム「ジョブメドレー」提供開始(人材プラットフォーム事業)

2012年11月

本社を東京都渋谷区に移転

2015年2月

医療情報提供サービス「MEDLEY」提供開始(医療プラットフォーム事業)

2015年3月

本社を東京都港区に移転

2015年4月

介護施設検索サイト「介護のほんね」を運営するプラチナファクトリー株式会社を完全子会社化

介護施設検索サイト「介護のほんね」運営開始(新規開発サービス)

2015年7月

完全子会社のプラチナファクトリー株式会社を吸収合併

2016年2月

オンライン診療システム「CLINICSオンライン診療」提供開始(医療プラットフォーム事業)

2016年6月

「日経メディカル ワークス」開始(日経BP社と共同運営、人材プラットフォーム事業)

2018年4月

クラウド型電子カルテ「CLINICSカルテ」提供開始(医療プラットフォーム事業)

2019年4月

医療情報標準規格であるFHIRを活用し、厚生労働省からの受託事業である「電子処方箋の本格運用に向けた実証事業」を完了

2019年6月

創業10周年の節目に合わせ当社グループのミッションを「医療ヘルスケア分野の課題を解決する」から「医療ヘルスケアの未来をつくる」に変更

2019年12月

東京証券取引所マザーズに株式を上場

2020年9月

調剤薬局窓口支援システム「Pharms」提供開始(医療プラットフォーム事業)

2021年1月

中小病院向けに電子カルテ(MALLシリーズ)を開発・提供する株式会社パシフィックメディカル(旧社名: 株式会社パシフィックシステム)(高知県)を子会社化

中小病院向け電子カルテ(MALLシリーズ)提供開始(医療プラットフォーム事業)

2021年2月

介護事業所向けオンライン研修サービス「メディパスアカデミー介護」等を運営する株式会社メディパス(東京都)を完全子会社化

介護事業所向けオンライン研修事業「メディパスアカデミー介護」提供開始(人材プラットフォーム事業)

2021年4月

オンライン診療の適切な普及の加速、ユーザー向け新サービスの展開を目的として、株式会社NTTドコモと資本業務提携契約を締結し、協業を開始(医療プラットフォーム事業)

2021年4月

調剤薬局窓口支援システム「Pharms」に、電子お薬手帳、服薬フォローアップ機能を追加。かかりつけ薬局に求められる各種業務がワンストップで実施できる「かかりつけ薬局支援システム」へリニューアル(医療プラットフォーム事業)

2021年10月

株式会社NTTドコモと共同で株式会社ミナカラの発行済み株式100%を取得(株式会社NTTドコモ85.1%、当社14.9%)(医療プラットフォーム事業)

2022年1月

新しい患者体験の提供と業務効率の向上をめざした歯科向けのクラウド業務支援システム「Dentis」の提供を開始

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しによりマザーズからグロース市場へ移行

2022年5月

介護事業所向けのオンライン動画研修サービス「メディパスアカデミー介護」を「ジョブメドレーアカデミー」に名称変更

2022年9月

オンライン診療・服薬指導アプリ「CLINICS」に、株式会社NTTドコモが提供する電子お薬手帳サービス「おくすり手帳Link」を統合

2022年9月

医療ヘルスケア領域の特定の職種に特化した匿名コミュニティ「シゴトーク」を運営する株式会社Tenxia(東京都)を完全子会社化

2022年11月

東京証券取引所プライム市場に上場市場を変更

2023年2月

完全子会社の株式会社Tenxiaを吸収合併

2023年9月

医療機関・介護施設向けのファクタリング事業等を展開する株式会社GCMを完全子会社化

2024年2月

株式会社NTTドコモとの業務提携内容を見直し

事業内容

メドレーは、医療ヘルスケア領域に特化したインターネットサービスを提供する企業です。同社は、「医療ヘルスケアの未来をつくる」というミッションのもと、医療技術の進歩と法規制の存在、テクノロジー活用の遅れなどの課題に対応するサービスを展開しています。

メドレーの事業は大きく分けて、人材プラットフォーム事業と医療プラットフォーム事業に分類されます。人材プラットフォーム事業では、医療ヘルスケア領域の人材不足や地域偏在の課題を解決するため、「ジョブメドレー」及び「ジョブメドレーアカデミー」を運営しています。これらのサービスは、医療機関や介護施設などの事業所向けに成果報酬型の人材採用システムやオンライン研修システムを提供しています。

一方、医療プラットフォーム事業では、医療機関の業務効率の改善や患者の医療アクセスの向上を目指しています。具体的には、オンライン診療システム「CLINICSオンライン診療」、クラウド型電子カルテ「CLINICSカルテ」、かかりつけ薬局支援システム「Pharms」、歯科向けクラウド業務支援システム「Dentis」などを提供しています。これらのシステムを通じて、医療機関が予約、診療、会計までを一貫して管理できるようにし、患者の通院体験の向上を図っています。

さらに、メドレーは医療情報提供サービス「MEDLEY」を運営し、患者やその家族が適切な医療情報を取得できるよう支援しています。また、新規開発サービスとして、介護施設情報を掲載するWEBサービス「介護のほんね」や、米国市場での調査及びテストマーケティング、診療報酬債権等のファクタリング事業などにも取り組んでいます。

これらの事業を通じて、メドレーは医療ヘルスケア領域における様々なステークホルダーと連携し、課題解決型のサービスを提供し続けています。

経営方針

メドレーは、医療ヘルスケア領域におけるデジタルトランスフォーメーションを推進することを目指し、そのミッションとして「医療ヘルスケアの未来をつくる」を掲げています。同社は、インターネット技術を活用して、患者と医療従事者の双方にとって納得できる医療の実現を目指しており、そのための成長戦略を積極的に推進しています。

成長戦略の一環として、メドレーは長期フリーキャッシュフローの最大化を重視し、売上高及び売上高総利益の増加に注力しています。これを実現するために、顧客数の最大化とARPU(顧客事業所当たりの平均収益)の継続的な改善に取り組んでいます。具体的には、継続的な顧客獲得とサービス利用率の向上、プロダクトラインナップの強化に積極的な投資を行っています。2023年12月期通期決算において、新中期目標として2029年12月期の売上高1,000億円及びEBITDA200億円を設定し、増収増益を原則としながら、事業環境の変化への対応や投資機会を優先することで、早期達成を目指しています。

また、メドレーは市場戦略として、医療ヘルスケア領域の人材市場と医療システム市場に注目しています。人材プラットフォーム事業においては、低単価な人材採用システム「ジョブメドレー」を提供し、顧客事業所数及び医療ヘルスケア領域の従事者会員数の拡大を図っています。医療プラットフォーム事業では、クラウド型のシステムの普及を通じて、医療機関の業務効率化と医療情報の利活用を促進し、患者の負担軽減を実現することを戦略としています。

これらの戦略の下、メドレーは医療情報提供サービス「MEDLEY」等の患者向けサービスを提供し、医療ヘルスケア領域の顧客事業所と患者の双方にアクセスを持つことを目指しています。同社は、医療ヘルスケアに関するデータの利活用を促進し、医療に対する患者の様々なハードルを下げることで、「患者が医療を使いこなせる未来」ひいては「納得のできる医療」の実現を目指しています。