ユビキタスAIJP:3858

時価総額
¥37.4億
PER
-162.7倍
製造業向けにIoT機器用ネットワーク製品やセキュリティ製品、データベース、OS高速起動ソフトウェア、Bluetooth、BIOS、統計解析ソフトの販売とサポートを行う企業。

事業内容

ユビキタスAIは、製造業向けに多様なテクノロジーとサービスを提供する企業です。主にIoT機器向けのネットワーク製品、セキュリティ製品、高速データベース製品、OSの高速起動を実現するソフトウェア製品などを自社開発しています。また、BluetoothやBIOS、通信関連製品、ソフトウェア解析ツールなどの海外製品の販売も行っています。

ユビキタスAIのグループ会社である株式会社グレープシステムは、組込みソフトウェアの設計・開発を手掛け、プリンタ関連製品や音声コード製品の販売を行っています。株式会社ライトストーンは、統計・数値データ解析ソフトウェアの販売を行い、教育機関や研究機関、企業の研究開発部門に提供しています。

ユビキタスAIの事業セグメントは、ソフトウェアプロダクト事業、ソフトウェアディストリビューション事業、ソフトウェアサービス事業、データアナリティクス事業の4つに分かれています。各セグメントで提供される製品やサービスは、通信、ワイヤレス、スマートホーム、セキュリティ、OS、デジタルAV、データベース、高速起動、プリントシステム、音声コード、組込みミドルウェア、コード関連製品など多岐にわたります。

ソフトウェアディストリビューション事業では、海外ソフトウェアの輸入販売やテクニカルサポート、カスタマイズ開発を行っています。主要製品には、BluetoothプロトコルスタックのBlue SDKや、次世代BIOSのInsydeH2O、ネットワーク機器管理用ソフトウェアのConfDなどがあります。

ソフトウェアサービス事業では、組込みソフトウェアのエンジニアリングサービスを提供し、米国Gracenote社と協業して音楽関連データコンテンツのライセンス提供も行っています。データアナリティクス事業では、科学技術系ソフトウェアの輸入販売を通じて、研究開発や調査部門を支援しています。

経営方針

ユビキタスAIは、「All for wonderful life」をスローガンに掲げ、革新的なアイデアや技術を追求し、社会の進歩に貢献することを目指しています。2025年に発表された中期経営計画(2026-2028年度)では、製造業を基盤に新たなユビキタスAIの変革を目指し、オーガニックとインオーガニックの両面から成長を図ります。

オーガニック領域では、既存事業の売上を毎年5%成長させ、安定したキャッシュフローを創出することを目指しています。具体的には、生産性向上や営業力強化、グループシナジーを活用し、高収益化を実現します。一方、インオーガニック領域では、IoTやAI関連事業を中心にM&Aを積極的に推進し、売上成長を図ります。

財務戦略としては、既存事業の収益性を強化しつつ、成長性の高い領域やM&Aに再投資します。また、健全なバランスシートを基に積極的なファイナンス戦略を展開し、売上高とEBITDAを重要指標として経営を進めます。これにより、2028年までに売上高50億円以上、CAGR10%の成長を目指します。

ユビキタスAIは、ソフトウェア分野の強化や企業グループとしての運営効率化、販売体制の強化、品質マネジメントの強化、ガバナンスの強化といった課題にも取り組んでいます。これらの施策を通じて、持続的な成長と次の成長フェーズへの移行を図ります。