伊勢化学工業 (4107) 株価

時価総額
¥2649.7億
PER
48.7倍
ヨウ素及び天然ガス・金属化合物の有力企業。地下かん水からブローイングアウト法でヨウ素を生産し、ヨウ素化合物や塩化ニッケル等の金属化合物も製造。親会社はAGC㈱。日本、北米、欧州、アジアに展開。

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事業内容

伊勢化学工業は、地下かん水を原料としてヨウ素と天然ガスの採取・製造を行う資源開発型の化学メーカーです。同社の主力製品であるヨウ素は、世界的に産出地域が限定されており、チリ、日本、米国が主要な産出国となっています。同社はヨウ素の生産に加えて、ヨウ素化合物や金属化合物の製造も手がけています。

同社の主要な取引先は親会社のAGC株式会社と三菱商事株式会社で、ヨウ素製品を国内外に販売しています。販売地域は日本国内のほか、北米、欧州、アジアと幅広く展開しており、グローバルな収益基盤を構築しています。天然ガスについては輸送コストの関係から、千葉県外房地区や宮崎県佐土原地区、米国内など採取地に近い地域への販売が中心となっています。

同社の事業は「ヨウ素及び天然ガス事業」と「金属化合物事業」の2つのセグメントで構成されています。ヨウ素事業では独自のブローイングアウト法による生産技術を活用し、金属化合物事業では塩化ニッケルなどの高品位製品を抽出技術により製造しています。これらの事業を通じて、同社は資源の有効活用と付加価値の高い化学製品の提供を実現しています。

経営方針

伊勢化学工業は2027年の創立100周年を見据え、「かがくでつなぐ、地球の資源。」というビジョンの下で長期的な成長戦略を展開しています。同社は2026年から2028年の3年間で200億円超の大型投資を計画しており、その内訳は既存設備投資に100億円超、新たな戦略投資枠として100億円を設定しています。財務目標としては、EBITDA額110億円以上、ROE10%以上の安定達成を掲げており、前年度は実際にEBITDA115.3億円、ROE17.2%と目標を大幅に上回る実績を達成しています。

ヨウ素及び天然ガス事業では、世界の老年人口増加や発展途上国の経済成長に伴う医療用途の需要拡大を見込み、供給能力の長期的拡大を目指しています。同社は安全安定操業を最優先として設備の計画的な維持・更新を実施し、新規坑井開発を継続的に進めて既存坑井の生産減退を補完する戦略を取っています。さらに国内外の新規ヨウ素資源開発への積極的な関与を通じて、100年先もヨウ素を供給し続けるという持続可能な事業基盤の構築を進めています。

金属化合物事業においては、主力製品である塩化ニッケルが積層セラミックキャパシタ向けの素材として注目されており、電動化や自動運転化の進展による車載用途、通信用途の拡大に対応した生産体制の確保に注力しています。同社は顧客との連携を深めてコストダウンを図りながら、電子回路の高集積化という技術トレンドを追い風に事業拡大を目指しています。

技術革新への取り組みでは、社内資源の活用に加えて大学研究機関との産学連携や外部研究機関・企業との積極的な提携を推進し、新用途・新商品開発のスピードアップを図っています。同社は特定用途への依存度が高いという事業特性を踏まえ、大幅な技術革新による需要変化に対応するため、新規事業創出を急務の課題と位置づけています。限られた天然資源の有効活用を図るため、製造プロセスの高効率化とリサイクル向上にも取り組み、サステナビリティを重視した事業運営を展開しています。

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