恵和JP:4251

時価総額
¥208.5億
PER
高機能フィルムメーカーとして、光学シート事業では液晶ディスプレイ用光拡散フィルム、生活・環境イノベーション事業では防錆包装紙、地球の絆創膏事業では建築・土木構造物保護シートを提供。

沿革

1948年9月

神戸市生田区に米国製ターポリン紙等統制外物資の販売を目的として恵和商工株式会社(資本金30万円)を設立

1949年4月

大阪市北区に第1工場建設

しわ付防水加工機を設置し、しわ付防水紙の生産開始

1951年9月

大阪市北区に第2工場を建設

ターポリン製造機を設置し、国内初ターポリン紙の生産開始

1955年2月

大阪市東淀川区に第3工場を建設
ターポリン紙とポリプルーフ紙の本格製造を開始

1956年10月

大阪市北区に本社を移転

1959年10月

「ポリプルーフ紙」の特許取得(当社初の特許取得)

1963年7月

第3工場にラミネーターを設置し、ポリエチレンラミネート紙の生産開始

1966年4月

東京都港区に東京営業所を開設

1967年3月

滋賀県東近江市に滋賀工場建設(現・滋賀アドバンストテクノセンター(SATC))

シリコンコーターを設置し、コーティング製品(剥離紙及び粘着加工紙)の生産開始

1968年3月

北九州市小倉区に小倉工場建設(SATC K-Site)

広幅のラミネーターを設置し、押出ラミネーティング製品の生産開始

1970年3月

千葉県八千代市に千葉工場建設(SATC T-Site)

ラミネーターを設置し、押出ラミネーティング製品の生産開始

1973年12月

大阪市東淀川区に本社を移転

1980年2月

資本金1億5,000万円に増資

1985年9月

東京都江戸川区にアタックマーケティングセンターを開設

東京営業所を東京支店に名称変更

1992年4月

光拡散シート「オパルス」の製造及び日本液晶メーカー各社へ販売開始

1993年9月

和歌山県日高郡にアタックテクノセンターⅠ建設(現・和歌山テクノセンターⅠ(WTCⅠ)

シート成形機、コーターを設置し、クリーンルームで「オパルス」の本格生産開始

1994年3月

東京支店とアタックマーケティングセンターを東京都中央区に移転

1996年4月

環境に配慮したリサイクル防湿紙「トケバリア」の開発開始

1997年4月

「オパルス」の特許取得

1998年3月

アタックテクノセンターⅠ(現・和歌山テクノセンターⅠ(WTCⅠ))において「オパルス」製造工程の「ISO9001」認証取得

1998年4月

東京支店を東京本社に改め、2本社体制に移行

1999年4月

恵和商工株式会社から恵和株式会社に商号変更

1999年4月

資本金2億円に増資

2001年10月

台湾台北市に台湾恵和股份有限公司を設立(現・連結子会社)

2001年11月

資本金2億3,000万円に増資

2002年8月

高機能光学フィルム「オプコン」が主要取引先で採用

2003年4月

中国江蘇省蘇州市に蘇州駐在事務所(現・惠和光電材料(南京)有限公司蘇州事務所)を開設

2004年10月

和歌山県日高郡にアタックテクノセンターⅡ建設(現・和歌山テクノセンターⅡ)

2005年3月

アタックテクノセンターⅠ(現・和歌山テクノセンターⅠ)において光拡散シート・高機能光学フィルムの開発及び製造、光学シートの製造に係る「ISO14001」認証取得

2006年6月

中国江蘇省南京市に惠和光電材料(南京)有限公司を設立(現・連結子会社)

2006年8月

中国広東省深圳市に惠和光電材料(南京)有限公司深圳事務所を開設

2007年4月

太陽電池モジュール用バックシート「アプリソーラ」の販売開始

2007年6月

韓国ソウル特別市にソウル恵和光電株式会社を設立(現・連結子会社)

2008年9月

滋賀工場(現・滋賀アドバンストテクノセンター(SATC))において太陽電池用バックシートの設計・開発及び製造に係る「ISO9001」認証取得

2009年1月

滋賀工場(現・滋賀アドバンストテクノセンター(SATC))においてフィルム・紙のコーティング製品の設計・開発及び製造に係る「ISO14001」認証取得

2009年5月

和歌山県御坊市にアタックテクノセンターⅢ建設(現・和歌山テクノセンターⅢ)

2010年7月

中国浙江省寧波市に惠和光電材料(南京)有限公司寧波事務所を開設

2011年3月

資本金2億6,640万円に増資

2012年6月

惠和光電材料(南京)有限公司深圳事務所を中国広東省東莞市に移転、惠和光電材料(南京)有限公司東莞事務所を開設

2013年2月

米国カリフォルニア州にOpellence Solutions(現・KEIWA Incorporated USA)を設立(現・連結子会社)

2015年6月

中国北京市に惠和光電材料(南京)有限公司北京事務所を開設

2016年4月

東京都中央区(現本店所在地)に本社を移転

2016年8月

大阪市中央区へ大阪本社を移転

2019年10月

東京証券取引所市場第二部へ上場

2019年12月

資本金9億649万円に増資

2020年1月

京都府相楽郡にValue Creation Center(VCC)を開設

2020年12月

東京証券取引所市場第一部へ上場(市場変更)

2020年12月

資本金17億88万円に増資

2021年12月

資本金38億6,440万円に増資

2022年4月

東京証券取引所プライム市場へ上場(市場変更)

2022年10月

兵庫県淡路市に地球の絆創膏本部淡路ベースを建設

事業内容

恵和株式会社は、高機能フィルムメーカーとして、Sheeting(製膜)、Laminating(積層)、Coating(塗布)のコア技術に、Ultra Precision(高精度な先端技術や顧客対応)を加えることで、顧客ニーズに合わせた先端機能フィルムとソリューションを提供しています。同社グループは、恵和株式会社及び連結子会社4社で構成され、光学シート事業、生活・環境イノベーション事業、地球の絆創膏事業の3つの事業セグメントに分かれています。

光学シート事業では、光拡散フィルムや高機能光学フィルムを開発・製造・販売しており、その主要製品である光拡散フィルム「オパルス®」は、液晶ディスプレイのバックライトユニット構成部材として使用され、光のムラをなくし均一に拡散させる役割を果たしています。また、直下型ミニLED液晶ディスプレイに最適な複合拡散板「オパスキ」も提供しています。

生活・環境イノベーション事業では、包装資材、工程紙・建材、クリーンエネルギー資材、農業資材等の開発・製造・販売を行っており、特定の機能を付加した製品を提供しています。例えば、防錆紙は金属製品を湿気から保護し錆の発生を防ぐ機能を持っています。

地球の絆創膏事業では、建物の屋根や各種構造物の保護・延命シート「KYŌZIN」の開発・製造・販売を行っており、工期の短縮やメンテナンスの長期間不要などの特徴を持つ製品を提供しています。

これらの事業を通じて、恵和株式会社は多岐にわたる産業に対して、高品質な製品とソリューションを提供し続けています。

経営方針

恵和株式会社は、自然と産業の調和を目指す経営理念のもと、高機能フィルムメーカーとして事業を展開しています。同社は、光学シート事業、生活・環境イノベーション事業、地球の絆創膏事業の3つのセグメントを核に、先端技術と高品質な製品提供を通じて社会に貢献しています。

中期経営計画「DARWIN」では、投下資本利益率(ROIC)を新たな重要指標と位置づけ、高付加価値製品の販売強化と効率的な資本利用を目指しています。技術革新が進むエレクトロニクス市場や環境適合車市場への対応、インフラ用構造物の提供など、さまざまな分野での新規事業創出に注力しています。

恵和は、顧客ニーズに応える高品質な製品とサービスの提供を通じて、競争優位性の維持・向上を図ります。また、グローバルな事業展開を視野に入れ、必要な人材の確保・育成にも力を入れています。これらの戦略により、恵和は持続可能な成長を目指しています。

さらに、コーポレート・ガバナンスとコンプライアンスの強化、社会貢献・自然貢献を重視した経営を推進しています。これらの取り組みは、同社が社会的価値と経済的価値の両方を創出する「CSVグループ」を目指す経営ビジョンに沿ったものです。

恵和は、これらの成長戦略と中期経営計画を推進することで、変化する市場環境に対応し、新たな価値を創造し続ける企業を目指しています。