アドバンスト・メディアJP:3773

時価総額
¥240.2億
PER
22.5倍
音声認識技術を核に、ソリューション事業、プロダクト事業、サービス事業を展開。コールセンター向けソリューション、議事録支援システム、医療専門用語搭載音声入力システムなどを提供。

沿革

1997年12月

株式会社アドバンスト・メディア(当社)を東京都中央区日本橋蛎殻町一丁目32番6号に設立。

1998年1月

Interactive Systems, Inc.社(米国)と日本語音声認識システムAmiVoice®の共同開発を開始し、同時にAmiVoice®をベースとした音声認識市場の構築事業に着手。

1999年3月

AmiVoice®の評価・改良のために「音声認識ソフトウエアの研究コンソーシアム(IVSRG)」を結成し、開発支援ツールキットAmiVoice® SDK(バージョン1.0)をリリース開始。

2000年7月

本社を東京都豊島区東池袋三丁目1番1号に移転。

開発支援ツールキットAmiVoice® SDK(バージョン3.0)をリリースし、ソリューションサポート事業を開始。

2000年11月

ホームページ音声認識アプリケーションAmiVoice® Webをリリースし、企業向けのライセンス事業を開始。

2001年11月

開発委託先である関連会社Multimodal Technologies, Inc.社(米国)設立。

Interactive Systems, Inc.社をMBOによりMultimodal Technologies, Inc.社に吸収。当社より、取締役2名を派遣。

2002年3月

分散型音声認識AmiVoice® DSR(Distributed Speech Recognition)を発表。

医療分野での音声入力の先駆的パッケージである放射線画像診断レポート用音声認識アプリケーションAmiVoice® Medical for Radiologyをリリース。

2003年8月

議事録作成支援アプリケーションAmiVoice® Rewriter、コールセンター向け通話録音のテキスト化アプリケーションAmiVoice® CallScriber等をリリースし、高付加価値のライセンス事業を開始。

2005年3月

愛知万国博覧会に当社の対話技術を装備した4カ国語対応の受付案内ロボット(アクトロイド)をリリース。

2005年6月

株式会社東京証券取引所マザーズ(市場区分の変更により現在はグロース市場)に株式を上場。

2008年2月

本社を東京都豊島区東池袋三丁目1番4号に移転。

2008年9月

タイにおける音声認識ソリューションの開発、提供を目的としてAMIVOICE THAI CO.,LTD.を設立。

2008年10月

「音声入力メール」における音声認識技術が、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)主催の「ソフトウエア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー®2008」を受賞。

2009年5月

「議事録作成支援システム」が東京都議会の全常任委員会で導入。

2009年11月

コールセンター向け音声統合ソリューション「AmiVoice® Communication Suite」をリリース。

2010年6月

東邦薬品株式会社との共同開発品、音声認識薬歴作成支援システム「ENIFvoice SP」をリリース。

2011年8月

持分法適用関連会社Multimodal Technologies, Inc.(米国)株式全てを、MedQuist Holdings, Inc.(米国、NASDAQ 上場)に譲渡。

2012年11月

KDDI株式会社の声でスマートフォンを操作できるアプリ「おはなしアシスタント」にAmiVoice®を提供。

2013年5月

株式会社ウィズ・パートナーズが組成した「ウィズ・アジア・エボリューション・ファンド投資事業有限責任組合」を割当先とする第1回無担保転換社債型新株予約権付社債および第3回新株予約権を発行。また、同社と投資契約を締結。

2013年10月

1株につき100株の割合をもって株式分割。また単元株制度を採用し単元株式数を100株に設定。

2013年11月

クラウド型音声認識文字起こしサービス「VoXT」をリリース。

2013年12月

大阪に既存ビジネスの拡大および新機軸サービス事業の取り組みを加速させるために「ビジネス開発センター」を設立。

2014年7月

株式会社サトーと、ウェアラブル型ボイスピッキングシステム「AmiVoice® iPicking」を共同開発。

2014年8月

文字起こし市場の創出・拡大のために株式会社速記センターつくばを子会社化。

2014年12月

医療・調剤・介護向けクラウド型音声入力サービス「AmiVoice® CLx」をリリース。

2015年1月

DNN(ディープニューラルネットワーク)技術をAmiVoice®に実装。

2015年9月

音声認識・音声対話専用のバッジ型ウェアラブルデバイス「AmiVoice® Front WT01」をリリース。

人工知能技術を活用したバーチャルオペレーターソリューション「AmiAgent®」をリリース。

2015年12月

ボイス検査ソリューション「AmiVoice® スーパーインスペクター」をリリース。

2017年4月

医療・介護向けモバイル版 クラウド型音声入力サービス「AmiVoice® MLx」をリリース。

2017年8月

建築工程管理のプラットフォームサービス「AmiVoice® スーパーインスペクションプラットフォーム」をリリース。

2018年3月

iOS版の音声入力キーボードアプリ「AmiVoice® SBx」をリリース。

2018年6月

中国の家電メーカー美的集団のコールセンター全席にAI音声認識ソリューション「AmiVoice® Communication Suite」が採用。

2018年10月

AI音声認識ソリューション「AmiVoice® Communication Suite」がアマゾンのクラウド型コンタクトセンターサービスAmazon Connectとの連携で合意。

医療向け AI音声認識ワークシェアリングサービス「AmiVoice iNote®」をリリース。

2018年12月

福岡営業所を開設。

2019年6月

音声認識に特化した超指向性小型スタンドマイク「AmiVoice® Front ST01」をリリース。

2019年9月

本社を東京都豊島区東池袋三丁目1番1号に移転。

2019年12月

音声認識APIを提供する開発プラットフォーム「AmiVoice® Cloud Platform」をリリース。

2020年2月

名古屋営業所を開設。

2020年6月

スタンドアローン型文字起こし支援アプリケーション「AmiVoice® ScribeAssist」をリリース。

2020年7月

音声認識APIを提供する開発プラットフォーム「AmiVoice® Cloud Platform」で領域特化型エンジンの提供を開始。

2020年8月

Amazon Connect向け音声認識API「AmiVoice® TextStream for Amazon Connect」をリリース。

2020年11月

会話解析ソリューション「AmiVoice® SF-CMS」をリリース。

2020年12月

AI音声認識を活用した医療向けボイスRPAサービス「AmiVoice® OAM」をリリース。

2021年1月

多様な診療スタイル(対面診療・対面服薬指導・オンライン診療・電話診療/相談)での医療記録作成を支援する「AmiVoice® IC-Support」及び医療向けボイスRPAアプリ「AmiVoice® Ex7/声マウス」をリリース。

2021年3月

音声認識専用 対面用小型2chマイク「AmiVoice® Front FF01」をリリース。

株式会社FRONTEOと認知症診断支援領域の医療AIソフトウエア開発に向け、共同研究を開始。

2021年4月

茨城県取手市議会・取手市と「音声テック関連技術連携協定」を締結。

2021年10月

話題抽出機能を搭載したコンタクトセンター向けAI音声認識ソリューション「AmiVoice® Communication Suite4」をリリース。

2021年12月

点検・検査記録向け対話型ハンズフリー音声入力システム「AmiVoice® CSE」をリリース。

クラウド型議事録作成支援ツール「CyberScribe」をリリース。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行。

2022年6月

「AmiVoice® Cloud Platform」を開発者向けボイステックプラットフォームとして全面刷新。

2022年8月

メタバース空間上でお客様対応を自動化するAI音声対話アバター「AI Avatar AOI」を開発。

2022年10月

一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)に入会。

2022年11月

医療、民間企業、官公庁、建設・不動産向けに“声キーボード”「AmiVoice® VK」シリーズ、“声マウス”「AmiVoice® VM」シリーズをリリース。

2022年12月

総合行政ネットワークLGWAN対応版 AI音声認識文字起こしサービス「ProVoXT for LGWAN」をリリース。

2023年1月

Webサイトから商談へつなげる「AmiVoice® UPV」をリリース。

2023年2月

マウス操作を声で代替しプレゼンをアシストする「AmiVoice® VMPA」をリリース。

2023年3月

音声認識ソフトウェア/クラウドサービス市場1位を獲得。(ecarlate「音声認識市場動向2023」)

事業内容

アドバンスト・メディアは、音声認識技術を核にした事業を展開しています。同社グループは、AI音声認識技術「AmiVoice®」を中心に、ソリューション事業、プロダクト事業、サービス事業の3つの主要事業を手がけています。これらの事業を通じて、企業内ユーザーや一般消費者に対して、音声認識ソリューションの企画・設計・開発、アプリケーション商品のライセンス販売、サービス利用の形での提供を行っています。

同社の音声事業は、既存コアビジネスを第一の成長エンジン(BSR1)、新規ビジネスの創生、M&A、海外事業を第二の成長エンジン(BSR2)と位置付け、8つのプロフィットユニットで構成されています。BSR1にはCTI事業部、VoXT事業部、医療事業部、SDX事業部が、BSR2には海外事業部、BDC本部、AMIVOICE THAI CO., LTD.(タイ王国)、株式会社速記センターつくばが含まれます。

具体的な導入事例としては、コールセンター向けの業務効率化ソリューション、自治体や民間企業向けの議事録支援システム、医療現場での電子カルテ入力支援、製造・物流・流通現場でのハンズフリー・アイズフリー作業支援、ビジネスソリューションとしての商談や接客の会話見える化、建設・不動産業界向けの業務効率化プラットフォーム、AI対話システム、開発キット・APIの提供、特化したマイクデバイスの提供などが挙げられます。

これらの事業を通じて、アドバンスト・メディアは、音声認識技術を活用した多様なニーズに応える製品とサービスを提供し、業務効率化や品質向上に貢献しています。

経営方針

アドバンスト・メディアは、HCI(Human Communication Integration)の実現をビジョンに掲げ、人とコンピュータやAIとの自然な意思疎通を可能にする技術の開発と普及に注力しています。同社は、音声認識技術を核とした事業展開を行い、AI音声認識技術「AmiVoice®」を中心に、ソリューション事業、プロダクト事業、サービス事業を展開しています。これらの事業を通じて、企業や一般消費者に対して、音声認識ソリューションの提供を行っています。

経営指標として、2026年3月期に売上高100億円、営業利益30億円を目標に掲げており、音声認識市場の成長を背景に、経済活動の本格化と人手不足の顕在化、生産性向上の必要性から、DX化やAIの利用が活発化することを見据えています。同社は、音声認識を通じてDX化の効率化や効果の向上を図り、生成AIなどの新技術との連携を模索しています。

具体的な戦略として、AI音声認識AmiVoice®の技術力を活かし、コールセンターや営業業務の支援、文字起こし業務支援、DX化支援などの既存ビジネスをプラットフォームビジネス化し、ユーザー数の増大を目指します。また、音声認識分野での大規模言語モデル適用の先行体験や、蓄積データを活用したGPTビジネスの市場導入を計画しています。

2024年3月期には、既存ビジネスの拡大と新たなプラットフォームの市場導入を通じて、売上高6,000百万円、営業利益1,200百万円を目標に掲げており、これらの戦略を基に、中期的な成長を目指しています。アドバンスト・メディアは、音声認識技術の進化と社会のDX化を支える企業として、新たな価値創造に挑戦し続けています。