日本ゼオンJP:4205

時価総額
¥3649.3億
PER
28.2倍
合成ゴム、合成ラテックス、化成品、化学品、電子材料、電池材料、トナー、高機能樹脂、医療器材、RIM配合液、塗料等の製造・販売。

沿革

事業内容

日本ゼオンは、エラストマー素材事業、高機能材料事業、その他の事業という三つの主要な事業セグメントを持つ企業グループです。同社グループは、日本ゼオンを含む子会社60社及び関連会社7社で構成されています。

エラストマー素材事業では、合成ゴム、合成ラテックス、化成品(C5石油樹脂、熱可塑性エラストマー等)を提供しており、国内外の多数の関連会社がこのセグメントに貢献しています。例えば、国内ではゼオン化成株式会社やゼオンポリミクス株式会社などが、海外ではZeon Chemicals L.P.やZeon Europe GmbHなどが活動しています。

高機能材料事業では、化学品(合成香料、有機合成薬品等)、電子材料、電池材料、トナー、高機能樹脂、高機能部材、医療器材等を扱っています。この事業も国内外で展開されており、ゼオン化成株式会社やゼオンメディカル株式会社が国内で、Zeon Specialty Materials Inc.やZeon Asia Pte.Ltd.が海外で事業を展開しています。

その他の事業セグメントでは、RIM配合液や塗料等を提供しており、こちらも国内外で幅広く事業を行っています。国内では㈱トウペやRIMTEC㈱が、海外ではZeon Chemicals L.P.やTokyo Zairyo (U.S.A.) Inc.が活動しています。

これらの事業を通じて、日本ゼオンは多岐にわたる製品とサービスを提供し、グローバルな市場での競争力を持っています。

経営方針

日本ゼオンは、エラストマー素材事業、高機能材料事業、その他の事業を展開する企業グループであり、国内外に60社の子会社と7社の関連会社を有しています。同社は、「大地の永遠と人類の繁栄に貢献する」という企業理念のもと、サステナビリティ基本方針を定め、持続可能な地球と安心で快適な人々のくらしに貢献することを目指しています。

2030年のビジョン「社会の期待と社員の意欲に応える会社」を掲げ、中期経営計画『STAGE30』を推進しています。この計画では、カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーの実現、既存事業の磨き上げと新規事業の探索、社員の心身の健康を重視した経営基盤の強化など、4つの全社戦略に取り組んでいます。

目標としては、2030年にCO2排出量を50%削減(2019年度比)、SDGs貢献製品の売上高比率50%、既存事業のROIC9.0%、新規事業の売上高600億円増加、従業員エンゲージメント75%、外国人/女性役員比率30%を掲げています。

また、カーボンニュートラルマスタープランの策定や、高機能樹脂と電池材料等の能力増強、スタートアップ企業への出資やM&Aを通じた新規事業の探索、健康経営の推進など、具体的な取り組みを進めています。これらの戦略を通じて、日本ゼオンは社会課題の解決に貢献し、持続可能な成長を目指しています。