トクヤマJP:4043

時価総額
¥2109.7億
PER
16.7倍
化成品、セメント、電子材料、ライフサイエンス、環境事業の5つのセグメントで、苛性ソーダ、セメント製品、多結晶シリコン、医療診断システム、イオン交換膜などを製造・販売。

沿革

1918年2月

アンモニア法ソーダ製造のため資本金200万円をもって山口県徳山町(現 山口県周南市)に日本曹達工業株式会社として発足

1936年1月

商号を徳山曹達株式会社に変更

1937年5月

東京営業所(現 東京本部)を開設

1937年7月

大阪営業所(現 大阪オフィス)を開設

1938年3月

徳山工場において湿式法による普通ポルトランドセメントの製造を開始

1948年7月

広島営業所(現 広島支店)を開設

1949年5月

東京証券取引所へ上場

1952年3月

徳山工場において電解苛性ソーダの製造を開始

1960年12月

南陽工場新設

1961年1月

福岡営業所(現 福岡支店)を開設

1966年1月

高松営業所(現 高松支店)を開設

1967年6月

東工場新設

1970年3月

東工場においてポリプロピレンの製造を開始

1972年7月

東工場においてイソプロピルアルコールの製造を開始

1972年11月

技術研究所(現 徳山研究所)新設

1976年1月

東工場において二軸延伸ポリプロピレンフィルムの製造を開始

1984年7月

東工場において多結晶シリコンの製造を開始

1985年4月

鹿島工場新設

1987年2月

サンフランシスコ支店(現 米国現地法人 Tokuyama America, Inc.(現 連結子会社))を開設

1988年9月

徳山科学技術振興財団を設立

1989年5月

つくば研究所新設

1989年8月

ドイツ現地法人 Tokuyama Europe GmbH(現 連結子会社)を設立

1994年4月

商号を株式会社トクヤマに変更

1994年4月

医療診断システムの製造販売会社 株式会社エイアンドティー(現 連結子会社)を設立

1995年7月

塩化ビニル樹脂の製造販売会社 新第一塩ビ株式会社(現 連結子会社)を設立

1996年6月

シンガポールに電子工業用高純度薬品の製造会社 Tokuyama Electronic Chemicals Pte. Ltd.(現 Tokuyama Singapore Pte. Ltd.(現 連結子会社))を設立

1996年8月

台湾現地法人 台湾徳亞瑪股份有限公司(現 連結子会社)を設立

2001年7月

ポリプロピレン樹脂事業に関する営業を出光石油化学株式会社に譲渡

2002年9月

中国に微多孔質フィルムの製造販売会社 上海徳山塑料有限公司(現 連結子会社)を設立

2005年9月

中国に乾式シリカの製造販売会社 徳山化工(浙江)有限公司(現 連結子会社)を設立

2005年9月

中国現地法人 徳玖山国際貿易(上海)有限公司(現 連結子会社)を設立

2007年2月

窒化アルミニウム白板の製造販売会社 TDパワーマテリアル株式会社(現 連結子会社)を設立

2008年1月

韓国現地法人 Tokuyama Korea Co., Ltd.(現 連結子会社)を設立

2008年8月

周南バルクターミナル株式会社(現 連結子会社)を設立

2009年8月

マレーシアに多結晶シリコンの製造販売会社 Tokuyama Malaysia Sdn. Bhd.を設立

2011年8月

廃石膏ボードリサイクル事業会社 株式会社トクヤマ・チヨダジプサム(現 連結子会社)を設立

2013年6月

フランス領・ニューカレドニアのセメント製造販売会社の株式を取得し、Tokuyama Nouvelle Calédonie S.A.(現 連結子会社)を設立

2014年3月

ソーダ灰・塩化カルシウムの共同事業会社 トクヤマ・セントラルソーダ株式会社(現 株式会社トクヤマソーダ販売(現 連結子会社))を設立

2014年6月

生コンクリートの製造販売会社 広島トクヤマ生コン株式会社(現 連結子会社)を設立

2017年5月

Tokuyama Malaysia Sdn. Bhd. の全株式を譲渡

2018年7月

総合物流会社 徳山海陸運送株式会社(現 トクヤマ海陸運送株式会社(現 連結子会社))の全株式を取得

2020年10月

台湾に電子工業用高純度IPAの製造販売会社 台塑德山精密化學股份有限公司(現 連結子会社)を設立

2021年12月

リーフレタスの生産・販売を行う農業法人 株式会社トクヤマゆうゆうファームを設立

2022年2月

台湾に研究開発とマーケティングを行う現地法人 德山台湾研究開発中心股份有限公司(現 德山台灣股份有限公司(現 連結子会社))を設立

2022年8月

韓国に電子工業用高純度IPAの製造販売会社 STAC Co., Ltd.(現 連結子会社)を設立

2022年11月

インターロッキングブロックの製造販売会社 株式会社トクヤマアートブロックLABO(現 連結子会社)を設立

事業内容

トクヤマ株式会社およびそのグループ企業(トクヤマと子会社57社、関連会社32社を含む、2023年3月31日現在)は、化成品、セメント、電子材料、ライフサイエンス、環境事業の5つの報告セグメントを主軸に事業を展開しています。

化成品セグメントでは、苛性ソーダやソーダ灰、塩化カルシウム、珪酸ソーダ、塩化ビニルモノマー、塩化ビニル樹脂、酸化プロピレン、塩素系溶剤、水素などの製造・販売を行っており、主な関係会社には新第一塩ビ株式会社やサン・アロー化成株式会社があります。

セメントセグメントでは、セメントや生コンクリート、セメント系固化材の製造・販売及び資源リサイクルを手掛けており、広島トクヤマ生コン株式会社やTokuyama Nouvelle Calédonie S.A.などが関係会社です。

電子材料セグメントでは、多結晶シリコンや乾式シリカ、四塩化珪素、窒化アルミニウム、電子工業用高純度イソプロピルアルコール、フォトレジスト用現像液、工業用イソプロピルアルコールの製造・販売を行っており、徳山化工(浙江)有限公司やTDパワーマテリアル株式会社が主な関係会社です。

ライフサイエンスセグメントでは、医療診断システムや歯科器材、医薬品原薬・中間体、プラスチックレンズ関連材料、微多孔質フィルムの製造・販売を展開しており、上海徳山塑料有限公司や株式会社エイアンドティー、株式会社トクヤマデンタルが関係会社に挙げられます。

環境事業セグメントでは、イオン交換膜や樹脂サッシの製造・販売、廃石膏ボードリサイクルを行っており、株式会社FLトクヤマや株式会社アストムが関係会社です。

その他の事業としては、海外での製品販売、運送業、不動産管理業などがあり、トミテック株式会社やTokuyama Singapore Pte. Ltd.が関係会社として活動しています。

経営方針

トクヤマ株式会社は、化学を基盤とし、環境と調和した幸せな未来を顧客と共に創造することを経営理念としています。同社は、事業環境の変化に対応し、収益力と競争力の確保を目指しています。そのために、中期経営計画2025を策定し、事業ポートフォリオの転換、地球温暖化防止への貢献、CSR経営の推進を重点課題として掲げています。

事業ポートフォリオの転換では、新たな成長事業として「電子」「健康」「環境」を位置づけ、これらの分野での連結売上高比率50%以上を目指しています。具体的には、台湾での電子工業用高純度イソプロピルアルコール製造・販売の本格稼働や、鹿島工場での歯科充填用コンポジットレジン製造能力の強化、北海道室蘭市での廃石膏ボードリサイクル事業の新工場建設などが進行中です。

地球温暖化防止への貢献としては、2050年度のカーボンニュートラル達成を目標に掲げ、原燃料の脱炭素化や環境貢献製品の開発、次世代エネルギー技術の開発・事業化を加速しています。2030年度にはCO2総排出量を30%削減(2019年度比)を実現する計画です。

CSR経営の推進では、持続可能な未来の実現に向けて、社会課題の解決に貢献し、企業価値の向上を目指しています。人権尊重を事業活動の基本に据え、「トクヤマグループ人権方針」を制定。また、健康経営の推進にも力を入れており、健康経営優良法人(ホワイト500)に認定されるなど、従業員とその家族の健康づくりにも注力しています。

これらの取り組みを通じて、トクヤマは、電子、健康、環境という新たな成長市場において、他社にない価値を提供するソリューション型のビジネスを展開し、持続可能な未来の実現に寄与していく方針です。