テクノマセマティカルJP:3787

時価総額
¥15億
PER
独自アルゴリズム「DMNA」を駆使し、画像・音声処理のソフトウェアIP、ハードウェアIPの開発、ライセンス、販売と、それらを統合したソリューション提供に従事。

沿革

2000年6月

東京都品川区東五反田において、独自開発アルゴリズムによる製品の開発販売を目的として、資本金2,000万円で株式会社テクノマセマティカルを設立

2001年1月

DMNA(Digital Media New Algorithm)ライセンス販売開始

2001年11月

本店を東京都品川区北品川一丁目に移転

2002年3月

中小企業優秀新技術新製品賞、ソフトウェア奨励賞受賞

2002年5月

IPデザイン・アワード 企業部門IP賞受賞

2003年4月

石川県能美郡辰口町(現能美市)に金沢テクノロジーセンター設立

2003年5月

2年連続 IPデザイン・アワード 企業部門IP賞受賞

2003年6月

au初のメガピクセル携帯(カシオ製)にMPEG-4ソフトウェア採用

2003年10月

当社のハードウェアを搭載したSOCが台湾で「Best IC Award Fall 2003 in Taiwan」受賞

2003年12月

「ベンチャー技術大賞」を受賞し、東京都知事より表彰

2004年5月

3年連続 IPデザイン・アワード 企業部門IP賞受賞

2004年6月

本店を東京都品川区北品川四丁目に移転

2005年5月

4年連続 IPデザイン・アワード 企業部門IP賞受賞

2005年12月

東京証券取引所マザーズに株式を上場

2006年5月

5年連続 IPデザイン・アワード 企業部門IP賞受賞

2006年7月

金沢テクノロジーセンターを石川県金沢市に移転

2006年12月

単機能LSI製品(フルHD(1920×1080 60i)対応 MPEG-2 エンコーダ/デコーダ)の出荷開始

2007年10月

北海道札幌市中央区に札幌テクノロジーセンター設立

2009年2月

ジェネシス・テクノロジー株式会社からの事業の一部譲受けにより、兵庫県神戸市中央区に神戸事業所を設立

2011年6月

札幌テクノロジーセンターを閉鎖

2014年8月

本店を東京都品川区西五反田二丁目に移転

2016年8月

東京証券取引所市場第二部へ市場変更

2016年12月

品質マネジメントシステム「ISO9001」の認証を取得

2017年12月

環境マネジメントシステム「ISO14001」の認証を取得

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行

事業内容

テクノマセマティカルは、数学的手法に基づく独自のコンピュータアルゴリズム「DMNA」を核として、画像・音声/音響処理技術を提供する企業です。同社は、ソフトウェアIP、ハードウェアIP、およびこれらを統合したソリューションの開発、ライセンス提供、販売を行っています。DMNAは、因数分解や階層化処理などを用いて演算負荷を大幅に削減する新アルゴリズムで、動画像だけでなく静止画や音声にも応用されています。これにより、低消費電力で高画質・高音質のデジタルメディア処理が可能となり、電子機器メーカーはコストを抑えつつ競争力のある製品を開発できます。

同社の事業は大きく分けて、ソフトウェアライセンス事業とハードウェアライセンス事業、そしてソリューション事業に分類されます。ソフトウェアライセンス事業では、組込みシステムに搭載されるソフトウェアIPを提供し、ハードウェアライセンス事業では、電子機器に使われる大規模半導体向けにハードウェアIPをライセンス提供しています。また、ソリューション事業では、これらのIPを活用した単機能LSIや各種システム製品の開発・製造・販売を行っており、ファブレスメーカーとしての役割も担っています。

テクノマセマティカルの製品は、MPEG-4、H.264、JPEGなどの国際標準規格に準拠しており、携帯電話やデジタルカメラ、デジタルテレビなど多岐にわたる電子機器に搭載されています。さらに、独自の圧縮・伸張技術であるDMNA-V2やDMNA-V3を開発し、高圧縮率が求められる分野での評価も高まっています。同社は、高品質な商品提供を目指し、ソフトウェア開発と検証の標準化を推進しています。

経営方針

テクノマセマティカルは、独自のアルゴリズム「DMNA」を核に、映像・音声処理技術の開発、製品化を進める企業です。同社は、ソフトウェアIP、ハードウェアIP、そしてこれらを統合したソリューション事業を展開しており、特に「Algorithm Specialist」というコンセプトのもと、差別化された技術の開発に注力しています。これにより、電子機器や通信機器向けに高品質な技術とソリューションを提供し、快適で豊かな社会の実現に貢献することを目指しています。

経営環境の変化に対応するため、同社は特定市場への戦略的アプローチ、販売体制の拡充、効率的な開発・サポート体制の構築、デモ・システムの充実、組織の活性化を重要な課題と捉えています。これらの課題に対処することで、国際標準規格に準拠した製品の開発を進め、世界中の顧客に高品位な技術とソリューションを提供する基本戦略を実行しています。

また、同社は、携帯型端末やデジタル情報家電、動画像の配信・伝送分野において、高画質・高音質・低遅延を実現する圧縮伸張技術の必要性が高まっていることに注目。これらの市場ニーズに応えるため、DMNAを含む独自技術の開発に力を入れています。さらに、新規ライセンス契約の獲得や、ソリューション事業の推進を通じて、収益および顧客層の拡大を目指しています。

テクノマセマティカルは、技術のライセンスを主軸としながらも、市場の要求に合わせてソフトウェア製品、ハードウェア製品、ソリューション製品を柔軟に選択し提供することで、事業領域の拡大と収益の増加を図っています。