日本テクノ・ラボJP:3849

時価総額
PER
プリンタ制御ソフトとセキュリティ製品の有力企業。特殊・産業用プリンタ向けの高精度制御ソフト「mistral」、トナー最大75%削減の「WISE SAVER」、統合監視映像システムを展開。DVD/BDデュプリケータやデータ管理ソフトを含むストレージソリューションを提供。3つの事業セグメントで保守・カスタマーサポートを提供。

事業内容

日本テクノ・ラボは、特殊・産業用プリンタ向けの制御ソフトや制御装置の開発・販売を中核に、情報漏洩防止や監視映像のソリューションも手掛ける企業です。同社はさらに、光学メディアや可搬型ストレージ向けのソリューションや受託開発も行っています。

主要な顧客はプリンタメーカーや大手システムインテグレーター、個人情報を扱う企業、官公庁、医療機関などです。同社はソフト・ハードの販売に加え、システム構築や保守・サポートといった役務提供やライセンス収入で収益を確保しています。

事業は大きくイメージング&プリンタコントローラ、ストレージソリューション、セキュリティの三分野に分かれます。同社はプリンタ制御ソフト「mistral」や制御装置、DVD/BDデュプリケータと管理ソフト、印刷時の情報漏洩対策やインク節約ソフト、各社製IPカメラ対応の統合監視システムなどを提供し、ニッチで高精度を求める用途に強みを持っています。

経営方針

同社は「オンリーワン企業」を目指し、どのような経済局面でも毎期安定的に収益を確保する体制づくりを経営の最重要課題としています。具体的には、技術力を生かせるニッチ市場でのシェア獲得と既存顧客への保守・サポート強化により、保守収入やライセンス収入といった継続的なキャッシュフローを拡大し、収益の最低ラインを確保する方針です。これに合わせて既存製品の機能向上と新製品開発への研究開発投資を進め、収益源の多様化を図っています。

重点投資分野はイメージング&プリンタコントローラ、ストレージソリューション、セキュリティの三分野で、ここに選択と集中で資源を投下しています。製品面ではプリンタ制御ソフト「mistral」やDVD/BDデュプリケータの管理ソフト、情報漏洩対策や監視映像ソリューションなど、ソフトとハードを組み合わせた高付加価値の提供が差別化の柱です。同社は基礎理論に基づく固有技術や希少技術にこだわり、高精度・高信頼性が求められる用途での優位性を築いています。

新市場開拓と事業拡大では、従来のプリンタメーカーに加え、大手システムインテグレーターや個人情報を扱う企業、官公庁、医療機関といった顧客層の深耕を図っています。ソフト・ハードの販売だけでなく、システム構築、保守・サポート、受託開発といった役務提供を通じて顧客接点を増やし、次世代のビジネスモデル創出を目指すための市場ニーズの把握と新製品投入を計画しています。

技術革新への取り組みとしては、研究開発による既存製品の機能拡充と新製品開発を継続的に行う方針です。品質管理体制を開発から出荷まで一貫して整備し、情報セキュリティ管理システムで国際規格のISO27001を取得するなど信頼性向上に注力しています。合わせてローコストオペレーションを推進し、技術投資とコスト効率の両面で企業価値の向上を図っていきます。