大阪油化工業JP:4124

時価総額
¥16億
PER
化学物質の精密蒸留を主軸に、医薬品や電子材料の精製、蒸留・ろ過装置の設計・販売と技術支援を提供。

沿革

1962年2月

化学品の受託製造を目的として、大阪油化工業株式会社を大阪府枚方市津田に設立(資本金2,000千円)

1963年4月

当社の独自設計による、減圧蒸留装置(注2)を本社工場に設置

1973年11月

大阪府枚方市春日西町に本社及び工場(2019年1月に枚方工場に改称)を新築し、大阪府枚方市津田より本社移転

1998年4月

有機EL材料精製に対応するため、昇華精製装置(注3)を本社工場に設置

2000年4月

少量多品種に対応するため、高真空蒸留装置(注4)を本社工場に設置

2008年4月

ISO14001認証取得

2008年12月

ISO9001認証取得

2012年4月

研究開発支援分野を強化するため、研究実験棟を本社工場敷地内に設立

2013年4月

多様化する顧客ニーズに対応するため、研究開発用蒸留設備を本社工場に設置

2014年7月

増加する顧客ニーズに対応するため、プラントサービスを開始

2015年9月

生産能力増強のため、研究実験棟を本社工場敷地内に増設

2017年10月

東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場

2019年1月

大阪府枚方市新町に本社移転、東京都中央区に東京営業所を新設

2019年3月

ISO45001認証取得

2019年10月

子会社であるユカエンジニアリング株式会社を大阪府枚方市新町に設立(当社100%出資)

2021年1月

株式会社カイコーの全株式を取得し、子会社化

2022年4月

東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行

2022年11月

ISO27001認証取得

事業内容

大阪油化工業株式会社とその連結子会社2社、ユカエンジニアリング株式会社と株式会社カイコーは、化学物質の精密蒸留を主軸に据えた事業を展開しています。同社は、化学物質の微細な蒸発温度の差を利用して、混合物から目的とする物質を分離・精製する技術に長けており、この技術は医薬品、農薬、電子材料、航空・宇宙産業など幅広い分野での材料精製に活用されています。

大阪油化工業は、素材加工の一環としての「蒸留」を専門に行い、機能性化学品などの製造過程で不純物を取り除き、純度を高める精密蒸留精製を通じて、顧客の最終製品の価値向上に貢献しています。同社グループは、受託蒸留事業とプラント事業の2つの主要セグメントを有しています。

受託蒸留事業では、創業以来培った技術と経験を基に、原料の選定から最適な蒸留方法、データの活用方法に至るまで、総合的な提案を行っています。一方、プラント事業では、蒸留装置とろ過装置の設計、販売、技術支援、さらには工場排水処理や造水設備の設計、製造、建設後の保守までを一貫して手掛けています。

特に、精密蒸留精製においては、基礎研究段階から製造規模までをカバーする受託蒸留事業と、顧客が自社で蒸留を行うための支援を提供するプラント事業を通じて、顧客に最適なソリューションを提案できる体制を整えている点が大阪油化工業グループの強みです。

経営方針

大阪油化工業は、化学物質の精密蒸留を主軸に据え、医薬品や農薬、電子材料、航空・宇宙産業など幅広い分野での材料精製に貢献している企業です。同社は、受託蒸留事業とプラント事業の2つの主要セグメントを通じて、顧客に最適なソリューションを提案する体制を整えています。

同社の成長戦略は、社業を通じて豊かな価値を創造し、社会の発展に貢献することを目指しています。中長期的な成長力と収益力の強化を視野に入れ、売上高及び営業利益の向上に努めています。具体的な取り組みとして、人材の育成、受託蒸留事業の堅実な成長、プラント事業の実績積上げ、経営管理体制の強化を重要な課題として挙げています。

人材育成においては、高度な技術力及び研究開発力を背景に、専門性を高める技術研修や安全指導、勤務環境の整備に積極的に投資しています。受託蒸留事業では、設備新設による生産能力増強や他の精製技術の周辺サービスへの展開を通じて、顧客ニーズへの対応を強化しています。プラント事業では、受託蒸留事業での実績や知見を活かし、技術支援や生産体制の構築支援を行い、サービスの提供を一気通貫で行うことで、顧客満足度の向上に努めています。また、経営管理体制の強化にも注力し、企業価値の継続的な向上を目指しています。

これらの戦略を通じて、大阪油化工業は持続的な成長を目指し、顧客からの信頼を獲得し続けています。