ニューラルグループJP:4056

時価総額
¥153.6億
PER
AIエンジニアリング事業を展開し、デジタルソリューションとライフスタイルの二つのドメインで、AIカメラを活用した駐車場管理「デジパーク」、人流解析「デジフロー」、在宅勤務支援「リモデスク」、アパレル向けファッショントレンド解析「AIMD」などを提供。

沿革

2018年1月

東京都千代田区麹町においてファッションポケット株式会社(現:ニューラルポケット株式会社)を資本金5,000千円で設立

2018年3月

東京都千代田区霞が関に本社移転

2018年6月

一般社団法人日本ディープラーニング協会 正会員 入会

2018年8月

アパレル企業向けファッショントレンド解析関連サービス/AI MD®(エーアイ エムディー)

サービスリリース

2018年11月

東京都千代田区有楽町に本社移転

2019年3月

ニューラルポケット株式会社に社名変更

2019年5月

一般社団法人 日本経済団体連合会(経団連)入会

2019年11月

物流施設内での業務効率・動線可視化ソリューションの提供を開始

2019年12月

AI搭載スマートフォン・ドライブレコーダー「スマートくん」リリース

2020年4月

シンガポール支店を登記

2020年6月

北海道室蘭市に対し、観光施設の利用可視化ソリューションの提供を開始

2020年8月

東京証券取引所マザーズに上場

2020年9月

駐車場向けに満空把握ソリューションの提供を開始

2020年10月

在宅勤務支援ソリューション「リモデスク」の提供を開始

2021年8月

在宅勤務支援ソリューション「リモデスク」SaaS版リリース

2021年7月

研究拠点として「AIテストフィールド」を千代田区霞が関に開設

2021年10月

ニューラルエンジニアリング株式会社設立

2021年11月

株式会社フォーカスチャネルを株式取得により、子会社化。マンションサイネージ広告に本格参入

2022年2月

株式会社ネットテンを株式取得により、子会社化。電子看板(LEDサイネージ)業界に本格参入

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所マザーズ市場からグロース市場に移行

2022年8月

株式会社ネットテンを存続会社とし、株式会社フォーカスチャネルを消滅会社とする吸収合併を実施

2022年9月

AI・サイネージシステムの総合販売会社として、株式会社ネットテンからニューラルマーケティング株式会社へ商号変更

2022年11月

Neural Group (Thailand) Co., Ltd.を設立

事業内容

ニューラルグループは、AIエンジニアリング事業を中心に展開している企業であり、その事業内容は主にデジタルソリューションとライフスタイルの2つのサービスドメインに分かれています。デジタルソリューションドメインでは、AIカメラを活用した駐車場管理システム「デジパーク」や、車両の自動検知システム「デジスルー」、人流解析や防犯対策に利用可能な「デジフロー」、在宅勤務支援ツール「リモデスク」、LEDディスプレイ「デジルック」、マンションサイネージ広告サービス「フォーカスチャネル」など、多岐にわたるサービスを提供しています。一方、ライフスタイルドメインでは、アパレル業界向けにファッショントレンド解析サービス「AIMD」をはじめとするAIシステムソリューションを提供しています。

同社グループは、スマートシティの実現を目指し、エッジAIプラットフォームの提供を通じて、データが循環する社会の構築に貢献しています。サービスは相互に密接に関連しており、AIによる解析サービス、エッジAI機器やLEDサイネージの提供、AIライセンスの提供を通じて、未来のAIスマートシティの実現を目指しています。

技術面では、独自の深層学習技術に基づくAIライブラリの開発、エッジコンピューティングによる深層学習モデルの低コスト活用、独自に開発した軽量・高精度な深層学習モデルとエッジコンピューティングの親和性の活用など、高い技術力を背景に事業を展開しています。また、これらの技術を活用して、独自に開発・保有する深層学習モデルや開発・運用支援ツールを多数保有しており、これらを基にAIサービスを創出し、提供しています。

経営方針

ニューラルグループは、AIエンジニアリング事業を核として、独自開発のAIアルゴリズムとエッジコンピューティング技術を駆使し、社会のデジタル化を推進しています。同社は、「世界を便利に、人々を幸せに」というミッションのもと、AIカメラやデジタルサイネージの普及を通じて、新しいサービスの創出に努めています。また、SDGsに則った持続可能な社会づくりにも貢献しており、省資源・省エネルギーを実現するエッジAI技術や、安心・快適な街づくりへの取り組みを進めています。

経営戦略としては、AI技術を活用したサービス開発を主軸に据え、事業モデルの転換を急速に進めています。その中で、ビジネス開発力、独自AIライブラリとエッジコンピューティング力、東南アジア地域での事業拡大を3つの優位性として挙げ、これらを最大限に発揮・強化する戦略を採用しています。特に、東南アジア地域では、2022年11月にタイ王国に現地法人を設立し、地域特有のニーズに応えるサービス展開を加速させています。

さらに、M&Aを通じた事業領域の拡大にも積極的に取り組んでおり、サイネージ広告領域での独占的な事業展開を目指しています。これにより、AIサイネージサービスを自社の広告事業として展開し、企業価値の向上を図っています。

対処すべき課題としては、開発体制の強化や優秀な人材の確保、新規事業の創出、営業体制の強化、内部管理体制の強化などが挙げられています。これらの課題に対して、国籍を問わず卓越した能力を持つAIエンジニアの採用や育成に努め、事業の拡大・成長に応じた内部管理体制の強化を図ることで、持続的な成長を目指しています。

ニューラルグループは、AI技術を活用した革新的なサービスの提供を通じて、スマートシティの実現に貢献し、グローバルな市場での企業価値の向上を目指しています。