- 日本企業
- UBE
UBEJP:4208
沿革
1897年6月 |
匿名組合沖ノ山炭鉱設立。 |
1914年1月 |
匿名組合宇部新川鉄工所設立。 |
1923年9月 |
宇部セメント製造㈱設立。 |
1933年4月 |
宇部窒素工業㈱設立。 |
1942年3月 |
宇部興産㈱(現・UBE㈱)設立(上記4社合併)。 |
1949年5月 |
東京証券取引所等上場。 |
1951年1月 |
中央研究所(現・医薬研究所)開設。 |
1955年7月 |
伊佐セメント工場新設。 |
1955年12月 |
宇部カプロラクタム工場新設。 |
1964年6月 |
ニューヨーク駐在員事務所(現・UBE America Inc.、連結子会社)、デュッセルドルフ駐在員事務所(現・UBE Europe GmbH、連結子会社)開設。 |
1964年10月 |
千葉石油化学工場(現・UBEエラストマー㈱、連結子会社)新設。 |
1964年11月 |
苅田セメント工場新設。 |
1967年4月 |
堺工場新設。 |
1967年10月 |
宇部鉱業所閉山。 |
1968年9月 |
高分子研究所(現・みらい技術研究所)開設。 |
1969年6月 |
宇部アンモニア工業㈱(宇部アンモニア工業㈲へ商号変更、現・UBE㈱が合併)設立。 |
1980年10月 |
沖ノ山コールセンター完成。 |
1982年10月 |
145千KW石炭専焼自家発電所完成。 |
1994年9月 |
Productos Quimicos del Mediterraneo, S.A.(現・UBE CORPORATION EUROPE S.A.U.、連結子会社)の経営権獲得。 |
1997年5月 |
Thai Caprolactam Public Company Limited(現・UBE Chemicals (Asia) Public Company Limited、連結子会社)、UBE Nylon (Thailand) Limited(現・UBE Chemicals (Asia) Public Company Limited、連結子会社)操業開始。 |
1997年6月 |
創業100周年。 |
1999年10月 |
宇部興産機械㈱(現・UBEマシナリー㈱、連結子会社)設立。 |
2003年10月 |
宇部日東化成㈱(現・宇部エクシモ㈱、連結子会社)を株式交換により完全子会社化。 |
2004年10月 |
宇部丸善ポリエチレン㈱(現・持分法適用関連会社)設立。 |
2010年2月 |
Thai Caprolactam Public Company LimitedとUBE Nylon (Thailand) Limitedを合併し、合併新会社UBE Chemicals (Asia) Public Company Limited(現・連結子会社)を設立。 |
2013年10月 |
宇部興産機械㈱(現・UBEマシナリー㈱)は宇部テクノエンジ㈱を合併。 |
2016年3月 |
UBE CORPORATION EUROPE S.A.U.(現・連結子会社)はUBE CHEMICAL EUROPE, S.A.U.とUBE ENGINEERING PLASTICS, S.A.U.を合併。 |
2016年8月 |
大阪研究開発センター開設。 |
2020年8月 |
宇部興産機械㈱(現・UBEマシナリー㈱)はU-MHIプラテック㈱を合併。 |
2020年10月 |
宇部アンモニア工業㈲を合併。 |
2021年4月 |
C統合準備㈱(現・UBE三菱セメント㈱、持分法適用関連会社)設立。 |
2021年10月 |
UBEエラストマー㈱(現・連結子会社)設立。 |
2022年4月 |
商号をUBE㈱に変更。 |
2022年4月 |
セメント関連事業をUBE三菱セメント㈱(現・持分法適用関連会社)に承継。 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。 |
2022年12月 |
㈱エーピーアイコーポレーション(現・連結子会社)の株式取得。 |
事業内容
UBE Industries, Ltd.(UBE)とそのグループ会社は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主要な事業セグメントには、機能品、樹脂・化成品、機械、その他、およびセメント関連事業が含まれます。
機能品セグメントでは、UBEはポリイミド、分離膜、セラミックスなどの製造・販売を行っており、宇部エクシモ株式会社や宇部マクセル株式会社をはじめとするグループ企業が電子・情報通信関連製品やリチウムイオン電池用セパレータの製造・販売を手掛けています。
樹脂・化成品セグメントでは、コンポジット、ナイロンポリマー、カプロラクタム(ナイロン原料)、硫安、工業薬品、ファインケミカル、高機能コーティングなどの製造・販売を行っています。宇部フィルム株式会社やUBEエラストマー株式会社、UBE CORPORATION EUROPE S.A.U.など、国内外の多数のグループ企業が関連製品の製造・販売に携わっています。
機械セグメントでは、UBEマシナリー株式会社が成形機(ダイカストマシン、押出プレス、射出成形機)、産業機械(窯業機、粉砕機、運搬機、除塵機、破砕機)、橋梁等の製造、販売を統括しています。また、UBE Machinery Inc.は米国で成形機の販売とアフターサービスを提供しています。
その他のセグメントでは、医薬品(原体・中間体)の製造・販売、電力供給、不動産の売買・賃貸借及び管理などを行っており、㈱エーピーアイコーポレーションやUBE CORPORATION AMERICA INC.などが活動しています。
セメント関連事業は、UBE三菱セメント株式会社がセメント関連製品の製造・販売を統括し、原材料の石炭等をUBEに供給しています。このセグメントは、セグメント情報の「調整額」の区分に含まれています。
これらの事業を通じて、UBEグループは幅広い産業分野において、グローバルな事業展開を行っています。
経営方針
UBE Industries, Ltd.(UBE)は、120年以上の歴史を持つ企業グループであり、創業の精神「共存同栄」と「有限の鉱業から無限の工業へ」を基盤に、時代と産業構造の変化に適応しながら、技術革新と自己変革を繰り返し、事業領域を拡大してきました。同社は、多様化・複雑化するニーズに応え、新たな価値を創出することを目指しています。これには、ESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みの強化と、ステークホルダーおよび地球環境との共生が含まれます。
中期経営計画「UBE Vision 2030 Transformation~1st Stage~」では、2022年度から2024年度を対象期間とし、スペシャリティ化学を中心にグローバルな利益成長を追求すること、地球環境問題に対応した事業構造改革、持続的成長に向けた人的資本の充実、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、そしてガバナンスのさらなる向上を基本方針として掲げています。
具体的には、スペシャリティ製品を主体とする事業構造への転換を進め、温室効果ガス排出量の削減や環境に貢献する製品・技術の開発に取り組むことで、持続可能な社会の実現に貢献していく方針です。また、デジタル技術を活用した業務効率化や新規事業の創出、ダイバーシティの推進、女性社員比率や女性管理職比率の向上など、人的資本の充実にも力を入れています。
これらの取り組みを通じて、UBEは「地球環境と人々の健康、そして豊かな未来社会に貢献するスペシャリティ化学を中核とする企業グループ」を目指しており、2024年度には営業利益400億円(うちスペシャリティ事業240億円)、経常利益470億円を数値目標として設定しています。これらの戦略的取り組みは、同社が直面する経営環境の変化や地球環境問題への対応、そして持続可能な成長を目指す上での重要なステップとなります。