ウルトラファブリックス・ホールディングスJP:4235

時価総額
¥210.9億
PER
ポリウレタンレザーの製造・販売を行い、家具用、自動車用、航空機用、ゴルフ手袋やアパレル素材など多岐に渡る用途で提供。

沿革

1966年1月

東京都八王子市下恩方町358に合成皮革の製造販売を目的として第一化成株式会社を設立。

1966年4月

恩方工場を新設し、ビニールレザー並びに乾式合成皮革の生産開始。

1970年8月

大阪市南区塩町通り3-5野崎産業ビル内に大阪営業所開設。

1970年11月

東京都八王子市本郷町5-12に本郷工場新設、湿式合成皮革の生産開始。

1974年9月

埼玉県大里郡花園町大字黒田字下北原301に埼玉工場(後に花園工場と呼称変更)新設、乾式合成皮革の生産開始。

1974年9月

愛知県蒲郡市神之郷町下向山21不二整染株式会社内に蒲郡工場新設。

1979年8月

埼玉県行田市富士見町1-13-1富士見工業団地内に行田工場新設。

1979年10月

行田工場にて湿式溶剤(DMF)回収設備を完成させて溶剤の再利用を開始。

1979年11月

行田工場において湿式合成皮革の生産開始。本郷工場を閉鎖。

1979年12月

行田工場の生産開始にともない恩方工場を閉鎖。

1982年6月

蒲郡工場を閉鎖し、行田工場に統合。

1987年9月

開発部・工務部を東京都八王子市中野上町4-19-6に移転し、研究所を設置。

1990年6月

ゴルフ手袋用素材を米国に出荷開始。

1993年7月

行田工場・花園工場を統合し埼玉事業所を設置。

1995年9月

花園工場を閉鎖、売却。

1998年10月

株式会社ディー・エス・シーを投資業を目的として資本金2,000万円、当社全額出資で設立。

1999年1月

Springs Industries, Inc.より合成皮革部門の営業譲渡を受けたUltrafabrics, LLCの設立にあたり、株式会社ディー・エス・シーが出資比率15%(13万米ドル)の持分をもって経営に参加。

1999年7月

本社、埼玉事業所、研究所及び大阪営業所が「ISO9001」を認証取得。

1999年12月

自動車内装材を米国に出荷開始。

2003年2月

日本証券業協会に株式を店頭登録。

2004年10月

研究所を東京都八王子市諏訪町480-1に移転。

2004年12月

日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。

2006年7月

2008年6月

本社を東京都八王子市明神町3-20-6に移転。

大阪営業所を閉鎖。

2013年7月

東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。

2016年3月

群馬県邑楽郡邑楽町大字赤堀字鞍掛4116-3に群馬工場を新設。新型熱ラミネート機を設置。

2017年1月

米国に資本金17百万US$、株式会社ディー・エス・シー全額出資でDKK US INC.を設立。

2017年2月

Ultrafabrics, LLCの持分84.21%をDKK US INC.が取得し、Ultrafabrics, LLCを完全子会社化。

2017年3月

第三者割当の方法により、A種優先株式1,850,000株を発行。

2017年5月

資本金10百万円、当社全額出資で第一化成分割準備株式会社を設立。

2017年6月

完全子会社であるDKK US INC.がUltrafabrics, LLCを吸収合併し、商号をUltrafabrics Inc.(現連結子会社)へ変更。

2017年9月

株式会社ディー・エス・シーを吸収合併。

2017年10月

当社の合成皮革事業を、会社分割により第一化成分割準備株式会社へ承継し、商号をウルトラファブリックス・ホールディングス株式会社へ変更(持株会社体制への移行)。

第一化成分割準備株式会社は、商号を第一化成株式会社(現連結子会社)へ変更。

2018年5月

東京都渋谷区渋谷3-12-15にサテライトオフィスを開設。

2018年5月

英国ロンドン・クラーケンウェルにショールームを開設。

2018年9月

埼玉事業所・群馬工場による製造工程の完全2ライン化完成

2019年9月

第一化成株式会社及びUltrafabrics Inc.においてポリウレタンレザーの設計及び製造に関してIATF16949:2016の認証を取得。

2020年1月

第一化成株式会社及びUltrafabrics Inc.が「ISO14001」を認証取得。

2020年12月

ウルトラファブリックス・ジャパン株式会社を清算。

2021年9月

群馬工場に太陽光発電設備付帯自動倉庫を新設。

2022年4月

東京証券取引所スタンダード市場に移行

事業内容

ウルトラファブリックス・ホールディングスとその子会社3社は、ポリウレタンレザーの製造及び販売を主軸に事業を展開しています。同社グループの製品は、その用途の広さから多岐にわたる市場に提供されており、売上収益構成比率は家具用、自動車用、航空機用、その他と分類されます。

家具用ポリウレタンレザーは、北米を中心にハイエンドのオフィス家具やホテル、レストラン、劇場などで使用されるコントラクト家具に採用されています。また、日本国内市場においても、一部応接セット用として販売されています。

自動車用では、ギアシフトブーツや耐摩耗性が求められるシートなどの内装材としての需要があります。航空機用ポリウレタンレザーは、プライベートジェット(ビジネスジェット)や民間航空機の内装材として販売されています。

その他の用途としては、ゴルフ手袋やアパレル用素材、医療、RV(レクリエーショナルビークル)、トラック、ボートの内装材などがあります。これらの製品は、国内の子会社である第一化成株式会社が製造し、主要な販売活動は米国子会社のUltrafabrics Inc.が担っています。さらに、Ultrafabrics Inc.は欧州にも100%子会社を保有しており、グローバルな販売網を構築しています。

ウルトラファブリックス・ホールディングスは、その革新的なポリウレタンレザー製品を通じて、多様な市場ニーズに応える事業展開を行っており、その事業内容は広範な用途にわたる製品の提供によって支えられています。

経営方針

ウルトラファブリックス・ホールディングスは、ポリウレタンレザーの製造及び販売を主軸に、家具、自動車、航空機用途など多岐にわたる市場に製品を提供しています。同社は、顧客満足を最優先に、品質と価値の創造、環境保全、省資源への取り組みを経営の基本理念として掲げています。また、新しい市場の創造と開拓、顧客ニーズの的確な把握、魅力ある製品の開発を通じて、生産性及び顧客サービスの向上を目指しています。

中期経営計画では、売上収益、EBITDA、自己資本利益率を重要な経営指標と位置付け、製品開発の拡充、グローバル市場への展開、グローバルブランドの確立を戦略の柱としています。特に、ハイエンドレザーの用途拡大とグローバル市場への展開により、グローバルブランドとしての地位確立を目指しています。これには、東京、ニューヨーク、ロンドンの3拠点から製品を展開し、日本・アジアでの営業強化も計画しています。

対処すべき課題として、生産能力の拡充とサステナビリティの重視が挙げられます。旺盛な需要に応えるため、設備の老朽化対策や生産効率の改善、協力企業との生産能力拡充が進められています。また、サステナビリティをグループ経営理念の一つとし、バイオ・リサイクル原料による製品開発、生産工程のCO2排出量削減などを通じて、企業価値の向上に努めています。