ミライアルJP:4238

時価総額
¥154.8億
PER
プラスチック成形事業ではシリコンウェーハ出荷容器やフルイドシステム、成形機事業では竪型射出成形機や金型を手がける。

沿革

1968年7月

高機能樹脂製品の製造及び販売を目的として株式会社柿崎製作所を東京都豊島区池袋に設立

1969年1月

フッ素樹脂FEPによるシリコンウェーハ工程内容器の製品化に成功し、埼玉工場を建設

1973年6月

フッ素樹脂PFAの開発により、シリコンウェーハ工程内容器の本格量産に入る

1981年10月

シリコンウェーハ工程内容器の製造専用工場を埼玉工場に増設

大阪府大阪市北区に大阪出張所、福岡県福岡市博多区に九州出張所を開設

1982年1月

本社を東京都豊島区西池袋に移転

1984年4月

シリコンウェーハ工程内容器の製造量産化のため、熊本県菊池郡泗水町(現、熊本県菊池市)に熊本工場(現、富の原工場)を建設、熊本事業所開設

1989年3月

熊本工場(現、富の原工場)に第二工場を増設し、OA機器部品量産開始

1991年3月

熊本工場(現、富の原工場)に第三工場を増設

1994年4月

販売体制強化のため、宮城県仙台市に東北営業所、東京都豊島区の本社内に東京営業所、大阪府茨木市に関西営業所、熊本県菊池郡泗水町(現、熊本県菊池市)の富の原工場内に九州営業所を開設

1996年2月

熊本事業所において「ISO9002」(現、「ISO9001」)の認証を取得

1996年5月

米国における半導体情報収集を目的とし、100%出資の子会社、Kakizaki America Inc. (ロサンゼルス)設立

1999年10月

300㎜シリコンウェーハ出荷容器「FOSB」の発売開始

2001年1月

300㎜シリコンウェーハ出荷容器の製造専用工場として、熊本県菊池郡泗水町(現、熊本県菊池市)に住吉工場建設

2003年8月

ミライアル株式会社へ商号変更

2003年10月

生産能力を拡大のため、300㎜シリコンウェーハ出荷容器の製造専用工場である住吉工場に第二工場増設

2003年12月

埼玉工場を閉鎖

2004年1月

熊本事業所において「ISO14001」の認証を取得

2004年6月

100%子会社 Kakizaki America Inc.の営業活動を停止

2005年7月

ジャスダック証券取引所に株式を上場

 2006年1月

100%子会社 Kakizaki America Inc.を会社清算

2006年12月

株式会社山城精機製作所を子会社化

 2007年5月

300mmシリコンウェーハ出荷容器の生産能力拡大のため、住吉工場に第三工場増設

2007年7月

九州営業所を住吉工場内へ移転

2010年4月

ジャスダック証券取引所が、大阪証券取引所と合併したことに伴い、当社株式は、大阪証券取引所の市場(所属JASDAQ)に上場される

2011年3月

株式会社山城精機製作所を100%子会社化

2011年11月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場

2012年1月

大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)を上場廃止

2012年1月

2012年7月

2012年11月

2014年5月

2016年4月

2017年11月

本社を東京都豊島区東池袋に移転

株式会社宮本樹脂工業を100%子会社化

東京証券取引所市場第一部に株式を上場

販売体制強化のため、滋賀県大津市に関西営業所を再開

東京都港区に不動産取得、不動産賃貸等事業開始

住吉第一工場を改造し、高機能樹脂製品ラインを拡大

2018年5月

2019年5月

2020年5月

2021年12月

2022年3月

2022年4月

関西営業所を大阪府茨木市へ移転

中国に米来迩商貿(上海)有限公司を設立

東京都港区の不動産を譲渡、不動産賃貸等事業から撤退

指名報酬委員会の設置

株式会社宮本樹脂工業を株式会社ミライアル東北に商号変更

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場へ移行

事業内容

ミライアルは、プラスチック成形に特化した事業を展開している企業であり、その事業は大きく分けてプラスチック成形事業と成形機事業の二つに分類されます。プラスチック成形事業では、シリコンウェーハ出荷容器やシリコンウェーハ工程内容器などの半導体関連製品をはじめ、フルイドシステムや電子部品、金型などの関連製品を製造・販売しています。これらの製品は、ミライアル自身のほか、連結子会社のミライアル東北や非連結子会社の創進ケミテックによっても手掛けられています。

一方、成形機事業では、竪型射出成形機や金型、関連製品の製造・販売を行っており、これらは連結子会社の山城精機製作所が担当しています。ミライアルグループはこれらの事業を通じて、プラスチック成形技術の分野で幅広い製品ラインナップを提供し、半導体業界をはじめとする多様な産業に貢献しています。

事業系統図に示されるように、ミライアルグループの事業は互いに関連し合いながら、技術の進歩と市場のニーズに応える製品とサービスを提供していることがわかります。これにより、同社はプラスチック成形技術の分野でのリーダーとしての地位を確立し、持続可能な成長を目指しています。

経営方針

ミライアルは、プラスチック成形技術に特化した企業として、人と自然を大切にし、先端技術を駆使した開発を推進することを経営理念に掲げています。同社は、技術革新を通じて様々な先端産業の発展に貢献し、豊かな未来のための価値を創造することを目指しています。そのために、最先端のニッチな成長市場への事業展開を推進し、持続的な成長を図ることを経営目標としています。具体的には、売上高165億円、営業利益率16.0%、自己資本利益率8.5%の達成を目指しています。

ミライアルグループは、外部経営環境の変動に対する柔軟な対応力と強固な企業体質の構築を目指し、既存事業の収益安定化と新たな収益源の確立を推進しています。また、スピードとコストを意識した体質作りを進め、生産工程の改善や人材育成にも力を入れています。さらに、社会の一員として環境への配慮やコンプライアンスの徹底も重視しています。

経営環境としては、新型コロナウイルス感染症の影響緩和や米中貿易摩擦などの地政学的リスク、原材料・エネルギー価格の高騰などによる不透明な状況が続いています。これに対し、ミライアルはプラスチック成形事業と成形機事業を軸に、市場の拡大や品質改善、生産体制の強化、新分野開拓などに取り組み、より強固な収益基盤の構築を目指しています。これらの戦略を通じて、同社は持続可能な成長を追求し、プラスチック成形技術の分野でのリーダーとしての地位をさらに確立していく方針です。