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ビートレンドJP:4020
沿革
2000年3月 |
ビートレンド・ドットコム株式会社を東京都渋谷区に設立 |
2000年11月 |
電気通信回線設備を設置しない事業者(旧 一般第二種通信事業者認定(旧 郵政省)) 特定通信・放送開発事業実施円滑法認定(郵政大臣) |
ビートレンド株式会社へ社名変更 |
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メールマーケティングのASPサービス開始 |
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2004年7月 |
東京都港区赤坂に本社を移転 |
2005年9月 |
プライバシーマーク認証取得 |
2013年9月 |
電子マネー(プリペイドカード)発行・管理システムと連携運用可能な『betrend バリューカード』をリリース |
2014年3月 |
情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS(ISO27001))の認証を取得 |
2014年6月 |
スマートフォンアプリの会員証サービスなどを実現する「betrend スマートCRMプラン」をリリース |
2016年4月 |
スマートCRMの履歴を活用し、ハガキDMの入稿・発送を一元管理する『betrend スマートDM』をリリース |
アプリ会員証やスマートDMを店舗で読取り特典を付与する『betrend 店舗スタッフアプリ』をリリース |
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2017年1月 |
LINEを自社会員向けの情報配信にも活用できる『betrend LINE連携オプション』をリリース |
2018年6月 |
クラウド事業者の暗号化・鍵管理システムの特許を取得(特許第6353861号) |
2018年10月 |
決済型CRMサービスである「betrend パスチケ」をリリース |
2020年12月 |
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場 |
2021年4月 |
東京都千代田区永田町に本社を移転 |
2021年10月 |
LINEミニアプリとの連携プラン「betrendミニアプリプラン」をリリース |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行 |
事業内容
ビートレンドは、消費者向けビジネス(B to C)を展開する企業に対し、CRM(顧客関係管理)ソフトウェアプラットフォーム「betrend」をSaaS型で提供しています。このプラットフォームは、顧客情報の管理、多様な情報送受信手段、および情報分析ツールを統合しており、顧客ニーズに合わせた周辺サービスも提供しています。
ビートレンドのCRMサービスは、メールマーケティングサービスとスマートCRMサービスの2つに大別されます。メールマーケティングサービスは、顧客情報を基にしたメール配信機能に特化しています。一方、スマートCRMサービスは、メール配信に加え、顧客管理ツールも含むより包括的なサービスです。これらのサービスは、月額定額課金に加え、会員数や通信料に応じた従量課金や店舗毎課金を組み合わせた年間契約で提供され、リカーリングレベニューを生み出すストック型ビジネスモデルを採用しています。
さらに、ビートレンドはサービス導入時の初期設定や既存システムとの連携、カスタマイズ開発などのカスタマイズサービスを提供しており、これらはワンショットレベニューを稼ぐものです。また、スマートCRMのデータを活用したDM配信、印刷納品・郵送サービス、コールセンターサービス、商品・決済会社との接続連携サービスなど、周辺サービスも手掛けています。
ビートレンドの事業は「betrend事業」の単一セグメントで構成されており、収益はCRMサービス、カスタマイズサービス、その他サービスに区分されています。同社は、顧客情報の安全な管理と信頼性の高いシステム運営を実現するため、セキュリティに関する資格を取得し、業界大手のデータセンターと契約しています。
経営方針
ビートレンドは、CRM(顧客関係管理)を中心としたソフトウェアプラットフォームをSaaS型で提供する企業です。同社は、顧客価値の創造を通じて社会に貢献することを経営理念とし、その実現のために独自のビジネスモデルを運営しています。このモデルは、共通のサービスを多くの企業に格安で提供するSaaS型サービス、日本市場に特化した細かい顧客管理が可能なソフトウェアの自社開発、そしてモバイル環境を中心としたBtoBtoC向けサービスの提供に特徴があります。
中期経営計画では、小売・飲食業を中心にスマートCRMサービスの販売展開を強化しています。国内では、全国的な販路を持つ戦略的パートナーとの提携を深め、業種ごとの拡販を目指しています。また、スマートCRMサービスの核となる顧客データベース管理機能の周辺に、付加価値を提供するソフトウェアの継続的な開発に注力しています。
キャッシュレス決済の普及に伴い、スマートCRMサービスのアプリ機能を会員証として捉え、外部システムとの連携機能の開発投資を積極的に行っています。これにより、大手企業が多くなる販売先のニーズに応え、独自機能の構築や機能のカスタマイズを可能にしています。
さらに、ビートレンドは、サービスの販売強化、顧客基盤の拡大、海外向けサービスの提供開始、内部管理体制の強化、システム信頼性の維持や品質の向上、事業基盤の強化など、複数の事業上及び財務上の課題に対処しています。これらの取り組みを通じて、持続的な利益成長と事業拡大を目指しています。