住友ベークライトJP:4203

時価総額
¥4725.4億
PER
18.8倍
半導体関連材料、高機能プラスチック、クオリティオブライフ関連製品の製造・販売を行う企業。

事業内容

住友ベークライトは、半導体関連材料、高機能プラスチック、クオリティオブライフ関連製品の製造および販売を行っています。これらの事業は、同社とその子会社51社、関連会社5社によって支えられています。

半導体関連材料セグメントでは、半導体封止用エポキシ樹脂成形材料や感光性ウェハーコート用液状樹脂などを提供しています。九州住友ベークライトやSumitomo Bakelite Singaporeなどが主要な関係会社です。

高機能プラスチックセグメントでは、フェノール樹脂成形材料や工業用フェノール樹脂、航空機内装部品などを製造しています。秋田住友ベークやSumiDurez Singaporeがこの分野で活躍しています。

クオリティオブライフ関連製品セグメントでは、医療機器製品やメラミン樹脂化粧板、鮮度保持フィルムなどを提供しています。秋田住友ベークやSBカワスミがこの分野での主要な関係会社です。

その他の事業として、試験・研究の受託や基礎研究の受託を行っています。住ベリサーチやPromerusがこれらの活動を支えています。

経営方針

住友ベークライトは、社会の進運と民生の向上を目指し、信用を重んじた経営を基本方針としています。2024年度からは「中期経営計画2024-26」を開始し、サステナブルな経営を推進しています。この計画では、資本コストと企業価値の持続的向上を目指し、2030年の目標から逆算した財務目標を設定しています。

同社は、2030年までに事業利益550億円、事業利益率13%、ROE10%を目指しています。中期方針としては、「ニッチ&トップシェア」を掲げ、価値創造につながるポートフォリオ改革に挑戦しています。具体的には、製品構成の最適化や新商品・新ソリューションの創出を通じて、既存事業の収益力を強化しています。

住友ベークライトは、環境・社会価値の創造や顧客との共創、イノベーションを重視しています。また、人的資本の活用やDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、企業価値の向上を図っています。これらの取り組みを通じて、持続可能な成長を目指しています。

同社は、設備投資や戦略的投資に加え、成長投資枠を設定し、事業ポートフォリオ改革を進めています。特に、次世代半導体デバイスの開発や水素製造機能膜のプロジェクトなど、新たな技術開発に注力しています。これにより、環境的・社会的価値を有する新商品・新ソリューションの創出を加速しています。

半導体関連材料分野では、AI関連製品の拡充やパワー半導体用材料の開発を進めています。高機能プラスチック分野では、製品ポートフォリオ改革を通じて高付加価値製品へのシフトを図り、グローバル展開を強化しています。クオリティオブライフ関連製品分野では、医療機器やバイオ事業の拡大を目指し、スタートアップとの協業を進めています。