ウイングアーク1stJP:4432

時価総額
¥945.6億
PER
帳票・文書管理ソリューション(SVF、invoiceAgent)、データエンパワーメントソリューション(Dr.Sum、MotionBoard)、プロフェッショナルサービスを提供。

沿革

1972年4月

東京都北区において照明器具及び同部品の製造・販売を目的とし、株式会社ヤマギワ工作所を設立

1990年6月

商号を株式会社ヤマギワ工作所から株式会社テックヤマギワに変更

2004年2月

商号を株式会社テックヤマギワから株式会社エイ・ピー・ツーに変更

2004年3月

翼システム株式会社情報企画事業部(注)のソフトウェア事業(現データエンパワーメント事業)を譲受け、ソフトウェアの製造・販売を開始

翼システム株式会社からの事業譲受に伴い、ディジタル・ワークス株式会社及び株式会社エフ・アイ・ティの株式を取得

商号を株式会社エイ・ピー・ツーからウイングアークテクノロジーズ株式会社に変更

2006年1月

開発、機能評価及び検証作業強化のため、当社100%出資でHITコミュニケーションズ株式会社を設立

2008年2月

当社販売製品の開発のため、当社100%出資で株式会社フォー・クルーを東京都渋谷区に設立

2009年5月

中華人民共和国における当社製品の販売を目的とし、当社100%出資で文雅科信息技術(上海)有限公司を設立

2009年11月

会社分割により設立したウイングアークテクノロジーズ株式会社に当社のデータエンパワーメント事業を承継し持株会社体制に移行するとともに、1stホールディングス株式会社(旧1stホールディングス株式会社)に商号変更

2010年12月

大阪証券取引所JASDAQ市場(スタンダード)(現東京証券取引所JASDAQ市場)に株式を上場

2011年3月

セキュリティサービス事業を行うバリオセキュア・ネットワークス株式会社(現バリオセキュア株式会社)の全株式を取得し、子会社化

2011年10月

オフショア開発拠点として、大連唯知計算機系統有限公司(現文雅科信息技術(大連)有限公司)を完全子会社化

2012年2月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場

2012年11月

大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)(現東京証券取引所JASDAQ市場)の上場を廃止

2013年5月

モノリスホールディングス株式会社が株式公開買付により旧1stホールディングス株式会社を完全子会社化

2013年9月

東京証券取引所市場第二部の上場を廃止

2013年12月

モノリスホールディングス株式会社を存続会社として、旧1stホールディングス株式会社を吸収合併し、1stホールディングス株式会社に商号変更

2014年3月

経営基盤強化のため、1stホールディングス株式会社を存続会社として、子会社3社(ウイングアーク株式会社、1stネクスパイア株式会社、ディジタル・ワークス株式会社)を吸収合併し、ウイングアーク1st株式会社(旧ウイングアーク1st株式会社)に商号変更

東南アジアでの当社製品の販売を目的とし、当社100%出資でWINGARC SINGAPORE PTE. LTD.をシンガポールに設立

2016年6月

WACホールディングス株式会社を存続会社として、旧ウイングアーク1st株式会社を吸収合併し、ウイングアーク1st株式会社に商号変更

構造改革の一環として、バリオセキュア株式会社の全株式を譲渡

2017年5月

海外でのクラウドサービス展開のため、SPACE-TIME RESEARCH PTY. LTD.(現WINGARC AUSTRALIA PTY LTD)の全株式を取得し、完全子会社化

2017年11月

リテール向けサービス強化のため、株式会社リテールマーケティングメソドロジー(現株式会社リテールマーケティングワン)の株式を取得し、子会社化

2018年1月

クラウドプラットフォーム強化のため、株式会社Everforthの全株式を取得し、完全子会社化

2018年3月

共同でのソリューション開発を目的に、東洋ビジネスエンジニアリング株式会社(現ビジネスエンジニアリング株式会社)と資本業務提携

2018年9月

共同でのソリューション開発を目的に、伊藤忠商事株式会社及び鈴与株式会社と資本業務提携

2019年11月

共同でのソリューション開発を目的に、株式会社データ・アプリケーションと資本業務提携

新サービスの展開を目的に、Sansan株式会社との資本業務提携

新サービスの展開を目的に、株式会社帝国データバンクと資本業務提携

新たな事業領域の拡大を目的に、伊藤忠商事株式会社と資本業務提携

2020年11月

新サービスの展開を目的に、株式会社PKSHA Technologyと資本業務提携

データソリューションサービスの開発を目的に、東芝デジタルソリューションズ株式会社と資本業務提携

2021年3月

東京証券取引所市場第一部に株式を上場

2022年2月

運輸業界のDX推進を目的に、株式会社traevoの株式を取得し、子会社化

2022年4月

東京証券取引所市場第一部から新市場区分(プライム市場)へ移行

2023年2月

公共領域における共同でのソリューション開発を目的に、株式会社スマートバリューと資本業務提携

1993年10月

翼システム株式会社情報企画事業部として発足

1995年10月

帳票開発設計ツール「Visual Formade」をリリース

1996年12月

帳票開発設計ツールに機能追加した「Super Visual Formade(SVF)」をリリース

2004年3月

当社に事業譲渡

事業内容

ウイングアーク1stは、データを新しい資源と捉え、その活用を通じて企業や社会に価値を提供するソフトウェア及びサービスを手がける企業です。同社は「データエンパワーメント事業」を唯一の報告セグメントとしており、その下で二つの主要な事業領域に分かれています。

一つ目は「帳票・文書管理ソリューション(BDS)」で、企業の基幹業務を支えるソフトウェアやサービスを提供しています。これには、請求書や納品書などの業務帳票の作成、出力、管理を行う「SVF」や、文書管理基盤の「invoiceAgent」が含まれます。「SVF」は、帳票出力の85%をデジタル化し、多くの企業や公的機関のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援しています。

二つ目は「データエンパワーメントソリューション(DE)」で、ビジネスインテリジェンス(BI)を核としたソフトウェアやサービスを提供しています。これには、企業の意思決定を支援するデータ収集・分析ソフトウェア「Dr.Sum」や、情報活用ダッシュボード「MotionBoard」が含まれます。「Dr.Sum」は、ビッグデータを高速処理し、企業の情報分析基盤として利用されています。「MotionBoard」は、多彩なデータをリアルタイムで可視化し、企業のイノベーションを促進します。

また、ウイングアーク1stは、導入が容易なソフトウェアやサービスを提供する一方で、大規模案件や特定の業界特有の課題に対しては、専門チームによる総合的なコンサルティングサービスも行っています。これにより、企業のデジタル化推進や業務効率化に貢献しています。

経営方針

ウイングアーク1stは、データを活用して企業や社会にイノベーションをもたらすことを目指しています。その成長戦略の中心には、「企業のDXを推し進めるデータプラットフォームの実現」があります。同社は、クラウドビジネスの拡大を重点領域としており、2022年1月に発表した5年間の中期経営方針において、クラウド売上の年平均成長率40%達成を目標としています。また、2027年2月期までにリカーリング比率を75%、クラウド比率を40%に引き上げることを目指しています。

ウイングアーク1stは、独自のテクノロジーと強力なビジネスチャネルを持ち、リカーリングレベニューを重要な収益源としています。契約継続率を重要なKPIとし、高い契約継続率を維持することで、持続的な成長を実現しています。2023年2月期のリカーリング比率は60.2%に達し、契約継続率は95.6%となっています。

また、同社はサステナビリティへの取り組みも強化しており、「データの力」でより良い社会を創生することをサステナビリティビジョンとして掲げています。2023年3月には「健康経営銘柄2023」に初めて選定され、3年連続で「健康経営優良法人2023(大規模法人部門:ホワイト500)」にも認定されました。

ウイングアーク1stは、データを活用したイノベーションを通じて、企業や社会の未来を形作ることを目指しています。そのために、クラウドビジネスの拡大、リカーリングビジネスの強化、サステナビリティへの取り組みなど、多角的な成長戦略を推進しています。