IGポートJP:3791

時価総額
¥222.9億
PER
359.3倍
映像制作(劇場・テレビ・配信向けアニメーション等)、出版(コミック誌・単行本・電子書籍)、版権事業(二次利用収益・販売権利窓口)を展開。

沿革

1997年5月

海外での営業窓口として、米国法人Production I.G.,LLCを設立

2000年11月

当社が制作した劇場公開作品『BLOOD THE LAST VAMPIRE』において、初めて原作権を獲得

2005年12月

ジャスダック証券取引所に株式を上場

2006年12月

コミック専門出版社である㈱マッグガーデンと業務・資本提携

2007年11月

㈱プロダクション・アイジーから㈱IGポートに商号変更し、事業のほとんどを分割新設会社である㈱プロダクション・アイジーに引継ぎ、持株会社となる

2007年12月

コミック専門出版社である㈱マッグガーデンを、株式交換により完全子会社化

2010年4月

ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場

2012年6月

アニメーションの新たな企画・受注拡大等を目的として、㈱ウィットスタジオを設立

2013年7月

大阪証券取引所と東京証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQスタンダードに上場

2014年10月

アニメーションのフルデジタル化促進等を目的として、㈱シグナル・エムディを設立

2017年11月

コンテンツ電子配信サービスを目的として、㈱リンガ・フランカを設立

2019年4月

㈱ジーベックの映像制作事業を㈱サンライズに譲渡

2019年6月

㈱ジーベックを㈱プロダクション・アイジーに吸収合併

2020年6月

㈱リンガ・フランカは、2020年6月1日を払込期日として株式会社ブシロードを割当先とする第三者割当増資よる資本提携契約を締結

2022年4月

東京証券取引所の市場再編に伴い、スタンダード市場に上場

事業内容

IGポートは、自社および連結子会社6社(株式会社プロダクション・アイジー、株式会社マッグガーデン、株式会社ウィットスタジオ、株式会社シグナル・エムディ、株式会社リンガ・フランカ、海外子会社1社)と持分法適用関連会社9社から成るグループ企業です。同社グループは、映像制作事業、出版事業、版権事業を主軸に展開しています。

映像制作事業では、劇場、テレビ、配信、ビデオ、ゲーム用のアニメーションおよび実写映像の制作を手掛けています。企画から編集までの一貫した制作ラインを持ち、クリエイターの映像制作能力の向上や制作ラインの管理スタッフによる品質水準の維持、スケジュール管理、制作予算管理などのノウハウを蓄積しています。

出版事業では、コミック誌、コミックス(単行本)、イラスト集などの関連書籍や電子書籍の出版、販売を行っています。これらの作品は、各世代に向けて満足感のある作品構成で展開されています。

版権事業では、アニメーション作品の製作を目的とした製作委員会への出資や、コンテンツ資産による国内外への二次利用に関する一部権利の販売業務を行っています。また、自社制作作品の制作者印税や企画・原作を行った作品における企画・原作印税等の収入も得ています。

その他事業として、雑誌のイラストやキャラクターの商品化、デジタルコンテンツ等の販売・制作収入を得ており、多岐にわたる事業を展開しています。これらの事業を通じて、IGポートはエンターテインメント業界における多角的なビジネスモデルを構築しています。

経営方針

IGポートは、映像制作、出版、版権事業を中心に展開するグループ企業です。同社は、「感動する作品や楽しめる作品を創り続ける」という理念のもと、多くの視聴者や読者に感動を与える作品を創出することを経営方針としています。そのために、中長期的なキャッシュフローの生成を目指し、自社コミック原作の創出、映像化作品のマルチメディア化、コンテンツのシリーズ化推進、そしてNFT化した商品やオリジナルキャラクター商品の海外販売を重点領域としています。

経営戦略の一環として、同社は映像制作事業と出版事業において、制作・進行管理を強化し、版権事業ではヒット作品への出資を通じて、事業内のコンテンツを最大限活用し利益の最大化を図っています。また、ROE(自己資本利益率)8%以上を目標に掲げ、投資拡大の好循環を実現することで、事業の拡大を目指しています。

同社は、クリエイターや協力会社の獲得、映像制作事業の予算見積りと管理、映像技術の進歩への対応、メディアの多様化、そして海外展開を優先的に対処すべき課題としています。これらの課題に対応することで、IGポートは持続可能な成長を目指し、エンターテインメント業界における競争力を高めていく戦略を推進しています。