- 日本企業
- UBE
UBEJP:4208
事業内容
UBEは、さまざまな事業セグメントを持つ多角的な企業です。まず、機能品セグメントでは、ポリイミドや分離膜、セラミックスの製造・販売を行っています。宇部エクシモは電子・情報通信関連製品を、宇部マクセルはリチウムイオン電池用セパレータを手がけています。
次に、樹脂・化成品セグメントでは、コンポジットやナイロンポリマー、カプロラクタム、硫安、工業薬品、高機能コーティングなどを製造・販売しています。宇部フィルムはポリエチレン製品を、UBEエラストマーは合成ゴムを提供しています。
機械セグメントでは、UBEマシナリーが成形機や産業機械、橋梁・鉄構の製造・販売を行っています。成形機や産業機械のアフターサービスも提供しており、福島製作所は舶用機械や産業機械を製造・販売しています。
その他の事業として、UBEは医薬品の製造・販売、電力供給、不動産の売買・賃貸借及び管理を行っています。宇部興産(上海)有限公司やUbe Europe GmbHは、UBEの製品をそれぞれ中国と欧州で販売しています。
最後に、セメント関連事業では、UBE三菱セメントがセメント関連製品の製造・販売を統括しています。この事業は、セグメント情報の「調整額」に含まれています。これらの多様な事業を通じて、UBEはグローバルに展開しています。
経営方針
UBEは、長期的な成長を目指し、「UBE Vision 2030 Transformation -2nd Stage-」という中期経営計画を策定しました。この計画は、2025年度から2030年度までの6年間を対象とし、スペシャリティ化学企業への進化を目指しています。これにより、地球環境や人々の健康、豊かな未来社会に貢献することを目指しています。
UBEの成長戦略の一環として、5つの重要課題(マテリアリティ)を設定しています。これには、スペシャリティ事業の拡大、多様な人材の活躍、労働安全・保安防災、地球環境問題への対応、誠実で公正な企業統治が含まれます。これらの課題に対して、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を通じて迅速かつ効果的に対応していきます。
具体的な施策として、UBEはポリイミドや分離膜、セラミックスなどの既存スペシャリティ事業の成長を図るとともに、ウレタンシステムズ事業の買収を通じてシナジーを創出し、収益を拡大します。また、アンモニアやカプロラクタムなどの生産を縮小し、スペシャリティ化学企業へのポートフォリオ転換を進めています。
さらに、UBEはグローバル展開を強化するため、日本、アジア、欧州に加え、新たに米州拠点を整備し、4極体制を構築します。これにより、新規事業のグローバル展開や企業買収を円滑に進めるためのマネジメント体制を強化します。これらの施策を通じて、UBEは持続可能な成長を実現し、企業価値の向上を目指しています。