リックソフトJP:4429

リックソフトは、主に「ツールソリューション事業」を展開しています。この事業は、調査・分析から設計・構築・稼働・運用に至る一連のサービスを提供し、顧客のビジネスがグローバルで競争力を持つよう支援します。特に、Atlassian社のソフトウェアを中心に、ソフトウェア開発の工程管理や課題管理を行うツールを提供しています。

リックソフトの事業は、「ライセンス＆SIサービス」、「マネージドサービス」、「自社ソフト開発」の3つに区分されています。ライセンス＆SIサービスでは、Atlassian社のソフトウェアの導入支援を行い、顧客の課題解決に向けた提案やライセンス販売、コンサルティング、研修、運用支援を包括的に提供しています。

マネージドサービスでは、RickCloudというブランドで、クラウド環境を利用した24時間365日の運用管理を提供しています。専任技術者が運用を代行し、スモールスタートから本格稼働まで対応可能です。データ保護やセキュリティ対応も行い、企業向けのサービスを展開しています。

自社開発プロダクトでは、Atlassian製品の拡張機能を開発し、Atlassian Marketplaceで販売しています。例えば、「WBS Gantt-Chart for Jira」や「Excel-like Issue Editor for Jira」など、Jiraの機能を拡張するアドオンを提供しています。これにより、プロジェクト管理や課題管理の効率化を図ります。

リックソフトは、東京と名古屋を拠点に事業を展開し、米国の子会社Ricksoft, Inc.を通じてグローバルにソフトウェアを販売しています。これにより、国内外の顧客に対して幅広いソリューションを提供し、競争力を高めています。

リックソフトは、「イノベーションをおこして、あらゆる人の可能性を最大化する」というミッションを掲げています。このミッションのもと、同社は顧客に合わせた付加価値を提供することで、事業ドメインを拡張し、持続的な成長を目指しています。

中長期的な経営戦略として、リックソフトは先進テクノロジの提供を重視しています。特に、AIなどの先進技術を国内市場に迅速に導入し、他社との差別化を図っています。また、顧客のビジネス課題を解決するために、技術者集団としての強みを活かし、効果的なソリューションを提供しています。

リックソフトは、段階的拡大（ランド・アンド・エクスパンド）戦略を採用し、顧客の組織内での利用拡大を図っています。大企業を中心に、最初は一部の部署に導入し、成功体験を基に他部署へ展開することで、長期的な関係を築いています。

また、リックソフトは顧客専門チームを編成し、顧客の業界特有の課題に対処しています。プロジェクトチームが顧客と共に課題を解決し、伴走支援やBPOを通じて、顧客のビジネス課題に取り組んでいます。

グローバル市場では、Atlassianエコシステムを活用し、海外展開を進めています。リックソフトはAtlassian社のパートナーランキング上位を維持し、同エコシステムを基盤に自社開発プロダクトを海外市場に展開する戦略を取っています。

リックソフトは、事業基盤の強化と優秀な人材の確保を課題とし、先進テクノロジーを活用した新たな顧客体験の提供を目指しています。また、海外での売上拡大に向けたマーケティング強化とブランド力の向上にも注力しています。

収益基盤の多様化を図るため、リックソフトはAtlassian製品以外のツールやコンサルティングサービスの提供を進めています。これにより、Atlassian製品に依存しない売上の拡大を目指し、グローバル市場での成長を続けています。