エーアイJP:4388

時価総額
¥28.8億
PER
27.5倍
音声合成技術を中心に、音声認識やCRMソリューション、デジタル教材開発を手がける企業。

事業内容

エーアイは、音声合成技術を中心に事業を展開しており、2024年10月1日に株式会社フュートレックと合併しました。この合併により、エーアイの事業は「音声事業」、「CRM事業」、「その他事業」の3つのセグメントに再編されました。

音声事業では、エーアイは「AITalk®」シリーズを提供しています。これは、波形接続合成方式や最新の深層学習技術を活用した音声合成エンジンで、さまざまな利用シーンに対応可能です。法人向けには、音声合成エンジンのライセンス提供やクラウドサービス、カスタム音声辞書の作成サービスなどを行っています。

コンシューマー向けには、「A.I.VOICE®」シリーズを展開しており、個人が簡単に高品質な音声を合成できるソフトウェアを提供しています。また、キャラクターグッズの販売やイベントの実施も行い、ユーザーとの交流を図っています。

音声認識分野では、「vGate®」シリーズを提供し、騒音下でも高精度な音声認識や声認証、音のAI検査を行っています。これらの技術は、通信、車載、ロボット、製造など多岐にわたる分野で採用されています。

CRM事業では、「Visionary®」という統合マーケティングプラットフォームを提供しています。これは、顧客管理やターゲット抽出、メール送信、購買分析などの機能を持ち、マーケティングのPDCAを実現する製品です。エーアイは、Visionaryを基にしたオーダーメイドシステムの構築も得意としています。

その他事業として、子会社の株式会社スーパーワンがデジタル教科書や教材に関連するアプリの受託開発を行っています。これにより、教育分野にも事業を展開しています。

経営方針

エーアイは、先進的で高品質な技術を安定的に提供することを基本方針とし、音声合成技術を中心に新たな価値を提案することを目指しています。2024年10月に株式会社フュートレックと合併し、事業を「音声事業」、「CRM事業」、「その他事業」の3つのセグメントに再編しました。

音声事業では、音声収録の受託業務が減少する中、オーディオブックや音のAI検査などの新規分野に注力しています。AI音声合成・音声認識技術を活用し、研究開発を加速させることで新たな売上の核を形成しようとしています。

CRM事業では、新サービス「Visionary Cloud」の正式リリースを通じて、売上と収益性の向上を図っています。また、合併によるコスト見直しとリソースの適正配分を行い、営業利益率の回復を目指しています。

エーアイは、音声合成および音声認識システムの開発・販売を行う音声事業と、CRMシステム「Visionary」の開発・販売を中核事業と位置づけ、企業価値の向上を図っています。これにより、さらなる成長と発展を目指しています。

優先的に対処すべき課題として、音声事業では深層学習を活用した新技術の研究を進め、競争力を高めることが求められています。CRM事業では、顧客データの効果的活用を進め、競争力のある商品提供を目指しています。

人材の確保と育成も重要な課題です。エーアイは、技術者の確保と育成に注力し、ライフスタイルに合った勤務形態を提供することで、モチベーション向上を図っています。また、内部管理体制の充実や情報セキュリティ対策の強化にも取り組んでいます。

ブランディング戦略として、音声技術の認知度向上を図り、「音声技術のエーアイ」としての地位を確立することを目指しています。これにより、音声関連技術の普及を促進し、成長を支えています。