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恵和 (4251) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
恵和は、液晶ディスプレイ向けの高機能フィルムを主力とする専門メーカーです。同社は製膜、積層、塗布という3つの基盤技術に高精度技術を組み合わせ、顧客の様々な要求に応える先端機能フィルムとソリューションを提供しています。主力製品の光拡散フィルム「オパルス」は、スマートフォンやタブレット、車載ディスプレイなどの液晶画面で光のムラを無くし均一に拡散させる重要な部材として使用されています。
同社の収益は光学製品事業と機能製品事業の2つの柱で構成されています。光学製品事業では、中国、台湾、韓国、米国の子会社を通じて海外のディスプレイ関連メーカーに製品を販売し、開発情報の収集も行っています。機能製品事業は創業時からの安定収益源として、次世代電池用フィルムや太陽電池用バックシートなどのクリーンエネルギー関連製品に注力し、収益性の高い分野への経営資源集中を進めています。
光学製品事業では、従来の光拡散フィルムに加えて、画質向上が期待される直下型ミニLED液晶ディスプレイ向けの複合拡散板「オパスキ」や、高機能光学フィルムの開発・製造を手がけています。機能製品事業は、工程紙、建材、防錆資材、農業資材など多岐にわたる製品群を展開していますが、市場成長性や収益性を重視した戦略的な製品選択により、より高付加価値な医療・衛生分野などの特殊フィルム製品開発に力を入れています。
経営方針
恵和は「自然と産業の調和を創造する」という経営理念のもと、社会的価値と経済的価値を同時に実現するCSVグループを目指しています。同社は連結営業利益と投下資本利益率(ROIC)を重要な経営指標と位置づけ、高付加価値製品の販売に集中することで資本効率の向上を図っています。省力化や歩留り改善を通じて営業利益率を高め、持続的な成長を実現する戦略を推進しています。
光学製品事業では、ハイパー液晶向けの「オパスキ」や従来型液晶向けの「オパルス」を核として、選択的集中マーケティングを展開しています。特に車載ディスプレイ市場に注力し、米国デトロイトとドイツフランクフルトのマーケティング拠点を活用して直下型ミニLED液晶向け製品の販売拡大を図っています。また、環境対応製品としてPFASフリー製品の開発や、フォルダブル端末向けの視野角制御機能付き「オプラム」の展開により差別化を進めています。
機能製品事業では、クリーンエネルギー車向けバッテリー用特殊フィルム「ACE」と透析治療用医療機器向け工程フィルム「メディテクト」を成長の柱として位置づけています。新興国で需要が拡大するウレタンフォーム用工程紙「A!Prog-UF」も含め、同社の精密加工技術による差別化が可能な高付加価値製品の構成比率向上を目指しています。これらの戦略により、グローバルニッチ市場での競争優位性を確立し、確実な利益志向の経営を実現することを目指しています。
同社は技術革新への取り組みとして、シーティング、ラミネーティング、コーティングの3つのコア技術に高精度技術を組み合わせた「SLC×UP」戦略を展開しています。全従業員が参加する「All Keiwa Innovation活動」により継続的なイノベーション創出を図り、フロントローディング手法による量産前のトラブル未然防止や、システム化・無人化・クリーン化による労働生産性向上に取り組んでいます。また、東南アジアへのロジスティクス拠点展開と欧米市場対応のマーケティング拠点強化により、グローバル展開を加速させる計画です。