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グリーホールディングスJP:3632
事業内容
グリーホールディングスは、ゲーム、メタバース、IP、DX、投資の五つの事業を中心に展開する企業グループです。同社はスマートフォン向けや家庭用のゲーム開発・運営と、ソーシャルゲームプラットフォームの運営を主力サービスとしています。
主要な顧客は一般消費者(ゲームやメタバースの利用者)と法人顧客(広告主やコンテンツの利用企業、DX支援を受ける企業)です。同社の収益はゲーム内課金やダウンロード収入、プラットフォーム手数料、コンテンツのライセンス料、SaaSやコンサルの契約収入、さらに投資の売却益などで構成されています。
事業セグメントごとに見ると、ゲーム事業ではWFSがスマートフォンゲームの開発・運営、GREE Studiosが家庭用ゲームの企画・開発、プラットフォーム運営を同社が担います。メタバース事業では「REALITY」の開発・運営やVTuber事務所のマネジメント、IP事業ではアニメや漫画を軸としたコンテンツ展開、DX事業ではマーケティング領域を中心とした企業のデジタル化支援と各種SaaSの提供、投資事業では国内外のインターネット・IT領域へのベンチャー投資とスタートアップ投資を行っております。
経営方針
グリーホールディングスは「インターネットを通じて、世界をより良くする。」を掲げ、売上高と営業利益の拡大を成長の中心目標としています。経営指標としてはユーザー数やユーザー当たり売上高を重視しており、足元の市場環境としては国内のスマートフォン保有率が80.5%に達し、2024年の国内ゲーム市場規模が約2兆3,961億円と拡大していることを踏まえ、これらの成長機会を取り込むことで企業価値の向上を目指しています。
重点投資分野はゲーム、メタバース、IP(知的財産)、デジタル化支援(DX)、投資事業の五本柱であり、各分野で差別化を図っています。ゲーム事業では既存タイトルの長期運営による収益安定化と新規ヒット創出を両立させるため、自社開発だけでなく受託開発や家庭用(コンシューマー)ゲームの企画・開発にも注力し、マルチプラットフォーム展開で収益機会を拡大することを目指しています。
新市場開拓と事業拡大では、メタバースのプラットフォーム「REALITY」の収益力強化と、成長著しいVTuber事業への国内外でのタレント育成・発掘やコンテンツ投資を継続して行う方針です。IP事業ではアニメ等でIPを創出し、ライセンスやマーチャンダイジングを通じて収益の裾野を広げる計画であり、投資事業ではインターネット・IT領域の国内外ベンチャーやスタートアップへの中長期投資を継続し、新たな収益源の確保を目指しています。
技術革新への取り組みとしては、DX事業をDXソリューションとコンサルティングの二軸で強化し、クラウド型サービスや継続課金モデルへの転換によるリカーリング収益の拡大を図っています。同社はまた、各事業で活躍できる人材の採用・育成や内部統制・リスクマネジメント体制の強化を進めることで、技術開発と事業運営の両面から持続的成長を目指しています。