トリケミカル研究所 (4369) 株価

時価総額
¥1002.6億
PER
21.8倍
半導体製造用高純度化学化合物の有力企業。CVD材料、ドライエッチング材料、拡散材料を主力に、化学薬品の受託合成や受託実験も展開。韓国SK Inc.、日本エア・リキードとの合弁事業を推進。日本、台湾、韓国、中国で事業を展開。

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事業内容

トリケミカル研究所は、半導体や太陽電池の製造に欠かせない高純度化学薬品を開発・製造・販売している専門メーカーです。同社は半導体のウェハ上に薄膜を堆積させるCVD工程、不要な部分を削り取るエッチング工程、不純物を注入する拡散工程など、多岐にわたる製造プロセスで使用される化学材料を提供しています。光ファイバー製造用材料の供給から事業をスタートし、現在では半導体の微細化や環境規制の強化に対応した新材料の開発・提案を積極的に行っています。

同社の主要顧客は半導体メーカーであり、既存製品の販売に加えて受託合成や受託実験といった高付加価値サービスも展開しています。台湾、韓国、中国に子会社や関連会社を設立し、アジア地域での事業基盤を構築することで収益の拡大を図っています。また、化学薬品用容器の設計販売や物性調査・分析サービスなど、製品以外の付帯業務も重要な収益源となっています。

同社の製品ラインは大きく3つのカテゴリーに分かれます。CVD材料では、絶縁膜や金属膜の形成に使用される化学材料を幅広く取り扱い、特に誘電率の制御が可能な新材料の開発に注力しています。ドライエッチング材料では、環境問題に配慮した臭化水素などの腐食材料を供給し、拡散材料では半導体の性質を変化させるホウ素やリンなどの不純物材料を提供しています。

経営方針

トリケミカル研究所は、2029年1月期を最終年度とする中期経営計画において、売上高317億円、営業利益86.5億円の達成を目指す野心的な成長戦略を展開しています。同社は3年間で売上高を約33%増加させるとともに、売上高営業利益率25%程度を目標として掲げており、安定した売上成長と経営効率化の両立を通じて、強靭な企業体質の構築を目指しています。AI機能搭載端末の普及や大規模データセンター投資の継続により、半導体製造用化学化合物の需要拡大が見込まれる中、同社は新規材料の市場投入と既存材料の生産性向上を併せて推進することで、将来的な収益力の確固たる基盤づくりに取り組んでいます。

同社の重点投資分野は、急速に成長する中国を含む東アジア市場での事業拡大に集中しています。日本では南アルプス事業所を基軸とした生産拡大を進める一方で、台湾の子会社三化電子材料の銅鑼工場における生産体制の更なる増強を図っています。中国では上海特李化学科技を通じた現地営業活動の推進と、関係会社安徳拓化の工場立上げ準備を同時に進めており、韓国ではSK Tri Chem との中長期的なグループシナジー強化により事業効率化と新規顧客獲得を目指しています。

新市場開拓においては、半導体市場の成長性を最大限に活用した戦略的な地域展開を実施しています。同社は中国市場での円滑な営業活動推進を重視しており、現地法人を通じた本格的な事業基盤の構築を進めています。また、各地域での関係会社との協力体制を強化することで、グループ全体での効率的な事業運営と新規顧客の開拓を推進し、東アジア全域での競争優位性の確立を目指しています。

技術革新への取り組みでは、開発力の向上と生産技術の改善を通じて顧客満足の最大化を追求しています。同社は品質管理体制の強化や環境負荷の軽減、作業安全性の向上といったサステナビリティの追求を経営の重要課題と位置づけており、化学物質が環境に与える影響を正しく認識した事業活動を展開しています。継続的な海外進出や設備増強を支える強固な経営基盤の構築とともに、コーポレートガバナンス体制の整備・強化により経営の透明性と効率性を高め、企業価値の持続的な向上を実現していく方針です。

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