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WelbyJP:4438
沿革
2011年9月 |
東京都渋谷区に株式会社ウェルビー設立(資本金3,400千円) |
2014年8月 |
東京都千代田区に本社移転 |
2015年6月 |
徳島大学と共同で、2型糖尿病患者のためのセルフモニタリングシステムを開発 |
2015年8月 |
医療機器製造販売業第二種免許取得 |
2015年8月 |
Welbyデータマネジメントツールを臨床試験に提供開始 |
2016年4月 |
情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証取得 |
2016年9月 |
シニア層向けスマートフォン端末に「Welbyマイカルテ」プリインストール提供開始 |
2017年2月 |
東京都中央区日本橋本町三丁目に本社移転 |
2017年12月 |
株式会社デジタルガレージ、日本郵政グループへ第三者割当増資及び業務提携 |
2018年5月 |
臨床研究向け新サービス「Welby RWEソリューション」提供開始 |
2018年10月 |
社名を株式会社ウェルビーから株式会社Welbyへ変更 |
2019年3月 |
東京証券取引所マザーズに株式を上場 |
2019年7月 |
当社ePROシステムを利用した聖マリアンナ医科大学の胃がん領域の臨床研究が開始 |
2019年9月 |
日本結節性硬化症学会と共同で 結節性硬化症患者のための「レジストリJTSRIM」の構築開始 |
2019年10月 |
株式会社ベネフィット・ワンと企業・健保向け健康管理サービスで業務提携 |
2019年11月 |
東京都中央区日本橋本町二丁目に本社移転 |
2019年11月 |
株式会社スズケンと医療機関へのPHR普及等を目的に資本業務提携 |
2019年12月 |
がん向けPHRプラットフォーム「WelbyマイカルテONC」リリース |
2020年4月 |
新型コロナウイルス対策 WEBチェック・情報共有ツールを提供開始 |
2020年5月 |
フクダ電子株式会社と医療機関向けデータ管理で業務提携 |
2020年5月 |
株式会社インテージヘルスケアとPHR及びePRO事業の拡大を目的に業務提携 |
2020年6月 |
アストラゼネカ株式会社とPHRをベースにしたデジタル活用を推進する戦略的パートナーシップ契約を締結 |
2020年8月 |
大同生命保険株式会社と新商品サービス開発等を目的とした業務提携 |
2020年10月 |
PHR利用者向けショッピングサービス「Welbyマイカルテモール」サービス開始 |
2020年10月 |
がん患者向けサポートを目的としてアフラック生命保険株式会社と業務提携 |
2021年2月 |
徳島大学と AI を活用した糖尿病自己管理支援システムの共同研究を開始 |
2021年2月 |
PHRやePROにおいてさらなるデータ活用などを推進することを目的として株式会社インテージヘルスケアと資本業務提携 |
2021年3月 |
新型コロナワクチン接種前後の症状管理・共有を担うPHRプラットフォームを提供 |
2021年4月 |
ISO27017(ISMSクラウドセキュリティ認証)を取得 |
2021年5月 |
富士通Japan株式会社の電子カルテシステムと新型コロナワクチン接種管理サービスの連携を開始 |
2021年8月 |
PHRを基点としたヘルスケアサービス創出を目指し株式会社電通と業務提携 |
2022年5月 |
個人及び医療機関向けのPHRデータポータビリティ機能をスマートシティ向けに提供開始 |
2022年5月 |
PHRを活用した糖尿病治療の多施設共同研究でHbA1c改善効果 日本糖尿病学会にて発表 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズからグロース市場へ移行 |
2022年6月 |
PHR事業者15社による「PHRサービス事業協会(仮称)」設立に参画 |
2022年7月 |
東京都中央区京橋一丁目に本社移転 |
2022年8月 |
株式会社スズケンと保険薬局向け「処方箋情報送信サービス」の共同展開を開始 |
事業内容
Welbyは、「Empower the Patients」をミッションに掲げ、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病を含む様々な疾患の治療分野で患者の自己管理をサポートするPHR(Personal Health Record)プラットフォームサービスを提供しています。同社のプラットフォームは、患者が自らの健康・医療情報を電子的に管理し、医療機関と連携して取得された検査数値や薬剤処方記録などを含む広義のPHRとして機能します。また、医療者と患者がこのプラットフォーム上で健康・医療情報を共有することで、疾病管理ツールとしての役割を果たしています。
Welbyは、疾患ソリューションサービスとして、製薬企業からの依頼によるPHRプラットフォームの開発を行い、新薬の上市に伴う医薬品の適正使用促進や疾患啓発を目的としたサービスを提供しています。これにより、製薬企業は医療従事者間での自社医薬品の知名度向上や患者の治療継続へのサポートを通じて、医薬品の売上増加を目指すことができます。
また、Welbyマイカルテサービスは、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病患者の自己管理をサポートするクラウドサービスであり、通信機能を持つ血圧計や血糖測定器、ウェアラブル機器とのデータ連携を通じて、血糖値や血圧、体重などの測定値の記録を簡単に行うことができます。このサービスは、患者が記録したデータを家族や医療機関と共有し、医師による治療サポートを受けることも可能にします。
2022年12月時点で、Welbyの各アプリの合計ダウンロード数は約98万回に達しており、健康保険組合、自治体、一般企業、製薬会社、機器メーカー、検査会社など、様々なチャネルを通じてサービスの拡大を図っています。さらに、学術利用目的に限定した臨床研究専用のPHRプラットフォームの構築・運営も行っており、患者の個別同意を得た上で、患者PROデータを学会や研究機関等に提供しています。
経営方針
Welbyは、「Empower the Patients」を事業ミッションとして掲げ、患者の自己管理をサポートするPHRプラットフォームサービスを提供しています。同社は、医療従事者や患者と共に健康・医療情報を共有し、疾病管理ツールとしての役割を果たしています。また、製薬企業との協力によるPHRプラットフォームの開発を行い、新薬の適正使用促進や疾患啓発を目的としたサービスを提供しており、医薬品の売上増加を支援しています。
Welbyは、経営資源をPHRプラットフォームサービス事業に集中し、患者の行動変容を促すサービスメニューの拡充や、他社サービスとの連携を通じた相乗効果の追求を進めています。これにより、「医療×デジタル」の価値を高め、持続的な成長と安定的な収益を目指しています。
同社は、サービス強化、普及、データの適正な取り扱い、優秀な人材の確保及び育成、コーポレート・ガバナンスの強化を優先的に対処すべき課題としています。また、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う医療領域のデジタルトランスフォーメーション化の流れを追い風と捉え、感染リスク低減のための措置を実施しながら、事業の拡大を図っています。
Welbyの取り組みは、患者と医療従事者の間での情報共有を促進し、患者の自己管理を支援することで、医療の質の向上と効率化を目指しています。これらの戦略により、同社は医療業界におけるデジタル化の推進者としての地位を確立し、将来的な成長を目指しています。