特種東海製紙JP:3708

時価総額
¥579.9億
PER
10.7倍
紙パルプの製造・販売を中心に、紙加工、土木・造園工事、廃棄物処理、サーマルリサイクル燃料の製造・販売、ウイスキー製造などを手がける。

事業内容

特種東海製紙は、紙パルプの製造・販売を中心に多岐にわたる事業を展開しています。産業素材事業では、新東海製紙が紙パルプの製造・販売を行い、特種東海マテリアルズが紙原料を供給しています。また、新東海ロジスティクスが紙製品の輸送・保管を担当し、関連会社が紙の加工・販売を行っています。

特殊素材事業では、特種東海製紙が紙の製造・販売を行い、TTトレーディングが紙の販売を担当しています。静岡ロジスティクスは紙製品の保管と輸送を行い、モルディアがモウルドの製造・販売を手がけています。これにより、特殊な用途に対応した素材の提供を行っています。

生活商品事業では、トライフと関連会社が紙の製造・加工・販売を行い、特種東海エコロジーが紙の製造・販売を担当しています。これにより、日常生活で使用される紙製品の供給を行っています。これらの事業は、消費者の多様なニーズに応えることを目指しています。

環境関連事業では、レックスがサーマルリサイクル燃料の製造・販売を行い、特種東海フォレストが土木・造園工事を手がけています。また、駿河サービス工業やトーエイ、貴藤などが廃棄物の収集運搬・処分・リサイクルを行い、十山が社有林管理とウイスキー製造を担当しています。これにより、環境保護と資源の有効活用を推進しています。

経営方針

特種東海製紙は、独自の成長戦略を掲げ、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進しています。同社は、2034年度までに経常利益130億円、ROE9.0%以上を目指し、環境関連事業を新たな成長の柱と位置づけています。これにより、資本収益性の改善と株主資本コストの低減を図り、企業価値の向上を追求しています。

2023年から2026年にかけての中期経営計画では、製紙事業と環境関連事業の両輪での成長を目指しています。特に、環境関連事業への資源投入と製品ポートフォリオの入替を進め、経営基盤の強化に取り組んでいます。これにより、営業利益50億円、経常利益80億円、ROE7.0%の達成を目指しています。

特種東海製紙は、環境関連事業の拡大を重視し、リサイクルビジネスの強化を図っています。特に、マテリアルリサイクルの技術開発と事業拡大を進め、循環型社会の実現に貢献しています。また、製紙事業では、成長領域への製品投入と新たな紙需要の開拓を進めています。

同社は、持続可能な社会に向けた取り組みとして、カーボンニュートラルの推進や生物多様性の保全に注力しています。これにより、地球環境との共生を図り、企業価値の向上を目指しています。特種東海製紙は、これらの戦略を通じて、持続可能な成長を実現しようとしています。