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東邦アセチレンJP:4093
沿革
1955年3月 |
山形県酒田市に酒田工場新設、溶解アセチレンの製造開始及び溶接材料並びに溶接切断器具の販売開始。(1965年9月溶解アセチレン製造廃止) |
1956年12月 |
東京都江戸川区に東京工場新設、溶解アセチレンの製造開始。(1968年12月溶解アセチレン製造廃止。1969年9月、千葉県浦安市へ移転後、2005年3月廃止) |
1957年12月 |
福島県郡山市に郡山工場新設、溶解アセチレンの製造開始。(1992年11月溶解アセチレン製造廃止。現郡山営業所) |
1958年3月 |
プロパンガス・灯油・生活関連器具の販売開始。 |
1958年11月 |
本店を東京都中央区に移転。 |
1959年4月 |
宮城県多賀城市に仙台工場新設、溶解アセチレンの製造開始。(1967年12月溶解アセチレンの製造廃止。現仙台事業所) |
東京工場にて圧縮酸素の製造開始。(2005年3月廃止) |
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1960年5月 |
郡山工場(現郡山営業所)にてプロパンガス充填開始。 |
1961年9月 |
東京証券取引所市場第二部に上場。(1963年10月合併のため上場を廃止、1964年1月再上場) |
1961年11月 |
青森県八戸市に八戸工場新設。(現八戸事業所) |
1962年10月 |
新潟県西蒲原郡黒埼町(現新潟市)に新潟事業所新設。(現新潟営業所) |
1962年11月 |
八戸工場にて溶解アセチレンの製造開始。(2000年12月溶解アセチレン製造廃止) |
1963年1月 |
東邦熔材株式会社に資本参加。(1990年4月社名を東ホー株式会社に変更) |
1963年4月 |
秋田県秋田市に株式会社山酸設立。(1968年6月社名を太平熔材株式会社に変更) |
1964年4月 |
東京都江戸川区に東邦運送株式会社設立。(2013年3月全株式を売却) |
1964年11月 |
秋田県秋田市に秋田工場新設。(現秋田・酒田営業所) |
1965年8月 |
福島県いわき市に常磐出張所新設。(旧いわき事業所。2009年4月閉鎖) |
1966年6月 |
仙台工場にて液化酸素・窒素製造開始。(1号機) |
1970年5月 |
千葉県印旛郡白井町(現白井市)に千葉営業所新設。(現関東営業所) |
1970年6月 |
仙台工場にて液化酸素・窒素設備を更新。(2号機) |
1970年11月 |
北海道札幌市に札幌事業所新設。(現札幌営業所) |
1973年6月 |
栃木県足利市に北関東営業所新設。(2010年3月閉鎖) |
1975年4月 |
酒田水素工場を新設し、水素の製造開始。(現東邦酒田水素株式会社) |
1975年7月 |
福島県郡山市に東邦興産株式会社設立。 |
1976年9月 |
岩手県紫波郡矢巾町に東邦岩手株式会社設立。 |
1983年8月 |
いわきガス株式会社に資本参加。(2009年12月全株式を売却) |
1991年10月 |
仙台工場の液化酸素・窒素・アルゴン製造設備を新設備に更新。(3号機)(現多賀城工場) |
1999年3月 |
株式会社タガワに資本参加。 |
2000年6月 |
青森県八戸市に北日本アセチレン株式会社を設立。 |
2001年1月 |
八戸事業所を八戸市北インター工業団地に移転。 |
2003年6月 |
山形県酒田市に酒田事業所新設。(現秋田・酒田営業所) |
2006年6月 |
食品添加物用亜酸化窒素の販売開始。 |
2008年4月 |
営業本部を宮城県仙台市青葉区に移転。 |
2008年10月 |
札幌事業所の事業の一部を東邦北海道株式会社へ譲渡。 |
2009年4月 |
郡山事業所及びいわき事業所の事業の一部を東邦福島株式会社へ譲渡し、両事業所を |
2012年11月 |
東京都中央区に東京事務所新設。 |
2012年12月 |
宮城県多賀城市に本社社屋を建設し、管理本部及び営業本部を集約。 |
2014年6月 |
本店を宮城県多賀城市栄二丁目3番32号に移転。 |
2017年4月 |
大阪府大阪市に大阪事務所新設。 |
2017年6月 |
東京証券取引所市場第一部に指定。 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。 |
2022年7月 |
東京都港区に東京支社を新設し、東京事務所を移転。 |
事業内容
東邦アセチレンは、多岐にわたる事業セグメントを持つ企業グループであり、主に高圧ガスの製造・販売、器具器材の仕入れ・販売などを行っています。このグループは、東邦アセチレンを中心に、連結子会社15社、持分法適用関連会社3社、持分法非適用の非連結子会社6社、関連会社9社、その他の関係会社1社で構成されています。
ガス関連事業では、溶解アセチレン、酸素、窒素、アルゴン、水素、食品添加物用亜酸化窒素、液化石油ガスなどの各種ガスを製造・販売しています。これらのガスは、溶接や切断、鉄鋼業での使用、医療用吸入、半導体製造、食品加工、家庭用及び工業用など、幅広い用途に供給されています。製造は、北日本アセチレン㈱や多賀城工場、東邦酒田水素㈱などの子会社や工場で行われ、販売は各地区の事業所や営業所を通じて直接顧客へ届けられます。
器具器材関連事業では、溶接材料や溶接切断器具、生活関連器具などを取り扱っています。これらの製品は、建築鉄骨、造船、建機製造などの産業や、液化石油ガス供給機器などの生活関連機器の仕入れ・販売を行っており、直接顧客や販売店への販売を実施しています。
自動車機器関連事業では、自動車部品メーカーの生産ライン用機器の仕入れ・販売を手がけています。また、製氷機関連事業では、漁協や食品メーカー向けの製氷・冷凍機械の受注・施工を行っており、㈱タガワなどが関連会社として名を連ねています。
その他の事業としては、建設工事の受注・施工を行っており、三協建設工業㈱などが関連会社として活動しています。これらの事業を通じて、東邦アセチレングループは多方面にわたるニーズに応える製品とサービスを提供しています。
経営方針
東邦アセチレンは、産業ガスと関連技術・機器の提供を通じて、事業基盤の強化と収益力の向上を目指しています。同社は、工場の安全・安定的な運営、健全な財務体質の維持、ダイバーシティ経営の強化、SDGsへの貢献、広報・IR活動の強化を推進し、経済的価値の創造と社会への貢献を基本方針としています。企業倫理と遵法の精神に基づいた活動を行い、持続的な成長と企業価値の向上を目指します。
東北、北海道地域の経済見通しは厳しく、地域購買力の減退や公共事業の減少が予想されます。しかし、東邦アセチレンは、これらの地域における事業会社の総合力を活かし、安定収益の継続を目指します。ガス関連事業では、セパレートガスの用途開発や水素関連事業の強化、エネルギー関連分野では、災害時に強い液化石油ガスの普及や省エネルギー機器の販路開拓、食品関連分野では、環境負荷低減技術の開発や新型ホイップ製造機の市場投入、メディカル関連分野では、医療用ガス・機器の販路拡大や在宅医療ビジネスへの参入を推進します。
また、器具器材関連事業では、産業ガス事業と一体化した営業活動の強化、新規顧客の開拓、製氷機関連事業では、国外を含む新規顧客の獲得や環境に配慮した製品開発による事業拡大を目指します。構造改革として、販売力・収益力の分析に基づき、成長戦略達成に向けた新たな人材戦略、ダイバーシティへの取り組み、グループ組織及び人員配置の最適化、IT化の推進を行います。
新中期経営計画では、連結売上高400億円、経常利益25億円(経常利益率6%以上)、親会社株主に帰属する当期純利益16億円の達成を目指し、ROE8%以上、自己資本比率の向上、1株当たり50円以上の年間配当の維持を目標に掲げています。これらの戦略を遂行する上で、事業リスクの顕在化や経営環境の急激な変化に注意を払いながら、課題解決を進めていく方針です。