ユビキタスAIJP:3858

時価総額
¥53.7億
PER
製造業向けにIoT機器用ネットワーク製品、セキュリティ製品、高速データベース、OS高速起動ソフトウェア等の開発・販売、海外製Bluetooth、BIOS、通信製品等の輸入販売とサポートサービス提供。

沿革

2001年5月

東京都渋谷区西原三丁目において株式会社ユビキタスを設立

2001年8月

本社を東京都新宿区新宿三丁目1番13号京王新宿追分ビル6階に移転

2004年12月

第三者割当増資を行い、4億5千万円を調達

2006年3月

本社を東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 新宿センタービル10階に移転

2007年11月

ジャスダック証券取引所NEOに株式を上場(NEOの第一号銘柄)

2010年2月

本社を東京都新宿区西新宿一丁目23番7号 新宿ファーストウエスト16階に移転

2010年4月

ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(NEO市場)に上場

2010年10月

大阪証券取引所内にJASDAQ市場が開設され、市場区分をJASDAQスタンダードへ移行

2010年12月

「JASDAQ-TOP20上場投信」組入銘柄に選定

2012年3月

本社を東京都新宿区西新宿六丁目10番1号 日土地西新宿ビル20階に移転

2012年12月

株式会社村田製作所と資本業務提携

2014年12月

メリルリンチ日本証券株式会社(現 BofA証券株式会社)に行使価額修正条項付き新株予約権を発行することによる資金調達を開始

2015年4月

本社を東京都新宿区西新宿一丁目21番1号 明宝ビル6階に移転

2016年4月

株式会社エイムを連結子会社化

2017年4月

IoTプラットフォーム事業をソーバル株式会社へ譲渡

2017年4月

株式会社エーアイコーポレーションを連結子会社化

2017年5月

国内での取扱い製品数において組込みソフトウェアNo.1ベンダーとなることを目指して「ユビキタス・AIコーポレーション グループ(以下、「UAICグループ」)」ブランドを立ち上げ

2018年7月

株式会社エーアイコーポレーションとの合併及び「株式会社ユビキタスAIコーポレーション」へ商号変更

2022年4月

市場区分変更に伴い、スタンダード市場へ移行

2022年7月

「株式会社ユビキタスAI」へ商号変更

2022年7月

本社を東京都新宿区西新宿一丁目23番7号 新宿ファーストウエスト17階に移転

2023年4月

株式会社ライトストーンを連結子会社化

2001年11月

主力製品となる「Ubiquitous TCP/IP」の開発に成功

2003年5月

株式会社東芝 デジタルメディアネットワーク社との間でソフトウェア使用許諾契約を締結
「Ubiquitous TCP/IP」がセキュリティ用Webカメラに採用

2004年3月

株式会社ルネサステクノロジ(現 ルネサス エレクトロニクス株式会社)との間で「Ubiquitous TCP/IP」、「Ubiquitous Media Connect」、「Ubiquitous Rendezvous」に関する包括使用許諾契約を締結

2005年8月

任天堂株式会社との間でソフトウェア使用許諾契約を締結
「Ubiquitous TCP/IP」と「Ubiquitous SSL」を基に開発された通信プロトコルスタックが、「ニンテンドーDS」用の通信ライブラリに採用

2007年4月

松下電器産業株式会社 半導体社(現 パナソニックホールディングス株式会社)との間で、USB関連ソフトウェアの使用許諾契約を締結

2008年8月

「Ubiquitous TCP/IP」の累計出荷ライセンス数が1億本を突破

2008年9月

エンサーク株式会社より組込みソフトウェア製品DeviceSQLを取得し、組込みデータベース事業を開始

2010年3月

「Ubiquitous QuickBoot」を販売開始

2010年9月

ネットワーク プラットフォームソフトウェア「Ubiquitous Network Framework」累計出荷数2億本を突破

2011年7月

無線LAN用ソリューション「Ubiquitous WPS」を最新規格「WPS2.0」に対応した製品として出荷開始

2012年5月

著作権保護付きコンテンツなどをホームネットワーク上で視聴する際に必須となるDTCP-IPコンテンツ保護ソリューション「Ubiquitous DTCP-IP」に、業界初となるDTCP-IP バージョン1.4 (DTCP+)対応ソフトウェアライブラリを追加

2012年11月

ECHONET Lite準拠のミドルウェアを開発

2013年5月

「Ubiquitous ECHONET Lite」がダイキン工業株式会社のルームエアコン「うるさら7」に採用

2013年12月

ワイヤレス環境でのリモートディスプレイ技術「Ubiquitous Miracast™ Solution」を販売開始

2014年5月

「Ubiquitous Network Framework」が、ローム株式会社の国際標準規格IEEE 1901対応「HD-PLC」 inside規格準拠ベースバンドLSIに採用

2014年7月

スマートメーターとHEMS機器間の通信プロトコルスタック「Ubiquitous Wi-SMART」の販売開始

2014年11月

「Ubiquitous QuickBoot」が、株式会社デンソーテン(旧:富士通テン株式会社)のカーナビ「ECLIPSE(イクリプス)」2014年秋モデルに採用

2015年11月

セキュアドIoTデバイスソリューション「Ubiquitous Securus」を開発

2016年5月

「Ubiquitous TPM Security」を販売開始

2017年1月

「Ubiquitous QuickBoot」の累計出荷数が1,100万本を突破

2017年5月

「ComboConnect」を販売開始

2017年9月

「Ubiquitous QuickBoot R2.0」を販売開始

2017年12月

「Ubiquitous QuickBoot」の累計出荷数が1,500万本を突破

2018年7月

海外製ソフトウェアの取扱開始

2019年2月

「Ubiquitous QuickBoot」の累計出荷数が2,000万本を突破

2019年4月

セキュアIoTサービス開発ソリューション「Edge Trust」を4月1日より提供開始

2019年4月

Beyond Security Ltd.と共同開発したIoT機器の脆弱性検証に最適化したツール「beSTORM X」を利用した「IoTセキュリティ検証サービス」の提供を開始

2019年7月

国内で初めて自社開発された商用版TLSプロトコルスタックであり、TLS1.3に対応したIoTデバイス向け軽量TLS/SSLプロトコル「Ubiquitous TLS」の販売を開始

2019年9月

組込み機器にクラウドベースの音声サービスAmazon Alexaを搭載するためのソフトウェア開発キット「Ubiquitous Voice Service Connect」の販売を開始

2019年11月

ラブロック株式会社と、ブロックチェーンを活用したIoT機器のデータ改ざん防止ソリューションに関して業務提携

2019年12月

「Edge Trust」の新サービスメニューでありIoT機器の定期検診を行う「Edge Trust Health Check」の提供を開始

2019年12月

「Ubiquitous QuickBoot」の累計出荷数が3,000万本を突破

2020年7月

車載システムソフトウェア開発用シミュレーターの共同開発のため、株式会社エー・アンド・デイ(現 株式会社A&Dホロンホールディングス、以下、本書内にて同じ)と業務提携

2021年2月

PTCジャパン株式会社と共同開発した、IIoTプラットフォームThingWorx®のクライアント機能に対応し、MCU上で動作可能なソフトウェアを、「Ubiquitous Network Framework ThingWorx Edge Package」として提供開始

2021年2月

AI分野での協業のため、株式会社チームAIBOD(現 株式会社AIBOD、以下、本書内において同じ)と資本・業務提携

2021年4月

株式会社エー・アンド・デイと共同開発した車載システムソフトウェア開発用シミュレーター「GSIL」の販売を開始

2021年5月

「Ubiquitous QuickBoot」の累計出荷数が5,000万本を突破

2022年1月

見積もりプロセスの可視化とナレッジシェアツールを提供する株式会社Engineerforceと資本・業務提携

2022年3月

組込みシステム開発での技術力と実績を持つ両社の連携を目的として株式会社グレープシステムと資本・業務提携

2022年5月

「Ubiquitous QuickBoot」の累計出荷数が6,000万本を突破

2022年6月

IoT製品向け組込みソフトウェアのオールインワンパッケージ「Ubiquitous RTOS IoT Enabler」の提供を開始

2022年6月

製造業向けビジネスプラットフォーム「HEXAGON」を発表

2022年9月

ECU制御ソフトウェア開発者向け学習パッケージ「GTrainer」の提供を開始

2023年3月

次世代通信プロトコル「Ubiquitous QUIC」の提供を開始

2023年3月

「Ubiquitous QuickBoot」の累計出荷数が7,000万本を突破

2023年6月

「耐量子暗号」に関する研究開発活動を開始

事業内容

ユビキタスAIは、製造業向けのテクノロジーとサービスを提供する企業であり、IoT機器向けのネットワーク製品、セキュリティ製品、データベース製品、OSの高速起動ソフトウェアなどの自社開発製品と、Bluetooth、BIOS、通信関連製品などの海外輸入製品の販売及び関連サポートサービス、エンジニアリングサービスを手がけています。また、同社グループの一員である株式会社エイムは、組込みソフトウェアの設計、開発、データコンテンツのライセンス販売を行っています。

ユビキタスAIの主要製品・サービスは、通信基本技術「Ubiquitous Network Framework」、ワイヤレス通信技術、スマートホーム向け技術「Ubiquitous ECHONET Lite」、セキュリティ技術「Ubiquitous TLS/SSL」、OS「TOPPERS-Proシリーズ」、デジタルAV「Ubiquitous DLNA SDK」、データベース「Ubiquitous DeviceSQL」、高速起動技術「Ubiquitous QuickBoot」などがあります。これらの製品は、組込み機器やIoTデバイスの通信、セキュリティ、データ管理、操作性の向上に貢献しています。

さらに、ユビキタスAIはソフトウェアディストリビューション事業も展開しており、100種類以上の海外ソフトウェア製品の輸入販売、テクニカルサポート、カスタマイズ開発を行っています。主要な製品には、Bluetoothプロトコルスタック「Blue SDK」、次世代BIOS「InsydeH2O」、ネットワーク機器管理用ソフトウェア「ConfD」、ソフトウェア解析ツール「CodeSonar」などがあります。

ユビキタスAIの収益モデルは、ソフトウェア使用許諾、サポート、ソフトウェア受託開発に基づいています。ソフトウェア使用許諾では、契約時一時金とランニングロイヤルティによる収益を得ており、ランニングロイヤルティを主たる収益源としています。サポートでは、技術サポートへの対価として収受し、ソフトウェア受託開発では、顧客の要望に応じた特定のプラットフォームへの移植やカスタム対応を行っています。

経営方針

ユビキタスAIは、製造業向けのテクノロジーとサービスを提供する企業として、革新的なアイデアや技術シーズを追求する「Exploring Everything」をスローガンに掲げています。同社は、自動車関連やIoT・AI分野を中心に、通信ネットワークやセキュリティ、高速起動などの自社開発技術と、海外ソフトウェア製品との連携による新しい付加価値製品の市場投入を加速しています。また、ビジネスプラットフォーム「HEXAGON」の推進や、株式会社エイムとのエンジニアリングサービス連携を通じて、製造業顧客に必要なテクノロジー・サービスの提供を拡大しています。

中期経営計画(2023年3月期~2025年3月期)では、M&Aや資本提携の積極的な推進、事業領域の拡大、HEXAGONの実現、QuickBoot技術の海外展開強化、成長分野への注力を通じて、2024年3月期には売上高2,912,000千円、営業利益20,000千円、2025年3月期には売上高3,100,000千円、営業利益40,000千円を目指しています。

ユビキタスAIは、製品の機能強化や新規製品の拡充、大手製造業とのネットワークやマーケティング情報の活用、IT関連のベンチャー・スタートアップ企業や学術系機関との連携を通じて、成長を実現していく方針です。また、事業ポートフォリオの課題に対しては、エンジニアリングサービス機能やデータコンテンツのライセンス販売、海外メーカー製品の輸入販売と技術サポート提供を通じて、収益性の高い事業と短期的な収益確保が見込める事業のバランスを取り、事業基盤の安定と収益拡大を目指しています。