KHネオケム (4189) 株価

時価総額
¥1024.6億
PER
11.1倍
石油化学製品の有力企業。オキソ技術をコアとした機能性材料・電子材料・基礎化学品を展開。冷凍機油原料や半導体向け高純度溶剤が主力。70年にオキソ技術による大量生産開始。三菱ケミカルとの合弁会社も運営し、米国・中国に海外法人を設立。

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事業内容

KHネオケムは、「オキソ技術」と呼ばれる独自の化学技術を核とした石油化学メーカーです。同社は1970年からこの技術を用いてアルデヒドの大量生産を開始し、現在では溶剤や可塑剤原料、機能性材料など多様な化学製品を国内外の顧客に提供しています。オキソ技術とは、石油から得られる原料を使って様々な化学品の基礎となる物質を作り出す製造技術で、同社の競争力の源泉となっています。

同社の製品は、自動車、家電、建材、化粧品、半導体など幅広い産業分野で使用されています。特にエアコンや冷蔵庫の冷凍機油、液晶ディスプレイや半導体製造に必要な高純度溶剤、自動車や住宅の塗料用溶剤などが主力製品となっており、これらの製品を通じて安定的な収益を確保しています。同社は日本国内に製造拠点を持ち、米国と中国に販売子会社を展開して海外展開も進めています。

同社の事業は「機能性材料」「電子材料」「基礎化学品」の3つのセグメントで構成されています。機能性材料では環境に優しい冷媒に対応した冷凍機油原料や化粧品原料を、電子材料では半導体や液晶ディスプレイ製造に欠かせない高純度溶剤を、基礎化学品では塗料や可塑剤の原料となる各種アルコール類を製造・販売しています。これらの製品群により、同社は特定分野に依存しない安定した事業基盤を築いています。

経営方針

KHネオケムは「VISION 2030」において、2027年度までに期間累計営業利益449億円、EBITDA 653億円、ROE 15%の達成を目指した成長戦略を展開しています。同社は「世界で輝くスペシャリティケミカル企業」として、地球温暖化抑制と豊かな暮らしに貢献する素材の提供を基本方針に掲げ、「環境」「ヘルスケア」「エレクトロニクス」を戦略ドメインと設定し、これらの分野で世界シェアナンバーワン製品の拡大と新事業創出を進めています。

重点投資分野では、冷凍機油原料事業の拡大に注力し、2024年に増強した生産設備を活用してアジア地域の需要増に対応しています。電子材料分野では、AI関連向け半導体市場の成長を見据え、高純度溶剤やグループ会社の黒金化成による最先端半導体向け材料の拡販を推進しています。一方、基礎化学品分野では厳しい事業環境を踏まえ構造改革を加速し、持続的な収益確保が可能な体制構築を目指しています。

新市場開拓では、バイオ由来のポリヒドロキシ酪酸(PHB)や次世代バイオ医薬品向け糖鎖など、環境対応型の新規事業創出に取り組んでいます。同社はデジタルマーケティングの活用やスタートアップ企業との協業により、第5次中期経営計画期間中の事業化を目指しています。また、2025年に千葉工場で新設したCO2回収装置を活用し、製造工程で発生するCO2を回収して同社のコア技術であるオキソ反応の原料として再利用することで、環境負荷削減と事業拡大の両立を図っています。

技術革新については、DX推進による生産性向上と業務効率化を重要戦略として位置づけています。生産現場では「予兆診断システム」や「プラント高度制御システム」の活用範囲を拡大し、生成AIの積極活用に向けた教育プログラムも充実させています。さらに、将来の経営・事業を担う人材の早期育成やキャリア採用の推進、サイバーセキュリティ対策の強化により経営基盤の強化を図り、配当性向40%を目処とした株主還元の充実と併せて、持続的な企業価値向上を目指しています。

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