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大阪有機化学工業JP:4187
沿革
1946年12月 |
「カナダバルサム」「ツェーデル油」の製造販売のため、大阪市東成区に大阪有機化学工業株式会社を設立。 |
1947年3月 |
「有機溶剤」「試薬」の製造販売を開始。 |
1951年11月 |
関東方面の販売強化のため、東京都江東区に東京出張所を開設。 |
1953年12月 |
試薬精製品から石油化学品への転換が進み、「アクリル酸」の製造を開始。 |
1955年9月 |
製造規模の拡大に伴い、大阪市城東区に関目工場を設置。 |
1958年7月 |
本社を関目工場に移し、関目工場を本社に統合する。 |
1961年7月 |
生産規模の拡大に伴い、大阪府柏原市に本社及び工場を移転。 |
1961年10月 |
販売活動の充実を図るため、大阪市東区(現・中央区)に大阪営業所を設置。 |
1968年10月 |
東日本地域の流通体制強化のため、千葉県八千代市に八千代事業所を設置。 |
1969年4月 |
神港有機化学工業株式会社(現・連結子会社)を設立し、「酢酸エステル類」の一部製造を移管。 |
1981年6月 |
生産規模の拡大に伴い、石川県松任市(現・白山市)に松任工場(現・金沢工場)を設置。 |
1984年6月 |
本社を大阪市東区(現・中央区)に移転し、大阪営業所を統合する。 |
1987年7月 |
大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。 |
1988年12月 |
関連会社のサンユーケミカル株式会社を共同出資により設立し、「メタクリル酸エステル」を製造。 |
1997年6月 |
松任工場(現・金沢工場)ISO9002認証取得。 |
1999年3月 |
事業拡大のため、山形県飽海郡遊佐町に工場用地取得。 |
2000年7月 |
山形県飽海郡遊佐町に酒田工場を建設、本格稼動を開始。 |
2001年1月 |
柏原工場(現・大阪事業所)ISO9002認証取得。 |
2003年11月 |
本社・開発部・研究部・酒田工場に対象部署を拡大してISO9001認証取得。 |
2003年12月 |
東京支店を東京オフィスに名称変更。 |
2005年2月 |
柏原工場を大阪工場(現・大阪事業所)、松任工場を金沢工場に名称変更。 |
2005年11月 |
東京証券取引所市場第二部に株式を上場。 |
2005年12月 |
酒田工場ISO14001認証取得。 |
2006年1月 |
金沢工場ISO14001認証取得。 |
2007年11月 |
酒田工場労働安全衛生マネジメントシステム(OHSAS18001)認証取得。 |
2011年12月 |
東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。 |
2012年3月 |
中国上海市に日本大阪有機化学工業株式会社上海代表処を設置。 |
2014年1月 |
中国上海市に光碩(上海)化工貿易有限公司(現・連結子会社)を設立。 |
2014年12月 |
日本大阪有機化学工業株式会社上海代表処(中国上海市)を廃止。 |
2015年12月 |
大阪工場を大阪事業所に名称変更。 |
2018年4月 |
関連会社のサンユーケミカル株式会社を解散。 |
2021年6月 |
八千代事業所を閉鎖。 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場に移行。 |
2022年10月 |
大韓民国ソウル特別市に韓国連絡事務所を設置。 |
事業内容
大阪有機化学工業株式会社とその連結子会社2社は、有機化学工業薬品の製造販売を主な業務としています。同社グループは、化成品事業、電子材料事業、機能化学品事業の3つの事業セグメントを展開しています。
化成品事業では、塗料、粘接着剤、インキ向けの特殊アクリル酸エステル及びアクリル酸の製造販売を行っています。エステル化技術、蒸留精製技術、重合防止技術を駆使し、自動車や建築用の塗料、粘接着材、コーティング材やエレクトロ分野へのポリマー原料を多品種少量生産で提供しています。
電子材料事業では、ディスプレイや半導体向けの電子材料の製造販売を手掛けています。アクリル酸エステル類の光硬化性や、アクリル酸エステルから誘導化した機能性ポリマー製品を電子産業分野に供給しています。
機能化学品事業では、化粧品向け原材料や機能材料などの製造販売を行っています。エステル化技術やポリマー合成技術を活用し、頭髪用機能性ポリマー製品、各種中間体原料、特殊溶剤などを関連産業分野に展開しています。
これらの事業を通じて、大阪有機化学工業株式会社は、高い技術力と少量多品種生産システムを用いて、様々な市場のニーズに対応しています。
経営方針
大阪有機化学工業株式会社は、新中期経営計画「Progress & Development 2030(P&D 2030)」を推進しています。この計画では、2024年11月期から2030年11月期までの目標を設定し、連結売上高を500億円以上、連結営業利益を75億円以上、営業利益率を15%以上にすることを目指しています。また、戦略投資・事業投資には累積300億円以上を投じる予定です。同社は、特殊アクリル酸エステルのリーディングカンパニーとして、グローバル市場に価値を提供することを経営ビジョンに掲げ、ESGに配慮したサステナブル経営を推進しています。
事業領域における基本戦略としては、最先端半導体材料の開発加速、LCD用レジスト技術の非ディスプレイ用途展開、親水性ポリマー技術の新規用途展開、有機圧電材料や伸縮性エラストマー材料の開発など、重点領域の拡充を図っています。また、バイオマスアクリレートの開発や非化石原料由来のアクリル酸開発など、環境に配慮した材料開発にも注力しています。
海外戦略の強化としては、中国、韓国、北米への販売会社設置や現地生産の強化、ASEAN・インドへの販路拡大を目指しています。非事業領域では、カーボンニュートラル実現、廃棄物削減、資源再利用によるサーキュラーエコノミーの推進、IT・DXの推進による品質向上や生産性の向上、人的資本経営の実行など、持続可能な社会への貢献を目指しています。