多木化学JP:4025

時価総額
¥359.4億
PER
肥料、農業資材の製造販売、水処理薬剤、機能性材料の製造販売、石こうボード、石油の販売、商業ビル賃貸、海上・陸上輸送サービス提供。

沿革

大正7年12月

化学肥料の製造販売、一般肥料の売買を目的として、株式会社多木製肥所を設立

昭和6年5月

兵庫県阿閇村(現在の加古郡播磨町)に分工場(現在の本社工場)を建設、化学肥料の製造を開始

昭和21年7月

東京出張所(現在の東京支店)を開設

昭和24年5月

大阪証券取引所に株式を上場

昭和25年11月

化成肥料製造設備を新設、製造開始

昭和34年3月

微粉末ケイ酸製造設備を新設、製造開始

昭和36年7月

しき島商事株式会社を設立

昭和38年3月

高度化成肥料製造設備を新設、製造開始

昭和39年9月

石こうボード製造設備を新設、製造開始

昭和44年2月

ポリ塩化アルミニウム製造設備を新設、製造開始

昭和45年12月

千葉県市原市に千葉工場を建設、ポリ塩化アルミニウムの製造開始

昭和49年4月

社名を『多木化学株式会社』に改称

昭和57年3月

建材(石こうボード)部門を分離し、多木建材株式会社を設立

昭和63年2月

兵庫県加古川市にショッピングセンター用商業ビルを建設し、不動産賃貸部門を拡充

平成3年6月

高純度酸化タンタル・酸化ニオブ製造設備を新設、製造開始

平成4年8月

研究所新館を建設

平成5年8月

ショッピングセンター用大型立体駐車場を建設

平成8年4月

福岡県北九州市に九州工場を建設、ポリ塩化アルミニウムの製造開始

平成11年6月

大阪証券取引所市場第一部に指定

平成19年8月

高塩基性塩化アルミニウム製造工場を建設

平成19年12月

ショッピングセンターに大型スポーツ店・専門店館を建設

平成20年2月

多木商事株式会社を株式取得により子会社化

平成23年7月

多木物流株式会社を株式取得により子会社化

平成23年9月

別府鉄道株式会社を株式取得により子会社化

平成25年7月

東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所市場第一部に上場

平成29年9月

徐放製剤用生分解性ポリマー製造工場を建設

令和3年10月

令和4年4月

ショッピングセンター用商業ビルを大規模リニューアル

東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所プライム市場へ移行

事業内容

多木化学は、幅広い事業セグメントを展開している企業であり、その事業内容は多岐にわたります。主要な事業セグメントには、アグリ事業、化学品事業、建材事業、石油事業、不動産事業、そして運輸事業が含まれます。

アグリ事業では、多木化学自身が肥料の製造・販売を行っており、農業関連資材の販売も手掛けています。化学品事業においては、水処理薬剤や機能性材料などの製造・販売を行っています。これらの製品は、産業界で広く利用されており、多木化学の技術力の高さを示しています。

建材事業は、連結子会社である多木建材㈱が担っており、石こうボードの製造・販売を行っています。石油事業では、別の連結子会社であるしき島商事㈱が石油製品の販売を手掛けています。

不動産事業においては、多木化学とその連結子会社である別府鉄道㈱が商業ビルやその近隣の不動産を賃貸しており、安定した収益源となっています。運輸事業では、多木商事㈱と多木物流㈱が海上及び陸上輸送を行っており、物流の効率化に貢献しています。

これらの事業セグメントを通じて、多木化学は多様なニーズに応える製品とサービスを提供し、幅広い分野でその存在感を示しています。

経営方針

多木化学は、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指し、積極的な成長戦略を推進しています。同社は、アグリ事業、化学品事業、建材事業、石油事業、不動産事業、運輸事業といった幅広い事業セグメントを展開しており、それぞれの分野で技術力と市場のニーズに応える製品・サービスを提供しています。

中期経営計画2023では、成長事業への積極的投資、既存事業の収益力向上、経営基盤の強靭化、コンプライアンス経営の推進を基本方針として掲げています。特に、アグリ事業では肥料の価格上昇に対応し、化学品事業では機能性材料の需要回復を見込んでいます。これらの取り組みにより、同社グループの業績は中期経営計画の目標数値を上回る結果を達成しています。

また、サステナビリティに配慮した事業運営を重視し、「サステナビリティビジョン2030」を策定。気候変動への対応や社会課題の解決に貢献する製品・サービスの開発に注力しています。例えば、超高塩基度ポリ塩化アルミニウム「PAC700A」の提案・拡販により、環境負荷の低減に貢献しています。

さらに、新たな成長事業への投資として、完全人工栽培に成功した「バカマツタケ」の生産・販売体制の確立や、メディカル材料、コラーゲン材料、各種酸化物ナノ材料などの開発商品にも力を入れています。これらの取り組みを通じて、多木化学は持続可能な社会の実現と同時に、企業価値の向上を目指しています。