ユミルリンクJP:4372

時価総額
¥52.4億
PER
メッセージングプラットフォーム「Cuenote」シリーズを提供し、メール配信、SMS配信、Webアンケート、安否確認サービスなどを手がける。

沿革

1999年7月

企業のホームページやWebシステムの制作業務の請負を目的として、東京都渋谷区恵比寿に有限会社ユミルリンクを設立

2000年6月

ユミルリンク株式会社へ組織変更

2002年1月

株式会社サイバーエージェントが親会社となる(サイバーエージェントグループ)

一般第二種電気通信事業者認定

2002年7月

メール配信システム(注1)開発

2003年2月

高速メール配信エンジンを独自開発

2003年7月

メール配信ASPサービス(現:Cuenote FC)の提供を開始

2005年9月

プライバシーマーク認定取得

2005年12月

サイボウズ株式会社が親会社となる(サイボウズグループ)

2006年7月

Perlのフレームワーク(注2)「TripletaiL」を公開

2006年12月

アイテック阪神株式会社(現:アイテック阪急阪神株式会社)と業務提携

2008年4月

Erlang言語(注3)を使用した高精度性能分析ツールを開発

2008年6月

メール配信のトラブルを改善するリレーサーバー「Cuenote SR-S」を発売

2009年3月

製品を「Cuenote」ブランドに統一

SaaSサービス「Cuenote FCプレミアム」を提供開始

2011年2月

「Cuenote FCプレミアム」がASP・SaaS安全・信頼性に係る情報開示認定を取得

アイテック阪急阪神株式会社が親会社となる(阪急阪神ホールディングスグループ)

2011年7月

大阪支店(大阪市福島区)を開設

2013年7月

アンケート・フォームシステム「Cuenote Survey」を発売

情報セキュリティマネジメントシステム「ISMS」認証を取得

2015年12月

業務拡大のため本社オフィスを東京都渋谷区代々木に移転

2016年7月

開発拠点として沖縄オフィス(沖縄県中頭郡北谷町)を開設

2016年9月

「Cuenote」シリーズの契約数が1,000契約を突破

2018年1月

開発拠点として福岡オフィス(福岡市博多区)を開設

2018年6月

開発拠点として北海道オフィス(札幌市中央区)を開設

2018年11月

SMS配信サービス「Cuenote SMS」を提供開始

2019年11月

「Cuenote 安否確認サービス」を提供開始

2020年3月

業務拡大のため大阪支店を大阪市北区に移転

2020年7月

「Cuenote SMS」が「楽天モバイル」の回線向けSMS配信に対応し、国内4キャリアと直接接続を開始

2021年9月

東京証券取引所マザーズに株式を上場

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行

2022年5月

認証サービス「Cuenote Auth」を提供開始

2022年9月

「Cuenote」シリーズの契約数が2,000契約を突破

事業内容

ユミルリンクは、企業理念として「価値の高い情報サービスの創造と提供を通して社会に貢献し、常に期待される企業を目指す」と掲げています。同社は、消費者や社員などとのエンゲージメント向上を目的とした法人のマーケティングやコミュニケーション活動を支援するメッセージングプラットフォーム「Cuenote」シリーズを開発し、提供しています。この事業は「メッセージングソリューション事業」として、同社の単一セグメントを形成しています。

ユミルリンクは、自社開発のソフトウェアをクラウドサービス(SaaS形式)として、または顧客が指定するサーバにソフトウェアを設置する形式で提供しています。これにより、企業や自治体がインターネット経由でサービスを利用し、短期間で目的のサービスや機能を利用開始できるようにしています。

「Cuenote」シリーズには、大規模なメール配信を高速で行う「Cuenote FC」、即時性と確実性を求められるトランザクションメールに効果的な「Cuenote SR-S」、SMSによる本人認証や通知を実現する「Cuenote SMS」、WebアンケートやWebフォームを容易に作成できる「Cuenote Survey」、地震・自然災害発生時の安否確認や緊急参集を行う「Cuenote 安否確認サービス」などがあります。これらのサービスは、SaaSやソフトウェア形式で提供され、顧客のニーズに応じた多様な用途で活用されています。

また、ユミルリンクは、SMSやIVRを利用した認証サービス「Cuenote Auth」も提供しており、APIを通じて簡単に認証プロセスを実装できるようになっています。これにより、本人認証や不正アクセス対策など、セキュリティが求められる場面での利用が可能です。

ユミルリンクの提供する「Cuenote」シリーズは、メール配信、SMS配信、Webアンケート作成、安否確認サービス、認証サービスなど、企業や自治体が消費者や社員とのコミュニケーションを効果的に行うための幅広いソリューションを提供しています。

経営方針

ユミルリンクは、その企業理念「価値の高い情報サービスの創造と提供を通して社会に貢献し、常に期待される企業を目指す」のもと、メッセージングプラットフォーム「Cuenote」シリーズを中心に、多様な情報サービスを提供しています。同社は、技術と情熱をもって顧客に楽しさと満足を提供するサービスを創造し、社員の成長を支援することを企業指針としています。

経営戦略として、ユミルリンクは「SaaS事業成長」と「顧客価値向上」を二つの柱に据えています。これを実現するため、同社はサービスの拡充、開発力の強化、基盤設備の増強、サービスの認知・理解向上のためのプロモーション、セミナー活動、そして内部管理体制の強化に取り組んでいます。

具体的には、Cuenoteシリーズの機能拡張や新サービスの提供を通じて、顧客ニーズに応えるサービスの拡充を進めています。また、技術者の採用に注力し、開発力の向上を図っています。さらに、新たなSaaS用のサービス基盤設備の開設や、ディザスタリカバリ拠点間分散サービスの提供により、サービスの安定稼働を支える基盤設備を強化しています。プロモーションやセミナー活動を通じて、Cuenoteブランドの認知度向上にも努めており、コーポレート・ガバナンスの強化や情報管理体制の強化にも取り組んでいます。

これらの戦略的取り組みを通じて、ユミルリンクは持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。同社は、顧客からの高い評価を得られるサービスの提供を通じて、事業規模の拡大と経営の効率性の向上を図っていく方針です。