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ラクスルJP:4384
沿革
2009-09 | 印刷の新しい発注の仕組み作りを目的としてTectonics株式会社を設立 |
2010-01 | 社名をラクスル株式会社に変更 |
2010-04 | 印刷通販の価格比較サービスサイト「印刷比較.com」の運営を開始 |
2010-08 | 業務拡張のため本社を東京都港区海岸へ移転 |
2010-09 | 「印刷比較.com」を「ラクスル」に名称変更・サイトリニューアル |
2011-03 | 業務拡張のため本社を東京都港区田町へ移転 |
2011-11 | 「ラクスル」をサイトリニューアル |
2011-12 | 業務拡張のため本社を東京都港区芝浦へ移転 |
2013-03 | 印刷のシェアリングプラットフォーム「ラクスル」を開始 |
2013-11 | 業務拡張のため本社を東京都港区虎ノ門へ移転 |
2014-06 | テレビCMの放送を開始 |
2015-03 | 広告のプラットフォームとして集客支援(広告)サービスの提供を開始 |
2015-10 | 海外展開のため100%子会社としてRAKSUL INTERNATIONAL PTE. LTD.をシンガポールに設立 |
2015-11 | 業務拡張のため本社を東京都品川区上大崎へ移転 |
2015-12 | 物流のシェアリングプラットフォーム「ハコベル」を開始 |
2017-04 | 京都事業所を開設 |
2017-07 | ヤマトホールディングス株式会社との資本提携を実施 |
2018-05 | 東京証券取引所マザーズに株式を上場 |
2019-08 | 東京証券取引所市場第一部へ市場変更 |
2019-11 | RAKSUL INTERNATIONAL PTE. LTD.を清算 |
2020-04 | 広告のプラットフォーム「ノバセル」を開始 |
2020-06 | 開発拠点として100%子会社RAKSUL VIETNAM COMPANY LIMITED をベトナムに設立 |
2020-07 | 開発拠点として100%子会社RAKSUL INDIA PRIVATE LIMITED をインドに設立 |
2020-10 | 株式会社ペライチの株式を取得し関連会社化 |
2020-12 | 株式会社ダンボールワンの株式を取得し関連会社化 |
2021-09 | コーポレートITのプラットフォーム「ジョーシス」を開始 |
2022-02 | 株式会社ダンボールワンの株式を追加取得し完全子会社化 広告のプラットフォーム「ノバセル」をノバセル株式会社として分社化 コーポレートITのプラットフォーム「ジョーシス」をジョーシス株式会社として分社化 |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場へ移行 |
2022-08 | 物流のシェアリングプラットフォーム「ハコベル」をハコベル株式会社として分社化 株式譲渡及び第三者割当増資を実施し関連会社化 |
事業内容
ラクスルは、デジタル化が進んでいない伝統的な業界に革新をもたらすことを目指しています。同社は、印刷業界と広告業界の二つの主要な事業セグメントを持っています。
まず、印刷事業においては、「ラクスル」というプラットフォームを通じて、印刷の注文を集め、提携印刷会社に発注することで、印刷機の稼働率を向上させるサービスを提供しています。このプラットフォームは、顧客がオンラインで印刷物の注文を行い、提携印刷会社がそれを印刷し直接顧客へ配送するという仕組みです。また、印刷物のデザインサービスや、新聞折込、ポスティングなどの集客支援サービスも提供しており、これにより中小企業や個人事業主が低コストで広告活動を行えるようになっています。
次に、広告事業では、「ノバセル」というプラットフォームを運営しています。このプラットフォームは、顧客が小ロットからテレビCMの枠を購入できるようにすることで、テレビCMをより手軽に、かつ低コストで利用できるようにしています。地方局や特定番組の放映枠をピンポイントで購入できるサービスや、効果的な動画制作サービスを提供しており、WEBサイト上から簡単に申し込みが可能です。さらに、「ノバセルアナリティクス」というSaaSサービスを通じて、テレビCMの効果を科学的に分析し、顧客に「効果の視える化」をサポートしています。
ラクスルは、これらのサービスを通じて、伝統的な業界のデジタル化を推進し、顧客の経営を支援しています。同社のビジョンは、新しい仕組みを創り出し、既存のビジネス慣習を変えることで、世界をより良い場所にすることです。
経営方針
ラクスルは、デジタル化が遅れている既存産業に革新をもたらすことを目指しています。同社の成長戦略は、印刷や広告などのBtoBサービスをECやSaaS形式で提供し、統合バーティカルプラットフォームを運営することにより、「Quality Growth」を追求することにあります。これにより、利益とキャッシュフローの創出を伴った成長を目指しています。
ラクスルは、顧客ニーズと提携会社の余剰キャパシティを繋ぐプラットフォーム運営を行い、顧客のマーケティングを支援するSaaS事業も展開しています。同社は、インターネットの普及と技術革新により、既存産業におけるサプライヤーを統合するコストを大幅に低下させ、中小印刷会社をインターネットで結びつけることで、仮想的に巨大な供給キャパシティを持ち、ECサイトを通じて直接発注者と繋げるシェアリングプラットフォームを創出しています。
ラクスルのプラットフォームは、需要と供給の双方にWin-Winな自律的成長モデルを実現し、ファブレスモデルによる柔軟な供給と資本効率の高い生産体制を実現しています。また、小ロットから低コストで発注が可能なため、中小企業や個人事業主が裾野広く利用できるようになっています。
さらに、ラクスルは集客支援サービスを展開し、印刷物のデザインから配布手配までをオンライン上で手軽に行うことができます。これにより、中小企業や個人事業主がこれまで予算が足りずに利用できなかった新聞折込やポスティングを低単価で利用できるようになりました。
同社は、顧客基盤の拡大と多様化する顧客ニーズに対応するため、商品ラインナップの拡充や新カテゴリーへの拡張を推進し、クロスセルの拡大を図っています。また、取引データの蓄積・解析体制の強化や情報管理体制の強化、システムの安定性強化、組織体制の整備など、事業拡大と収益性向上を両立した事業運営に取り組んでいます。