マナック・ケミカル・パートナーズJP:4360

時価総額
¥46.5億
PER
387.4倍
化学製品の製造・販売、臭素化合物を中核に少量多品種生産、難燃剤、医薬、試薬、IT素材、工業薬品等の産業分野に対応。

沿革

2021年5月

マナック株式会社の単独株式移転による持株会社設立に向けて「株式移転計画書」を作成。

2021年6月

マナック株式会社の定時株主総会において単独株式移転により当社を設立し、持株会社体制へ移行することについて承認決議。

2021年10月

マナック株式会社が単独株式移転により当社を設立し、同社がその完全子会社となる。

東京証券取引所市場第二部に上場。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行。

事業内容

マナック・ケミカル・パートナーズは、化学製品の製造および販売を主業務とする企業グループであり、連結子会社3社、非連結持分法非適用子会社1社、持分法非適用関連会社1社から構成されています。同社グループは、臭素化合物を中心に少量多品種の生産を特徴とし、その製品は難燃剤、医薬、試薬、IT素材関連、工業薬品など幅広い産業分野に用いられています。

同社グループには、マナック株式会社、八幸通商株式会社、マナック(上海)貿易有限公司が含まれ、これらの企業はそれぞれ特定の事業セグメントに焦点を当てています。マナック株式会社は経営指導を行い、八幸通商株式会社は製品の製造委託を受け、マナック(上海)貿易有限公司は中国国内での化学品の輸出入業務を担当しています。また、エムシーサービス株式会社は倉庫賃貸業務等を提供し、ヨード・ファインケム株式会社はヨウ素関連製品の開発、製造、販売を行っています。

事業セグメントは、ファインケミカル事業、難燃剤事業、ヘルスサポート事業の3つに分類されます。ファインケミカル事業では、医薬、農薬、ハイテク分野向けの機能性材料や電子材料などが製造され、難燃剤事業では、電気製品や自動車部品などの産業分野に使用される難燃剤が、ヘルスサポート事業では、人工透析薬剤用原料や抗菌剤原料などが提供されています。これらの事業は、同社グループの技術力と幅広い産業分野への対応能力を示しています。

経営方針

マナック・ケミカル・パートナーズは、スペシャリティーケミカルを核として、社会の進化と発展に貢献することを企業理念としています。同社は、電子、情報、医療などの先端技術産業に必要な機能を化学技術を通じて提供し、オリジナリティのある製品を世界に向けて提供しています。

経営戦略として、同社は国内市場に加え、国際市場への展開を重視しています。特に、海外品との競合激化や国内需要の減少などに対応するため、環境対応とグローバルスタンダードの強化、新技術開発や新分野への開拓、高機能製品・高付加価値製品の提案を通じたスペシャリティーケミカルの未来構築に注力しています。

また、経営指標として自己資本利益率(ROE)を重要視し、長期的な目標値を10%以上に設定しています。これは、投下資本の運用効率と収益性の向上を図ることで実現を目指しています。

経営環境の変化に対応するため、原材料や燃料エネルギーの価格高騰への対応、生産効率化によるコストダウン、製品価格への転嫁、サプライチェーンの安定化など、事業活動の持続可能性を高める施策を推進しています。

さらに、ファインケミカル事業、難燃剤事業、ヘルスサポート事業の各セグメントにおいて、収益性向上、グローバル展開、新製品開発、安定供給体制の構築など、課題解決に向けた施策を進めています。

マナック・ケミカル・パートナーズは、企業の社会的責任を認識し、内部統制の強化、コンプライアンスの徹底、人材の確保・育成、安全操業、環境配慮など、持続可能な事業活動を目指しています。