岡山製紙JP:3892

時価総額
¥85.5億
PER
8.6倍
中芯原紙・紙管原紙の製造販売を行う板紙事業と、青果物や食品用の包装箱製造を手がける美粧段ボール事業を展開。

沿革

事業内容

岡山製紙株式会社とそのグループ企業は、主に板紙事業と美粧段ボール事業を展開しています。同社は、段ボール製造用の中芯原紙や紙管原紙の製造販売を行う板紙事業を主軸に据えており、これらは段ボールの製造や、紙、布、セロファン、テープ、糸などの巻き芯に使用されます。また、美粧段ボール事業では、青果物、食品、家電製品などの包装箱や贈答箱の製造販売を手掛けています。

同社グループには、王子ホールディングス株式会社の100%子会社である森紙販売株式会社、佐賀板紙株式会社、王子コンテナ株式会社が含まれ、これらの企業とは製品の販売取引を行っています。さらに、岡山製紙の取締役監査等委員である岡﨑彬氏が代表取締役会長を務める岡山ガス株式会社とは、産業用ガスの購入取引の関係にあります。

これらの事業内容と関連企業の関係は、事業系統図によっても示されており、森紙販売株式会社、佐賀板紙株式会社、王子コンテナ株式会社は、連結子会社や持分法適用関連会社以外の関連当事者として位置付けられています。岡山製紙グループは、これらの事業を通じて、包装材料の製造販売において幅広いニーズに応える体制を整えています。

経営方針

岡山製紙株式会社は、長期的な視点での企業成長と持続可能性を目指し、その成長戦略を展開しています。同社は、「すべてのステークホルダーとの調和のもと、共存の精神で200年企業を目指す」という経営理念の下、株主、取引先、地域社会、従業員などとの良好な関係を築きながら、企業価値の向上に努めています。この目標を達成するため、同社は秩序ある競争と公正の原則を重んじ、グローバル化する市場環境に適応し、顧客から信頼される企業を目指しています。

具体的な成長戦略として、岡山製紙は板紙事業と美粧段ボール事業の二つの柱を強化しています。板紙事業では、段ボール製造用の中芯原紙や紙管原紙の製造に注力し、美粧段ボール事業では、電化製品や食品などの包装材料の提供を通じて、新規顧客の開拓に努めています。また、日本初導入の6色インクジェットプリンター「Glory1606」を美粧段ボール事業に導入し、多品種小ロット・バリアブル印刷に対応することで、競争優位性を確保しています。

さらに、同社は営業提案力の強化、省エネ・生産効率の向上、原材料の安定調達、そしてサステナブルな企業経営を実現するための取り組みを重点課題として掲げています。これらの施策を通じて、営業利益やROE(株主資本利益率)の向上を目指し、持続的な成長と企業価値の向上に努めています。

岡山製紙は、これらの成長戦略を基に、地域に根ざした事業活動を継続しながら、変化する市場環境に柔軟に対応し、新たな価値を提供することで、長期的な成長を目指しています。