三井化学JP:4183

時価総額
¥7469.4億
PER
25.4倍
ライフ&ヘルスケア、モビリティ、ICT、ベーシック&グリーン・マテリアルズの各セグメントで多様な製品とサービスを展開する企業。

事業内容

三井化学は、ライフ&ヘルスケア・ソリューション、モビリティソリューション、ICTソリューション、ベーシック&グリーン・マテリアルズの4つの主要な事業セグメントを持っています。これらのセグメントを通じて、さまざまな製品やサービスを提供しています。

ライフ&ヘルスケア・ソリューションセグメントでは、ビジョンケア材料、不織布、オーラルケア材料、パーソナルケア材料、農業化学品の製造・販売を行っています。関連会社には、三井化学クロップ&ライフソリューションやKulzer GmbHなどがあります。

モビリティソリューションセグメントでは、エラストマー、機能性コンパウンド、ポリプロピレン・コンパウンドの製造・販売を行い、自動車などの工業製品の新製品開発支援も提供しています。関連会社には、㈱アークやARRK Engineering GmbHなどがあります。

ICTソリューションセグメントでは、半導体・電子部品工程部材、光学材料、リチウムイオン電池材料、次世代電池材料、高機能食品包装材料の製造・販売を行っています。関連会社には、本州化学工業や三井化学ICTマテリアなどがあります。

ベーシック&グリーン・マテリアルズセグメントでは、エチレン、プロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、触媒、フェノール類、高純度テレフタル酸、ペット樹脂、ポリウレタン材料、工業薬品の製造・販売を行っています。関連会社には、㈱プライムポリマーや錦湖三井化学などがあります。

その他の事業セグメントには、三井化学(中国)管理有限公司やMitsui Chemicals America, Inc.などが含まれ、これらの会社は複数のセグメントにまたがって活動しています。

経営方針

三井化学は、持続可能な成長を目指し、ESGを中核に据えた経営を推進しています。2021年度に策定した「VISION 2030」では、環境と調和した循環型社会の実現を目指し、5つの基本戦略を掲げています。これにより、従来の素材提供型ビジネスからソリューション型ビジネスモデルへの転換を図り、デジタルトランスフォーメーション(DX)を活用して変革を加速しています。

三井化学の成長戦略は、事業ポートフォリオの変革を追求し、地域や他社との連携を強化することにあります。特に、ベーシック&グリーン・マテリアルズの再構築を進め、安定的なキャッシュ創出を図るとともに、差別化分野への資源投下を行い、成長を加速させています。また、グローバル展開を加速し、新興市場への進出を図っています。

三井化学は、サーキュラーエコノミーへの対応を強化し、カーボンニュートラル技術の早期社会実装を目指しています。燃料転換や地域・他社連携を推進し、環境負荷の低減に取り組んでいます。また、DXを通じた企業変革を進め、IT・データ基盤の強化や生成AIの活用により、マーケティング業務の効率化を図っています。

三井化学は、経営基盤・事業基盤の変革を加速し、グローバル視点での資源活用を最大化しています。財務・非財務KPIを活用したマネジメントを推進し、企業価値の向上を目指しています。また、設備信頼性の向上や安全安定運転の実現に向けたプロジェクトを推進し、業務効率化を図っています。

三井化学は、長期経営計画に基づき、毎年3ヵ年の事業計画を見直すローリング方式を採用しています。これにより、急速に変化する社会環境に適応し、戦略推進を加速しています。2025年度には、VISION 2030達成に向けた取り組みを強化し、成長軌道への早期回帰を目指しています。