ディジタルメディアプロフェッショナルJP:3652

時価総額
¥89.7億
PER
29.4倍
ゲーム機器、自動車、モバイル通信機器、家電製品向けのグラフィックスIPコア開発、アミューズメント機器向けLSI製品提供、AI技術を活用したプロフェッショナルサービス提供。

沿革

2002年7月

3Dグラフィックス(注1)市場参入を目指し、東京都武蔵野市中町に株式会社ディジタルメディアプロフェッショナルを設立(資本金30,000千円)

2006年7月

組み込み機器(注2)向けグラフィックスIPコア(注3)「PICA200」(注4)を販売開始

2008年4月

LSI製品(注5)「NV7」を販売開始

2011年6月

東京証券取引所マザーズに株式を上場

2011年10月

Digital Media Professionals USA Inc.(米国)を設立

2013年2月

本社を東京都中野区へ移転

2014年5月

株式会社UKCホールディングス(現株式会社レスターホールディングス)と業務資本提携

2015年10月

LSI製品「VF2」を販売開始

2016年8月

3DグラフィックスIPコア「M3000」シリーズを発表

2016年11月

DeepLearning(注6)を用いた画像認識エンジン「ZIA™」を発表

2017年4月

エッジ向けAIプロセッサーIP ZIA™「DV700」を発表

2017年10月

LSI製品「RS1」を販売開始

2018年9月

AI FPGAモジュール製品(注7)「ZIA™ C2/C3 Kit」販売開始

2019年5月

ヤマハ発動機株式会社と業務資本提携

2019年5月

ISO9001:2015認証を取得

2020年4月

海外子会社「Digital Media Professionals Vietnam Company Limited」を設立

2021年6月

米国Cambrian Inc.と資本業務提携

2022年4月

東京証券取引所の市場区分再編に伴い、グロース市場へ移行

事業内容

ディジタルメディアプロフェッショナルは、高度なグラフィックス技術を核とした事業を展開しています。同社は、ゲーム機器、自動車、モバイル通信機器、家電製品などに組み込まれる半導体向けのグラフィックスIPコア(ハードウェアIPおよびソフトウェアIP)の開発・提供を行っており、半導体メーカーや最終製品メーカーへのライセンス供与が主な事業です。また、アミューズメント機器向けには、同社が開発したグラフィックスIPコアを搭載したLSI製品の提供も行っています。

さらに、ディジタルメディアプロフェッショナルは、ディープラーニングや人工知能(AI)に必要なハードウェアIPおよびソフトウェアIPの開発にも注力しており、これらの技術を顧客に提供しています。これにより、AIを使用する機器等の開発を支援しています。

事業は大きく分けて3つのセグメントに分類されます。第一に、IPコアライセンス事業では、ライセンス収入とリカーリング収入(ランニングロイヤリティ収入とサブスクリプション収入)を得ています。第二の製品事業では、アミューズメント機器やAIを使用する機器向けのLSI製品、量産ドローン向けカメラモジュール、画像認識システムなどの販売を行っています。最後に、プロフェッショナルサービス事業では、顧客の製品開発を支援するための設計サービスやアルゴリズム開発、ソフトウェア開発を提供しています。

これらの事業を通じて、ディジタルメディアプロフェッショナルは、グラフィックス技術やAI技術を活用した製品やサービスの開発・提供により、多様な産業分野での技術革新に貢献しています。

経営方針

ディジタルメディアプロフェッショナルは、画像インテリジェンスを核とした技術革新を推進し、社会課題の解決に貢献することを目指しています。同社は、新たなパーパス「Making the Image Intelligent」のもと、革新的な製品とサービスの創造に努め、企業価値の向上を図っています。中長期的な経営戦略では、少子高齢化や気候変動などの社会環境の変化をチャンスと捉え、社会・環境課題の解決に貢献することで利益を獲得し、企業価値向上を目指しています。

同社は、顧客製品・サービスの開発ライフサイクル全体にわたる付加価値提供を通じて、顧客生涯価値の最大化を図ります。また、アミューズメント、セーフティ、ロボティクス分野に注力し、それぞれの市場でのシェア拡大や新規顧客への参入を目指しています。特に、アミューズメント分野では、スマートパチスロの稼働が好調であり、セーフティ分野では、ドライブレコーダーを活用した事故防止や安全運転教育の需要が拡大しています。ロボティクス分野では、自律走行ロボットや協働ロボットの市場拡大が予想されており、これらの分野での競争力強化を目指しています。

持続的な競争優位性と成長の確保のため、セーフティ分野とロボティクス分野の強みの連携による付加価値向上を図り、M&Aや事業提携によるノンオルガニックな成長も積極的に検討しています。これらの取り組みにより、ディジタルメディアプロフェッショナルは持続的な競争優位性の確保と持続的成長を目指しています。