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サスメドJP:4263
沿革
2015年7月 |
東京都文京区においてサスメド合同会社を設立 |
2015年10月 |
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、「NEDO」といいます。)Technology Commercialization Program(TCP)に採択 |
2016年2月 |
株式会社に組織変更 |
2016年3月 |
NEDO起業家候補(SUI)プログラムに採択 |
2016年9月 |
不眠障害治療用アプリの臨床試験を国内2施設で開始 |
2016年12月 |
Beyond Next Ventures1号投資事業有限責任組合を引受先とする約7,000万円の第三者割当増資を実施 |
2017年4月 |
NEDO研究開発型ベンチャー支援事業(STS)プログラムに採択 |
2017年8月 |
本社移転(東京都中央区日本橋本町三丁目11番5号日本橋ライフサイエンスビル2) |
2018年3月 |
複数社を引受先とする約5.8億円の第三者割当増資を実施 |
2018年6月 |
複数社を引受先とする約1.4億円の第三者割当増資を実施 |
2018年6月 |
ブロックチェーン技術を用いた臨床開発支援システムの実証試験を開始 |
2018年11月 |
NEDO企業間連携スタートアップに対する事業化支援(SCA)プログラムに採択 |
2019年2月 |
DTx開発支援サービス提供開始 |
2019年2月 |
経済産業省の委託事業「飛躍 Next Enterprise」に採択 |
2019年4月 |
「ブロックチェーン技術を用いた臨床研究モニタリングの実証に関する新技術等実証計画」が厚生労働大臣、経済産業大臣より認定 |
2019年5月 |
機械学習自動分析システムの提供開始 |
2019年7月 |
経済産業省、日本貿易振興機構、NEDOによるスタートアップ支援プログラム「J-startup」に選定 |
2019年7月 |
「臨床現場での意思決定を支援する人工知能基盤の開発」がNEDOのAIに関する技術開発事業に採択 |
2019年12月 |
本社移転(東京都中央区日本橋本町三丁目8番5号日本橋本町三丁目ビル5階) |
2020年4月 |
国立研究開発法人国立がん研究センターとの共同研究が厚生労働科学研究費(がん対策推進総合研究事業)に採択 |
2020年5月 |
株式会社スズケンとの資本業務提携契約を締結 |
2020年7月 |
「Patient Journeyを理解し、臨床開発での意思決定を支援する人工知能基盤の開発」が2年連続でNEDOのAIに関する技術開発事業に採択 |
2020年8月 |
住友商事株式会社、日本ケミファ株式会社との資本業務提携契約を締結 |
2020年8月 |
複数社を引受先とする約5.6億円の第三者割当増資を実施 |
2020年9月 |
沢井製薬株式会社との資本業務提携契約を締結 |
2020年9月 |
複数社を引受先とする約2.6億円の第三者割当増資を実施 |
2020年10月 |
複数社を引受先とする6億円の第三者割当増資を実施 |
2020年10月 |
シミック株式会社とデジタル治療の開発支援に関する業務提携契約を締結 |
2020年12月 |
ヘルスケア・イノベーション投資事業有限責任組合を引受先とする約8,000万円の第三者割当増資を実施 |
2020年12月 |
「ブロックチェーン技術によるモニタリング業務の代替」が経済産業省および厚生労働省より承認 |
2021年2月 |
国立大学法人東北大学並びに日本腎臓リハビリテーション学会と慢性腎臓病患者向け治療用アプリの共同開発を開始 |
2021年4月 |
東京医科歯科大学とのブロックチェーン技術を用いたモニタリング手法の開発が国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以下、「AMED」といいます。)の「研究開発推進ネットワーク事業」に採択 |
2021年6月 |
EPSホールディングス株式会社とブロックチェーン技術を活用した治験業務の効率化を目的に業務提携契約を締結 |
2021年7月 |
国立研究開発法人国立がん研究センター東病院とオピオイド誘発性便秘症を含む便秘症治療の最適化に向けた共同研究を開始 |
2021年8月 |
乳がん患者向けアプリ開発がAMEDの「医療機器等における先進的研究開発・開発体制強靭化事業」に採択 |
2021年10月 |
本社移転(東京都中央区日本橋本町三丁目7番2号MFPR日本橋本町ビル10階) |
2021年11月 |
不眠障害治療用アプリの国内検証的試験において主要評価項目を達成 |
2021年12月 |
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場 |
2021年12月 |
不眠障害治療用アプリに関する塩野義製薬株式会社との販売提携契約を締結 |
2022年2月 |
厚生労働省に不眠障害治療用アプリの製造販売承認を申請 |
2022年3月 |
株式会社スズケンの子会社である株式会社コラボクリエイトに対する出資を実施 |
2022年3月 |
国立大学法人九州大学と心房細動における経皮的カテーテル心筋焼灼術のエキスパート治療を提案する人工知能モデル開発に向けた共同研究を開始 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、マザーズ市場からグロース市場へ移行 |
2022年5月 |
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センターとデータ利活用を推進するための臨床データの加工手法と質の担保に関する研究開発を開始 |
2022年6月 |
アキュリスファーマ株式会社と世界初のブロックチェーン技術を活用した治験の実施に関する業務委託契約を締結 |
2022年6月 |
公益財団法人がん研究会有明病院との症例データベースの構築およびデータ解析に関する共同研究を開始 |
2022年11月 |
杏林製薬株式会社と耳鼻科領域における治療用アプリの共同研究開発及び販売に関する契約を締結 |
2023年2月 |
不眠障害用アプリケーションの製造販売承認を取得 |
事業内容
サスメドは、持続可能な医療サービスの提供を目指し、デジタル治療(DTx)の開発に注力している企業です。DTxは、医薬品や医療機器に次ぐ第三の治療法として注目され、スマートフォンアプリケーションなどソフトウェアによる治療手段を指します。サスメドは、この新しい治療法の開発を主軸に事業を展開しています。
同社の事業セグメントは二つあります。一つ目は「DTxプロダクト事業」で、具体的には不眠障害治療用アプリの開発が進行中であり、2023年2月には厚生労働省から医療機器製造販売承認を取得しています。二つ目は「DTxプラットフォーム事業」で、独自に構築した臨床試験システムや機械学習による自動分析システムを提供し、製薬企業や学術研究機関などに対して、創薬プロセスの効率化や医療データの利活用を支援しています。
また、サスメドは医療業界でのリアルワールドデータ(RWD)の活用にも注力しており、その分析・活用を目的とした「Awesome Intelligence」という分析基盤を開発し、クラウドサービスとして提供しています。このサービスは、医療分野で求められる判断理由の説明が可能なホワイトボックス型の機械学習をコアアルゴリズムとしており、医療関係者でも容易に分析が行えるように設計されています。
サスメドは、これらの事業を通じて、医療に対する国家歳出の増大という課題に対応し、新しい治療法の提案や創薬プロセスの効率化、医療データの活用による医薬産業のバリューチェーン全体の効率化を目指しています。
経営方針
サスメドは、医療業界のデジタル化を推進し、持続可能な医療サービスの実現を目指しています。同社は、デジタル治療(DTx)プロダクト事業とDTxプラットフォーム事業の二つのセグメントを中心に展開しており、特に不眠障害治療用アプリの開発や臨床試験システム、機械学習による自動分析システムの提供に力を入れています。これらの事業を通じて、医療データの有効活用や創薬プロセスの効率化を図り、医療業界の課題解決に貢献しています。
サスメドの成長戦略は、DTxシーズの探索と市場性の高い案件の選択・深耕に重点を置いています。同社は、業界内ネットワークや機械学習自動分析システムを活用し、医療機関や製薬企業からDTxシーズを発掘。選択された案件には十分なリソースを配分し、臨床試験の適切な取捨選択や販売権の導出を通じて早期収益化を目指しています。
また、汎用臨床試験システムでは、臨床試験の効率化を目指し、実地モニタリングの省略や被験者募集プロセスの効率化を進めています。機械学習自動分析システムでは、新機能の開発とUI/UXの改善を継続的に行い、顧客単価の向上を図っています。
サスメドは、これらの戦略を通じて、医療業界のデジタル化を促進し、医療従事者と患者の双方にメリットをもたらす持続可能な医療サービスの提供を目指しています。同社の取り組みは、医療に対する国家歳出の増大という社会的課題に対応し、新しい治療法の提案や医療データの活用による医薬産業の効率化に貢献することを目標としています。