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キャピタル・アセット・プランニングJP:3965
沿革
1990年4月 |
金融リテールビジネス向けシステムの受託開発およびパッケージソフトウエアの開発を目的として、株式会社キャピタル・アセット・プランニング(資本金1,000千円)を大阪市中央区に設立 |
1990年8月 |
個人の資金繰りをシミュレーションするシステムを提供開始 |
1993年11月 |
企業経営者の不測の事態に備え、加入すべき生命保険の必要保障額を試算するシステムを提供開始 |
1995年2月 |
生命保険会社の販売員が個人に生命保険を販売する際、個人のライフプランを定量化して把握し、金融商品を提案するシステムを提供開始 |
1995年4月 |
保険代理店向けのシステムを提供開始 |
1996年9月 |
東京都千代田区神田須田町に東京事務所を開設 |
1998年4月 |
金融機関の販売員が顧客に対して分散投資の効果を説明するシステムを提供開始 |
1998年11月 |
社団法人証券投資信託協会(現 一般社団法人投資信託協会)より、ファンド評価会社としての許可を受ける |
2000年7月 |
大阪市北区に本社を移転 |
2000年8月 |
確定拠出年金法新設に基づき、確定拠出年金の加入者向けのシステムを提供開始 |
2005年9月 |
ファンドラップ(注1)及びSMA(注2)を販売するためのシステムを提供開始 |
2006年6月 |
個人年金保険、投資信託を販売するための、顧客ニーズ分析から商品提案に至るまでの商品提案機能を搭載したシステムを提供開始 |
2007年12月 |
生命保険商品の銀行窓口販売用の設計書・申込書システムを提供開始 |
2008年1月 |
情報セキュリティマネジメントシステムの認証取得(ISO/IEC 27001:2005/JIS Q 27001:2006) |
2009年11月 |
統合的資産管理システム「Wealth Management Workstation(WMW)」を提供開始 |
2010年3月 |
東京事務所を東京都千代田区平河町に移転 品質マネジメントシステム(QMS:ISO9001:2008/JIS Q9001:2008)の認証取得 |
2012年10月 |
生命保険会社向けに、バックオフィス業務の省略化及び効率化を実現するシステムを提供開始 |
2013年11月 |
生命保険会社向けに提供した統合フロントエンドシステム(注3)がアジア生命保険テクノロジーアワード、モバイルテクノロジー賞を受賞 |
2015年9月 |
資産承継設計アプリケーション「エステートプランナー」(注4)を提供開始 |
2016年3月 |
生命保険商品の申込をする際に保険加入者の医務査定結果をリアルタイムで提示することが可能な即時成立システムを提供開始 |
2016年10月 |
東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場 |
2017年9月 |
米国の金融・IT調査会社であるIDC Financial InsightsからFINTECH TOP100ランキング中、92位にランキング(注5) |
2017年12月 |
東京事務所を東京都港区港南に移転 |
2018年9月 |
東京証券取引所市場第二部へ市場変更 |
2019年1月 |
株式会社インフォームの全株式を取得し、連結子会社化 |
2020年12月 |
東京証券取引所市場第一部へ指定 |
2022年4月 |
東京証券取引所の新市場区分変更に伴い、スタンダード市場へ移行 |
事業内容
キャピタル・アセット・プランニングとその連結子会社である株式会社インフォームは、個人資産の最適なアセットアロケーションと次世代へのスムーズな移転を目指し、ファイナンシャルウェルネスを実現するプラットフォームの創造を目的としています。同社は、1990年の設立以来、ITとFTの融合により金融リテールビジネスの業務プロセスを最適化するシステムの開発・提供に注力してきました。これには、金融商品や保険商品の販売に関するビジネスルールや法令諸規則に適合しつつ、金融機関とその顧客に有用な情報提供や効率的な販売、最適な商品ミックスの実現を目指すシステム開発が含まれます。
同社グループの事業は「システム開発事業」の単一セグメントに集約されており、金融機関等の営業担当者やその管理者、顧客が直接使用する「フロントエンドシステム」の開発・提供を主力としています。また、生命保険契約管理システムのオープン言語化、クラウド化や、生成AIを活用した投資アドバイスアプリの開発にも力を入れています。
具体的なサービスとしては、保険設計書・申込書発行システム、生保販売プロセスのRPAシステム、顧客管理(CRM)システム、ライフプランニングや公的年金試算、リタイアメント・シミュレーションシステム、相続・財産承継システムの構築などが挙げられます。これらのシステムは、Web版、PC版、スマートフォン版で提供されています。
さらに、同社グループは多種多様な計算ロジックをAPIで提供するサービスも手がけており、金融機関がパーソナライズされた金融商品・保険商品の提案を実行できるよう支援しています。また、資産家や企業経営者向けには、全資産の時価評価や相続税未払金の試算などを行う統合資産管理システム(Wealth Management Workstation、Design Your Goal)の提供も行っており、これらのシステムを通じて企業価値の向上を図っています。
経営方針
キャピタル・アセット・プランニングは、個人資産の最適なアセットアロケーションと次世代へのスムーズな移転を目指し、ファイナンシャルウェルネスを実現するプラットフォームの創造を目的としています。同社は、ITとFTの融合により金融リテールビジネスの業務プロセスを最適化するシステムの開発・提供に注力しており、金融商品や保険商品の販売に関するビジネスルールや法令諸規則に適合しつつ、金融機関とその顧客に有用な情報提供や効率的な販売、最適な商品ミックスの実現を目指しています。
同社グループの中期経営戦略では、金融機関のレガシーシステムのDX化と日本人のゴールベースプランニングをDX化することを基本的な手段としています。これにより、生命保険会社に対しては、人生100年時代、大相続時代の顧客ニーズに合ったシステムソリューションを提供し、特に変額個人年金保険などの資産形成型商品を加えた生涯設計をマルチデバイスによるリモートコンサルティングにより提供するシステムの開発需要に応えています。
また、生命保険会社の契約管理等バックオフィスシステムのオープン言語化・クラウド化やビッグデータ解析等レガシーシステムのDX化についても、今後拡大する事業領域として継続的に注力します。事業ポートフォリオの分散も推進し、銀行や証券会社に対するディスラプティブな提案力の強化に努めています。新NISA制度の導入や生成AIを活用した証券投資提案システムをベースに、銀行・証券会社向けシステムソリューションを加速していく方針です。
さらに、金融商品仲介業やファイナンシャル・プランナーのためのプラットフォームの提供活動についても推進しており、市場ニーズに対応したシステム開発による持続的成長、事業ポートフォリオの分散と新規販売先の開拓、利益率の向上、優秀な人材の確保と人的資本投資、生成AI等先進テクノロジーに対する研究開発、海外展開など、多角的な成長戦略を推進しています。