大阪ソーダJP:4046

時価総額
¥2674.5億
PER
18.5倍
基礎化学品、機能化学品、ヘルスケア、商社部門を展開し、かせいソーダや医薬品精製材料、塗料原料などの製造・販売を行う企業。

事業内容

大阪ソーダは、基礎化学品、機能化学品、ヘルスケア、商社部門などの事業セグメントを持っています。これらのセグメントを通じて、多様な製品やサービスを提供しています。

基礎化学品セグメントでは、かせいソーダや塩酸、液化塩素などの製造・販売を行っています。これらの製品は、ダイソーケミカル株式会社を通じて販売されることもあります。

機能化学品セグメントでは、アリルエーテル類やエピクロルヒドリンゴムなどを製造・販売しています。ダイソーエンジニアリング株式会社は電極の製造・販売を行い、北米ではスペシャリティケミカル事業への投資も行っています。

ヘルスケアセグメントでは、医薬品精製材料や医薬品原薬・中間体の製造・販売を行っています。サンヨーファイン株式会社やDAISO Fine Chem USA, Inc.などが関連会社として活動しています。

商社部門では、塗料原料や接着剤原料の購入・販売を行っています。また、電子材料の購入・販売や物流、資源リサイクル事業も手がけています。

経営方針

大阪ソーダは、独創的な技術と製品を通じて安心で豊かな社会の実現を目指しています。同社は、化学を通じて新たな価値を提供する企業グループとして、環境・安全に配慮したものづくりを推進し、グローバル競争力を持つ技術と品質で顧客のニーズに応えています。

同社の中期経営計画「Shape the Future-2025」では、既存事業の基盤強化、新製品創出力の強化、サステナビリティ経営の推進の3つの基本方針を掲げています。これにより、安定したキャッシュフローの創出と成長分野への投資を通じて事業基盤を拡充しています。

基礎化学品事業では、生産効率の改善とコストダウンを図り、収益性の高い事業基盤を強化しています。機能化学品事業では、合成樹脂や合成ゴムの市場深耕と新規用途開拓を進め、アリルエーテル類の市場での存在感を高めるための設備増強を検討しています。

ヘルスケア事業では、医薬品精製材料の生産設備を拡充し、糖尿病治療薬や肥満治療薬の需要増加に対応しています。また、バイオ医薬品領域への進出を目指し、核酸医薬など中分子領域へのポートフォリオ拡充を視野に入れています。

新製品創出力の強化では、環境・エネルギー、モビリティ、情報・通信、健康・ヘルスケアの4分野に注力しています。特に、次世代蓄電池用材料や自動車ニューノーマル素材の開発を加速し、早期上市を目指しています。

サステナビリティ経営の推進では、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を両立させるため、コーポレートガバナンスの強化や環境負荷低減策の実行に取り組んでいます。これにより、ステークホルダーとの対話を深め、企業価値の向上を図っています。