カーリットJP:4275

時価総額
¥423.5億
PER
14.1倍
化学品、ボトリング、金属加工、エンジニアリングサービスの各セグメントで多様な製品やサービスを提供する企業。

事業内容

カーリットは、化学品、ボトリング、金属加工、エンジニアリングサービスの4つの主要な事業セグメントを持っています。これらのセグメントは、カーリットとその関連会社によって運営されています。

化学品セグメントでは、産業用爆薬や自動車用緊急保安炎筒、信号焔管、煙火用材料の製造・販売を行っています。また、危険性評価試験や電池試験も手がけています。さらに、塩素酸ナトリウムや過塩素酸アンモニウムなどの化成品、有機導電材料や光機能材料などの電子材料、研削材や半導体用シリコンウェーハの製造・販売も行っています。

ボトリングセグメントでは、ジェーシーボトリング株式会社が清涼飲料水のボトリング加工・販売を担当しています。このセグメントは、飲料業界における重要な役割を果たしています。

金属加工セグメントでは、並田機工株式会社と東洋発條工業株式会社が、各種耐熱炉内用金物やスプリングの製造・販売を行っています。これにより、さまざまな産業分野におけるニーズに応えています。

エンジニアリングサービスセグメントでは、カーリット産業株式会社や南澤建設株式会社、富士商事株式会社、株式会社総合設計が、工業用塗料の販売・塗装工事や上下水道・排水処理施設の設計・監理を行っています。これにより、インフラ整備や環境保護に貢献しています。

経営方針

カーリットは、創業100周年を迎えた2018年に「信頼と限りなき挑戦」を経営理念に掲げ、社会貢献を使命としています。2024年にはグループ内企業の合併を経て事業会社体制へ移行し、変わらぬ理念のもとで成長を追求しています。

同社は中期経営計画「Challenge2024」を推進し、事業ポートフォリオの最適化を通じた企業価値の向上を目指しています。特に、半導体や5G関連材料、自動車関連需要に注力し、生産設備の強化や販売促進を進めています。

「Challenge2024」では、既存事業の収益性改善やESG経営の高度化も重視しています。省エネ設備の導入やリソース配分の最適化を図り、利益構造の改善を進めています。また、気候変動対策やカーボンニュートラルへの挑戦も行っています。

2025年3月には新たな中期経営計画「Challenge2027」を公表し、引き続き社会貢献とコーポレート・ガバナンスの充実を図ります。これにより、「利益ある成長」と「ESG」を具現化し、社会に信頼される企業グループを目指しています。