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積水樹脂JP:4212
事業内容
積水樹脂は、公共分野と民間分野の2つの主要な事業セグメントを持っています。公共分野では、防音壁材や交通安全製品、電子システム関連製品、路面標示材、道路標識、歩行者用防護柵、車両用防護柵などの製造・加工・販売および施工工事を行っています。また、防雪・防風柵、車止め、組立歩道、高欄、公園資材、シェルター、ソーラー照明灯、人工木材、人工芝なども手がけています。
民間分野では、メッシュフェンスやめかくし塀、防音めかくし塀、縦格子フェンス、自転車置場、手すり製品、梱包結束用バンド・フィルム、梱包資材、梱包機械、安全柵、農業資材、施設園芸資材、獣害対策製品などの製造・加工および販売を行っています。さらに、アルミ樹脂積層複合板、装飾建材、エクステリア製品、組立パイプシステム、デジタルピッキングシステム、自動車部品関連製品も取り扱っています。
積水樹脂の関連会社には、製造・加工・販売を行う東北積水樹脂株式会社や関東積水樹脂株式会社、オーミテック株式会社、日本興業株式会社などがあります。施工工事・販売を手がける東海積水樹脂株式会社や日本ライナー株式会社、販売を行う積水樹脂商事株式会社なども含まれています。サービス・その他の分野では、積水樹脂アセットマネジメント株式会社や積水樹脂物流株式会社が活動しています。
経営方針
積水樹脂は、経営理念に基づき、社会の安全・安心・環境への貢献を目指しています。同社は、グローバル展開を進め、収益力を高めるために連結経営を強化し、社会的課題に対する解決策を提供する事業展開を基本方針としています。これにより、株主や従業員、取引先の期待に応え、サステナブルな社会の実現に貢献し続けることを目指しています。
同社は、「積水樹脂グループビジョン2030」を掲げ、ROE8%の早期実現を目指しています。営業利益を重要な経営指標とし、収益性の向上に努めるとともに、資本構成の最適化を図ります。また、株主還元にも注力し、累進配当を基本方針とし、連結配当性向40%以上の維持を目指しています。自己株式の取得や消却も適切に実施し、総還元性向100%以上を目指します。
積水樹脂は、「人的資本の価値最大化」「成長戦略による拡大」「サステナビリティ経営の推進」を基本方針とした長期ビジョンを発表しました。中期経営計画2027では、成長分野への経営資源の集中や新技術の獲得、次世代交通技術対応製品の開発を進めます。また、人的資本の価値最大化に向けた人事制度改定や組織風土改革を推進します。
同社は、サステナビリティ経営を重視し、社会課題解決と持続可能な未来への貢献を目指しています。「サステナビリティ貢献製品」の提供を通じて収益拡大を図り、脱炭素社会やサーキュラーエコノミーの実現に取り組みます。資本効率の向上や持続可能なキャッシュアロケーションの実現を通じて、企業価値の向上を目指します。
積水樹脂は、変化する事業環境に対応し、中長期的な企業価値の向上を目指しています。公共投資や顧客ニーズの変化に対応した既存事業の成長、新たなグループ企業との相乗効果、電力インフラ領域でのビジネス拡大を推進します。また、脱炭素・循環型社会への移行を踏まえ、環境や社会課題の解決に貢献する製品の創出を加速させます。
同社は、自動運転の進展を見据え、交通安全・標識関連製品の先進化に取り組んでいます。欧州や東南アジアを中心に海外市場での事業拡大を図り、グローバルな事業基盤の強化を目指します。また、DXを活用した業務プロセスの高度化・効率化を進め、グループ全体の競争力を向上させることを目指しています。