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関東電化工業JP:4047
事業内容
関東電化工業は、複数の事業セグメントを展開しています。まず、基礎化学品事業では、無機・有機化学薬品を製造販売しています。この分野では、化学の基礎となる製品を提供し、さまざまな産業の基盤を支えています。
次に、精密化学品事業では、特殊ガスや電池材料を取り扱っています。関東電化ファインプロダクツ韓国株式会社と協力し、韓国や台湾で製品を販売しています。また、中国の宣城科地克科技有限公司でも製造販売を開始し、今後の製品拡大を計画しています。
鉄系事業では、鉄酸化物などの鉄系製品を製造販売しています。株式会社関東電化ファインテックがこの分野で活動し、鉄を基にした製品を提供しています。これにより、さまざまな産業における鉄の利用を支援しています。
商事事業では、関電興産株式会社が関東電化工業の製品を販売し、原材料の調達も行っています。また、特殊ガスの容器整備も手がけています。これにより、製品の流通と供給を円滑に進めています。
設備事業では、株式会社上備製作所が化学設備関連の工事を行っています。関東電化工業は、同社に設備の設計や建設、保全工事を委託しています。これにより、化学工業用設備の効率的な運用を実現しています。
関東電化工業は、これらの事業を通じて、化学産業の多様なニーズに応えています。各事業セグメントが連携し、国内外での製品供給とサービス提供を強化しています。
経営方針
関東電化工業は、持続可能な成長と競争力の育成を目指し、新たな中期経営計画「Dominate 1000」を推進しています。この計画では、2024年度までに連結売上高1,000億円を目指していましたが、経営環境の変化を受け、最終年度を2年間延長し、計画を見直しました。
同社は、精密化学品事業を中心に事業拡大を図り、事業ポートフォリオの改革を進めています。特殊ガスの需要増加を機会と捉え、製造拠点の複数化を進め、安定供給体制を構築します。また、電池材料分野では、品質と技術力を活かし、米欧日市場での需要を取り込みます。
さらに、ROIC経営を推進し、資本効率を意識した事業戦略を展開します。政策保有株式の縮減やIR活動の強化を通じて、企業価値の向上を図ります。また、2030年に向けたビジョンとして、サステナブルな社会に貢献する「創造的開発型企業」を目指しています。
関東電化工業は、カーボンニュートラルに向けた取り組みも進めています。精密化学品事業の成長を通じて、CO2排出削減を図り、再生可能エネルギーの導入や環境配慮型製品の開発を推進します。2030年度までに2013年度比で50%のCO2削減を目指しています。