日本ファルコムJP:3723

時価総額
¥120.3億
PER
10.9倍
ゲームソフトの企画、制作、開発、販売、特にロールプレイングゲームに焦点を当て、海外ゲームの日本語版制作、音楽CDの販売、家庭用ゲーム機ソフトのライセンス許諾、モバイルサービス、ダウンロード販売、書籍のライセンス許諾を展開。

沿革

2001年11月
 
 

ゲームソフトの企画、制作、開発及び販売業務を分離することを目的として旧日本ファルコム株式会社(設立:1981年3月9日、本店所在地:東京都立川市、現株式会社ファルコム)から新設分割により設立(本店所在地:東京都立川市曙町一丁目14番13号、資本金:10,000千円)

2001年12月
 
 

ファルコムブランド製品の企画、制作及び販売(通信販売事業)及びデザイン等の企画並びに制作業務を承継することを目的として株式会社ファルコムドットコム(設立:1988年6月23日、本店所在地:東京都立川市)から吸収分割により業務を承継

2003年12月

東京証券取引所マザーズ(現グロース)に株式を上場

事業内容

日本ファルコムは、ゲームソフトの企画、制作、開発、および販売を主軸に据えた事業を展開しています。同社の事業は大きく分けて製品部門とライセンス部門の二つに分類されます。

製品部門では、主にロールプレイングゲーム(RPG)の企画から販売までを手掛けています。これらのゲームは、物語の主人公を操作して冒険や謎解きを進めることでストーリーが展開するタイプのもので、世界観やシナリオ、グラフィックス、音楽、操作性など、ゲーム制作の各要素を自社内で創出し提供しています。また、海外のゲームソフト会社からライセンスを受け、日本語版の制作および販売も行っています。さらに、ゲーム音楽の企画、制作、販売もこの部門の業務範囲に含まれます。

ライセンス部門では、日本国内の家庭用ゲーム機ソフトの開発および販売に関するライセンス許諾、海外での日本ファルコムのゲームソフトの現地語化および現地限定の販売ライセンス許諾を行っています。また、同社のゲームソフトやゲーム音楽をモバイルサービスやインターネット上でのダウンロード販売に利用するためのライセンス許諾、さらには書籍等の製作および販売に関するライセンス許諾も手掛けています。ライセンス許諾による収入は、契約一時金やランニング・ロイヤリティーの形態に応じて計上されます。

このように、日本ファルコムはゲームソフトの自社開発・販売から、ライセンス事業による多角的な収益構造を築いています。

経営方針

日本ファルコムは、創造力を尊重し、チームワークを通じてオリジナリティあふれるゲームコンテンツとサービスの創出に努めています。同社は、これらの魅力を多様な分野やプラットフォームを通じて世界中に伝え、事業の裾野を広げることを経営方針としています。特に、Nintendo Switch向けゲームの自社展開やマルチプラットフォーム展開、新しいIPコンテンツの創出を進め、営業利益率を維持しながら持続的な成長を目指しています。

経営環境としては、ゲーム市場の競争が厳しい一方で、優良なコンテンツへの需要は堅調に推移しているとの認識です。この環境下で、日本ファルコムは攻守のバランスが取れた経営基盤作りを推進し、新規分野へのチャレンジや開発技術の革新を「攻」の要として位置づけています。また、「守」の要として、スピードと品質の向上、人材育成に取り組んでいます。

優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題としては、人材育成、スピード経営の実現、ブランドの進化、広告・広報活動の強化が挙げられています。これらの取り組みを通じて、日本ファルコムは自社開発及びライセンス許諾を国内外で効果的に行い、ブランドの認知度を高め、収益の最大化を図ることを目指しています。同社は、ゲームソフトの自社開発・販売からライセンス事業による多角的な収益構造を築き、持続的な成長を追求しています。