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クレハJP:4023
沿革
1944年 6月 |
呉羽化学工業株式会社(現・株式会社クレハ)設立 |
1949年 4月 |
菊多運輸株式会社(現・クレハ運輸株式会社)設立(現・連結子会社) |
5月 |
東京証券取引所に株式上場 |
1953年 9月 |
クレハロンおよび塩化ビニル樹脂の製造販売を目的として呉羽化成株式会社設立 |
1956年 3月 |
呉羽興業株式会社(現・クレハ建設株式会社)設立(現・連結子会社) |
1958年11月 |
第8回デミング実施賞受賞 |
1960年 7月 |
家庭用ラップ「クレラップ」販売開始 |
1962年 5月 |
呉羽化成株式会社を合併 |
錦工場研究所(現・中央研究所)設置 |
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10月 |
ナフサ熱分解・混合ガス法による塩化ビニル樹脂の製造を目的として呉羽油化株式会社設立 |
1963年 4月 |
栃木プラスチックス株式会社(現・クレハ合繊株式会社)設立(現・連結子会社) |
1966年 7月 |
「クレハBTA」(MBS系耐衝撃強化剤)製造開始 |
1969年 2月 |
呉羽プラスチックス株式会社(現・樹脂加工事業所)設立 |
4月 |
原油分解技術を企業化するため呉羽石油化学工業株式会社設立 |
12月 |
炭素繊維製造開始 |
1970年 4月 |
クレハ・コーポレーション・オブ・アメリカ(アメリカ)(現・クレハ・アメリカInc.)設立(現・連結子会社) |
呉羽油化株式会社を合併 |
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5月 |
フッ化ビニリデン樹脂製造開始 |
1971年12月 |
呉羽梱包株式会社(現・株式会社クレハ環境)設立(現・連結子会社) |
1972年10月 |
呉羽化工機株式会社(現・株式会社クレハエンジニアリング)設立(現・連結子会社) |
1973年 5月 |
呉羽油化株式会社を設立し、呉羽石油化学工業株式会社から資産一切を引き継ぐ |
10月 |
クレハロン・インダストリーB.V.(オランダ)(現・クレハロンB.V.)を合弁で設立(現・連結子会社) |
1977年 5月 |
「クレスチン」(抗悪性腫瘍剤)販売開始 |
1979年 4月 |
呉羽油化株式会社より営業を継承 |
1983年 6月 |
クレハ・ケミカルズGmbH(ドイツ)(現・クレハGmbH)設立(現・連結子会社) |
1986年 7月 |
茨城研究所(現・樹脂加工研究所)設置 |
1987年 4月 |
「フォートロンKPS」(PPS樹脂)製造開始 |
1991年12月 |
「クレメジン」(慢性腎不全用剤)販売開始 |
1992年 3月 |
家庭用品の共通ブランドとして「キチントさん」を導入 |
5月 |
「フォートロンKPS」の企業化を目的としてフォートロン・インダストリーズ(アメリカ)(現・フォートロン・インダストリーズLLC)を合弁で設立 |
1993年 7月 |
「メトコナゾール」(農業・園芸用殺菌剤)販売開始 |
12月 |
「イプコナゾール」(農業・園芸用殺菌剤)販売開始 |
2003年 1月 |
塩化ビニル樹脂事業、MBS系耐衝撃強化剤事業の営業権を譲渡 |
3月 |
塩化ビニリデンレジン・コンパウンドの製造販売を目的として南通匯羽豊新材料有限公司(中国)を合弁で設立 |
4月 |
炭素繊維製断熱材の製造販売を目的として呉羽(上海)炭繊維材料有限公司(中国)を合弁で設立(現・連結子会社) |
2005年10月 |
商号を「株式会社クレハ」に変更、本店(本社)を中央区日本橋浜町に移転 |
2006年10月 |
クレハ建設株式会社と錦興業株式会社を合併(商号・クレハ建設株式会社) |
2008年 1月 |
PGA(ポリグリコール酸)樹脂の製造販売を目的としてクレハ・ピージーエーLLC(アメリカ)を設立(現・連結子会社) |
2010年 7月 |
クレハプラスチックス株式会社を吸収合併(現・樹脂加工事業所) |
2011年 4月 |
リチウムイオン電池用材料の販売および関連製造子会社の統括を目的として株式会社クレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパンを設立 |
9月 |
持ち株・金融の統括および子会社の管理・支援を目的として呉羽(中国)投資有限公司(中国)を設立(現・連結子会社) |
2012年 1月 |
フッ化ビニリデン樹脂の製造を目的として呉羽(常熟)フッ素材料有限公司(中国)を設立(現・連結子会社) |
2016年 4月 |
株式会社クレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパンより、リチウムイオン電池用材料の製造・販売事業を継承 |
10月 |
PGA(ポリグリコール酸)樹脂製のオイル・ガス掘削機器販売を目的としてクレハ・エナジー・ソリューションズLLC(アメリカ)を合弁で設立(現・連結子会社) |
2018年 3月 |
「クレスチン」(抗悪性腫瘍剤)の販売を終了 |
2022年 4月 |
東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行 |
2022年 7月 |
南通匯羽豊新材料有限公司(中国)の全持分を譲渡 |
事業内容
クレハは、機能製品、化学製品、樹脂製品の製造・販売を主な事業としています。これらの事業は、子会社や関連会社を通じて国内外で展開されており、製品の販売だけでなく、原料の購入や技術サービスの提供も行っています。
機能製品事業では、機能樹脂や炭素製品の製造・販売を行っています。クレハトレーディングを通じて機能製品の販売や原料の購入を行い、クレハエクストロンは機能製品の製造・販売を担当しています。また、クレハ・アメリカInc.やクレハGmbHなどの海外子会社を通じて、欧米や中国での機能製品の販売を行っています。
化学製品事業では、医薬品や農薬、無機・有機薬品の製造・販売を手がけています。クレハトレーディングは化学製品の販売を行っており、クレハは製品の一部を同社を通じて販売しています。
樹脂製品事業では、食品包装材や家庭用品の製造・販売を行っています。クレハトレーディングやクレハ・アメリカInc.、クレハ・ヨーロッパB.V.などが樹脂製品の販売を担当しており、クレハはこれらの子会社に原料を供給しています。
さらに、クレハは建設関連事業やその他関連事業も展開しています。クレハ建設は土木・建築工事の施工請負を行い、クレハ運輸は運送および倉庫業務を提供しています。また、クレハ環境は産業廃棄物の処理や環境関連処理設備の販売を手がけており、社団医療法人呉羽会は病院や介護老人保健施設の運営を行っています。これらの事業を通じて、クレハは多岐にわたる分野で事業を展開しています。
経営方針
クレハは、新型ウイルスのパンデミックや気候変動など、経済・社会環境の大きな変化に直面しています。これらの変化に対応し、中長期的な企業価値の向上と持続可能な社会への貢献を目指して、サステナビリティ経営を推進しています。クレハは、「クレハグループ企業理念」と「クレハビジョン」を策定し、2030年度に向けた新中長期経営計画「未来創造への挑戦」を立てました。
この計画では、継続的な経済価値の向上、社会課題解決への貢献、環境負荷低減への貢献を目標としています。具体的には、「環境・エネルギー」、「ライフ」、「情報通信」の3分野を重点事業分野とし、これらの分野での経営資源の集中と経済価値の向上を目指します。また、新商品の研究開発や環境負荷低減に向けた生産技術の高度化、他社との協業やM&Aを通じた新規事業の創出など、技術立社の再興を目指しています。
経営基盤の強化にも注力し、サステナビリティ経営を推進する組織の強化、執行体制の効率化、リスクマネジメントの強化を進めます。また、デジタル化戦略を推進し、顧客・社会の潜在ニーズと研究開発、製造、営業をつなぐバリューチェーンの連携を強化します。
クレハは、社員の「働きがい」と「ミッション」を調和させ、社員と会社が共に成長を目指すことを重視しています。社員の多様な価値観や立場を尊重し、働きやすい職場環境の整備や障がい者の就労機会の提供にも取り組んでいます。
2030年度の定量目標としては、売上収益2,800億円、営業利益350億円(営業利益率12.5%)、ROE9%以上、エネルギー起源のCO2排出量削減30%以上、廃棄物ゼロエミッション率1.5%を掲げています。これらの目標達成に向け、クレハは経営資源を有効活用し、強固な連結事業基盤の構築を目指します。