JSRJP:4185

時価総額
¥9025.8億
PER
590.7倍
デジタルソリューション事業では、半導体材料(フォトレジスト、多層材料)、ディスプレイ材料(カラー液晶、有機EL)、エッジコンピューティング(耐熱透明樹脂、機能性フィルム)を提供。

沿革

年月

内容

1957年12月

日本合成ゴム株式会社設立。本社東京都港区麻布飯倉片町25番地。

1958年7月

本社を東京都中央区京橋1丁目1番地に移転。

1960年4月

四日市工場稼動開始、合成ゴムの生産開始。

1961年3月

合成ゴムラテックス生産開始。

9月

日合商事株式会社(現・ENEOSマテリアルトレーディング株式会社・ENEOS株式会社グループ会社)設立。

1963年10月

日本ラテックス加工株式会社(現・株式会社イーテック・連結子会社)設立。

1964年8月

日合ゴム加工株式会社(現・株式会社エラストミックス・ENEOS株式会社グループ会社)設立。

10月

合成樹脂生産開始。

1968年4月

千葉工場稼動開始。

1969年4月

「日本合成ゴム株式会社に関する臨時措置に関する法律を廃止する法律」が第61国会で可決成立、即日公布施行、純民間会社となる。

1970年10月

株式を東京、大阪両証券取引所市場第二部に上場。

1971年1月

鹿島工場稼動開始。

8月

株式を東京、大阪両証券取引所市場第一部に指定替上場。

1975年12月

本社を東京都中央区築地2丁目11番24号に移転。

1979年4月

フォトレジスト販売開始。

1988年3月

液晶ディスプレイ材料販売開始。

1989年4月

筑波研究所完成。

1993年7月

UCB-JSR ELECTRONICS S.A.(現・JSR Micro N.V.・連結子会社)の株式を追加取得し、同社及び UCB-JSR ELECTRONICS,INC.(現・JSR Micro,Inc.・連結子会社)の2社を当社の子会社とした。

1996年6月

ジェイエスアールエレクトロニクス九州株式会社(現・JSRマイクロ九州株式会社・連結子会社)設立。

   10月

テクノポリマー株式会社(現・テクノUMG株式会社・連結子会社)を設立し、ABS樹脂事業を営業譲渡。

1997年3月

JSR Micro,Inc.のフォトレジスト工場竣工。

   12月

日本合成ゴム株式会社よりJSR株式会社に社名変更。

1998年4月

ABS樹脂製造設備等をテクノポリマー株式会社(現・テクノUMG株式会社・連結子会社)へ譲渡。

2002年11月

JSR Micro N.V.の新工場竣工。

2003年5月

本社を東京都中央区築地5丁目6番10号に移転。

2004年7月

JSR Micro Korea Co.,Ltd.(現・連結子会社)のフラットパネル・ディスプレイ用材料工場竣工。

2006年7月

JSR Micro Taiwan Co.,Ltd.(現・連結子会社)のフラットパネル・ディスプレイ用材料工場竣工。

2009年3月

テクノポリマー株式会社(現・テクノUMG株式会社・連結子会社)を完全子会社化。

   6月

本社を東京都港区東新橋1丁目9番2号に移転。

2011年6月

Bangkok Synthetics Co.,Ltd.と共同でJSR BST Elastomer Co.,Ltd.(現・BST ENEOS Elastomer Co., Ltd. ・ENEOS株式会社グループ会社)設立。

2014年3月

MOL Hungarian Oil and Gas Public Limited Companyと共同でJSR MOL Synthetic Rubber Ltd.(現・ENEOS MOL Synthetic Rubber Ltd. ・ENEOS株式会社グループ会社)設立。

2015年3月

株式会社産業革新機構、シミックホールディングス株式会社と共同で、KBI Biopharma,Inc.の株式を取得、連結子会社化。

2018年4月

テクノポリマー株式会社とユーエムジー・エービーエス株式会社の統合によりテクノUMG株式会社設立。

2018年5月

Crown Bioscience Internationalの株式を取得、連結子会社化。

2019年1月

JSR North America Holdings, Inc.、JSR Life Sciences, LLC設立。

2021年1月

株式会社医学生物学研究所の株式を追加取得、完全子会社化。

2021年7月

新規事業創出にむけた研究所 JSR Bioscience and informatics R&D center (JSR BiRD)を開所。

2021年10月

Inpria Corporationの株式を取得、完全子会社化。

2022年4月

エラストマー事業をENEOS株式会社に譲渡。

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。

事業内容

JSR株式会社とそのグループ企業は、半導体材料、ディスプレイ材料、エッジコンピューティング、ライフサイエンス、合成樹脂、およびその他の事業を含む幅広い事業セグメントを展開しています。デジタルソリューション事業では、リソグラフィー材料(フォトレジスト、多層材料)、実装材料、洗浄剤、CMP材料、カラー液晶ディスプレイ材料、有機ELディスプレイ材料、耐熱透明樹脂、機能性フィルム、光造形などを手がけています。このセグメントには、JSR Micro N.V.、JSR Micro, Inc.、Inpria Corporation、JSR Micro Korea Co., Ltd.などの企業が含まれます。

ライフサイエンス事業では、診断・研究試薬および材料、バイオプロセス材料、創薬支援サービスなどを提供しており、㈱医学生物学研究所、KBI Biopharma, Inc.、Selexis SA、Crown Bioscience Internationalなどがこのセグメントに属しています。

合成樹脂事業では、ABS樹脂、AES樹脂、AS樹脂、ASA樹脂などの合成樹脂を製造しており、テクノUMG㈱や日本カラリング㈱が主要な企業です。

その他の事業セグメントには、アクリルエマルジョンや防水材などが含まれ、㈱イーテックがこの分野で活動しています。

2022年4月1日には、JSR株式会社はエラストマー事業を日本合成ゴム分割準備株式会社に承継し、その後ENEOS株式会社への株式譲渡を行い、エラストマー事業から撤退しました。これにより、子会社が13社、関連会社が3社減少しました。

経営方針

JSR株式会社は、企業理念「Materials Innovation-マテリアルを通じて価値を創造し、人間社会(人・社会・環境)に貢献します。」を基盤に、持続可能な成長と全ステークホルダーへの価値創造を目指しています。同社は、デジタルソリューション事業とライフサイエンス事業をコア事業と定め、2024年度にはこれら二事業で売上収益3,000億円以上、過去最高利益の更新、全社の株主資本利益率(ROE)10%以上を目標としています。また、投下資本利益率(ROIC)による投下資本リターンの最大化を図ることで、経営の効率化と透明性・健全性の維持を通じた企業価値の継続的な創造を追求しています。

デジタルソリューション事業では、最先端プロセス向けの半導体材料事業を中心に展開し、ナノメートル世代以降向けEUVフォトレジストに注力することで、グローバル市場でのシェア拡大を目指します。また、ライフサイエンス事業では、CDMO事業の新規受託拡大やCRO事業の競争力あるサービスの拡大を通じて、売上収益及び利益率の向上を図ります。

JSRは、経営環境の不透明性が続く中、レジリエンスとサステナビリティを重ね持った企業体となるために、事業構造及び経営体制の強化に努めています。これには、積極的な研究開発および事業投資を含む成長事業への取り組みが含まれます。さらに、ESG課題への取り組みや危機管理の強化も同社の成長戦略の重要な要素です。これらの戦略を通じて、JSRは中長期的な成長及び企業価値の向上に努めています。