ジーダットJP:3841

時価総額
¥45.9億
PER
16.8倍
LSIやFPDの設計に特化した電子系CADソフトウェアの開発・販売、半導体やFPD設計受託、EDA環境構築支援を手がける。

沿革

2003年11月

エスエックス・テクノロジー株式会社の商号で会社設立。

資本金10,000千円。

2004年1月

株式会社ジーダットに商号変更。

2004年2月

セイコーインスツルメンツ株式会社(現セイコーインスツル株式会社)を分割会社とし、当社を承継会社とする分社型吸収分割により、EDAシステム事業を承継。資本金を200,000千円とする。またエスアイアイ・イーディーエー・テクノロジ株式会社も株式会社ジーダット・イノベーションに商号変更し100%連結子会社とする。

2005年1月

中国北京市に、研究開発の100%連結子会社である績達特軟件(北京)有限公司を設立。

2005年12月

資本金を230,539千円に増資する。

2006年3月

資本金を253,339千円に増資する。

2006年9月

資本金を527,739千円に増資する。

2007年3月

ジャスダック証券取引所に株式上場。資本金を760,007千円に増資する。

2007年7月

東京都中央区に、IP製品の販売、コンサルティングを事業とする100%連結子会社 株式会社A-ソリューション(資本金15,000千円)を設立。

2010年4月

ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード))に上場。

2012年1月

連結子会社 株式会社A-ソリューション清算結了。

2013年4月

連結子会社 株式会社ジーダット・イノベーションを吸収合併。

2013年6月

特定子会社 愛績旻(上海)信息科技有限公司を設立。

2013年7月

東京証券取引所と大阪証券取引所の証券市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。

2014年3月

連結子会社 績達特軟件(北京)有限公司の当社持分出資金の全部を、日本海隆株式会社に譲渡。

2015年6月

連結子会社 愛績旻(上海)信息科技有限公司の当社持分出資金の全部を、愛績旻(上海)信息科技有限公司董事長:朱旻氏、および王競先氏に譲渡。

2022年4月

東京証券取引所の市場再編に伴い、東京証券取引所スタンダード市場に上場。

事業内容

ジーダットは、LSI(大規模集積回路)やFPD(フラットパネルディスプレイ)などの電子デバイスや磁気ヘッド、MEMS(マイクロエレクトロメカニカルシステム)などの微細加工部品の設計に必要な電子系CAD(コンピューター支援設計)ソフトウェア製品の開発、販売、サポート、コンサルテーションを手掛けています。この電子系CADソフトウェアは、EDA(Electronic Design Automation)とも呼ばれ、電子機器やデバイスの設計作業をコンピューティングシステムを用いて支援し、設計品質の検証や自動化を促進します。

さらに、ジーダットはEDA製品の販売やサポートに加え、ソフトウェアの受託開発、半導体やFPDなどの電子デバイスの設計受託、EDA環境構築支援などのソリューションビジネスも展開しています。主な顧客は、半導体メーカー、液晶パネルメーカー、電子機器メーカー、マスクメーカー、設計受託会社などで、国内では直販が中心ですが、米国、台湾、中国、韓国など海外市場では現地代理店を通じた販売を行っています。このように、ジーダットは電子デバイス設計の効率化と品質向上を支援する幅広いサービスを提供しています。

経営方針

ジーダットは、技術革新の激しい電子デバイス業界において、顧客企業のパートナーとして、最先端の技術を提供し、社会に貢献することを経営の基本理念としています。同社は、半導体、FPD(フラットパネルディスプレイ)、微細加工分野における電子系CADソフトウェア関連事業でNo.1のポジションを目指し、強い自社開発製品を主軸に高収益の事業を築くことを目標としています。

具体的な経営方針として、自社の強みや資源を活かし、日本EDA市場において確固たる位置を占めること、世界に通用する技術や製品を追求し、海外市場への積極的な展開、製品及びサポートサービスの品質追求を挙げています。経営指標としては、固定費中心の費用構造を活かし、経常利益率10%を目標に掲げています。

対処すべき課題として、技術力や製品力の拡張、製品ラインアップの拡張、販売力の拡張、販売チャネルの拡張を挙げています。これらの課題に対して、ジーダットは研究開発を進め、アナログLSI設計の自動化やパワー半導体の設計効率化、省電力化の追求、先端FPDの設計に向けた機能拡張などに取り組んでいます。また、社外からの技術導入や技術提携を積極的に進め、産学連携を推進することで基礎開発力の向上を図っています。

さらに、お客様との対話の機会を増やすためにWebやリモート対話手段を活用し、お客様の課題に寄り添った提案活動を展開しています。販売チャネルに関しては、重点海外パートナー企業との販売連携を強化し、「プラットフォーム」戦略を推進することで、幅広いお客様層へのアプローチを目指しています。これらの戦略を通じて、ジーダットは電子デバイス設計の効率化と品質向上を支援し、業容の拡大を目指しています。