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日本ゼオンJP:4205
事業内容
日本ゼオンは、エラストマー素材事業、高機能材料事業、その他の事業の3つの主要な事業セグメントを持っています。
エラストマー素材事業では、合成ゴムや合成ラテックス、C5石油樹脂、熱可塑性エラストマーなどを提供しています。国内では株式会社トウペやゼオン化成株式会社などが主要な関連会社として活動しています。海外では、Zeon Chemicals L.P.やZeon Europe GmbHなどがこの事業を支えています。
高機能材料事業では、合成香料や有機合成薬品、電子材料、電池材料、トナー、高機能樹脂、医療器材などを取り扱っています。国内ではゼオンメディカル株式会社が主要な関連会社として活動し、海外ではZeon Specialty Materials Inc.やZeon Shinhwa Inc.などがこの事業を展開しています。
その他の事業には、RIM配合液や塗料などが含まれています。国内ではRIMTEC株式会社やゼオンノース株式会社などが関連会社として活動し、海外ではZeon Ventures Inc.やTelene S.A.S.などがこの事業を支えています。
経営方針
日本ゼオンは、「大地の永遠と人類の繁栄に貢献する」という企業理念のもと、持続可能な地球と安心で快適な暮らしの実現を目指しています。この理念を実現するために、同社は「サステナビリティ基本方針」を掲げ、社員一人ひとりが未来を考えた行動を実践し、ステークホルダーとの対話を重視しています。
同社は中期経営計画「STAGE30」を策定し、2030年までに「社会の期待と社員の意欲に応える会社」を目指しています。この計画では、「まずやってみよう」「つながろう」「磨き上げよう」という価値観を大切にし、持続可能な成長を追求しています。特に、スペシャリティケミカル企業としての飛躍を目指し、事業構造の転換を進めています。
「STAGE30」では、2030年までにCO2排出量を42%削減し、SDGs貢献製品の売上高比率を50%にすることを目標としています。また、既存事業のROICを9.0%に、新規事業の売上高を600億円増加させることを目指しています。さらに、従業員エンゲージメントを75%に、外国人/女性役員比率を30%に引き上げることを掲げています。
同社は、カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーを実現する「ものづくり」への転換を推進しています。また、既存事業の強化と新規事業の探索を両立させ、社会課題の解決に貢献することを目指しています。これにより、企業価値の向上と持続可能な成長を実現しようとしています。