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フジックスJP:3600
沿革
1921年3月 |
京都市上京区に生糸・撚糸の販売を目的として藤井太一商店を創業 |
1923年3月 |
絹手縫い糸の製造販売を開始 |
1927年1月 |
商号を合名会社藤井太一商店に変更 |
1937年10月 |
京都市右京区の日本人造テグス工業株式会社を買収し、山之内工場を開設 |
1940年4月 |
生糸配給統制規則が制定され、生産部門を藤井絹糸工業所、配給部門を藤井太一商店に分離 |
1949年1月 |
絹縫い糸の統制規則が解除され、生産部門及び配給部門を統合し、商号を藤井繊維工業所に変更 |
1949年9月 |
東京都中央区に東京支店を開設 |
1950年1月 |
各種繊維による縫い糸の製造及び販売を主目的として藤井繊維株式会社(資本金500万円)を設立 |
1951年4月 |
東洋レーヨン株式会社(現・東レ株式会社)の技術協力を得て、日本初の合繊ミシン糸“キング印ナイロンミシン糸”を開発・発売 |
1967年9月 |
滋賀県八日市市(現・東近江市)に八日市工場(現滋賀事業所)を新設し撚糸の製造を開始 |
1970年3月 |
創業50周年を節目として、本社を京都市北区に新築移転 |
1977年4月 |
東京支店を東京都台東区に新築移転 |
1993年1月 |
商号を株式会社フジックスに変更 |
1993年4月 |
中国、上海市に合弁会社上海富士克制線有限公司(現・連結子会社)を設立 |
1994年9月 |
大阪証券取引所の市場第二部特別指定銘柄(新二部)及び京都証券取引所に上場 |
1995年3月 |
中国、上海市に現地法人上海富士克貿易有限公司(現・連結子会社)を設立 |
1996年1月 |
大阪証券取引所市場第二部に上場 |
1996年2月 |
滋賀県八日市市(現・東近江市)に物流センターを新設 |
1996年9月 |
大阪証券取引所が当社株式を信用銘柄に選定 |
2000年4月 |
国際的な繊維製品の安全規格エコテックス規格100の認証を取得 |
2000年8月 |
連結子会社上海富士克制線有限公司がISO9002の認証を取得 |
2001年11月 |
環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001の認証を取得 |
2002年9月 |
染色部門を除いた生産部門を八日市に集約、物流センター京都分室を八日市物流センターに統合 |
2003年11月 |
子会社上海新富士克制線有限公司(現・連結子会社)を設立 |
2004年12月 2008年12月 2009年9月 2009年10月 2009年10月 |
子会社富士克國際(香港)有限公司(現・連結子会社)を設立 山之内事業所(染色工場)を滋賀事業所に移転し、生産部門を集約 縫い糸事業を営む株式会社FTC(現・連結子会社)を設立 株式会社FTCが東洋紡ミシン糸株式会社より事業の一部(縫い糸事業)を譲受 秋田県横手市の縫い糸卸売業 株式会社シオン(現・連結子会社)の全株式を取得し子会社化 |
2010年11月 |
山梨県甲府市の衣料原材料及び縫い糸卸業 株式会社ニットマテリアル(現・連結子会社)を設立 |
2011年4月 2011年6月 |
株式会社FTCが中国に子会社上海福拓線貿易有限公司(現・連結子会社)を設立 タイにサハグループとの合弁会社FUJIX INTERNATIONAL Co.,Ltd.(持分法適用会社)を設立 |
2011年7月 |
秋田県横手市に東北物流センターを開設し、東京支店の物流機能を移設 |
2012年5月 2013年7月 2013年8月 2014年3月 2014年7月 |
ベトナム・ホーチミン市にFUJIX VIETNAM CO.,LTD.(現・連結子会社)を設立 東京証券取引所市場第二部へ移行 FUJIX INTERNATIONAL Co.,Ltd.の増資を引き受け連結子会社化 上海富士克制線有限公司と上海新富士克制線有限公司が現在地に新築移転 滋賀事業所において太陽光発電を開始し、電力会社への売電を開始 |
2017年6月 |
中国溧陽市の縫製糸撚糸加工会社「常州英富紡織有限公司」の持分を追加取得し、連結子会社化 |
2019年3月 |
東京支店を豊島区目白に新築移転 |
2020年6月 |
京都市北区の本社新社屋竣工 |
2021年3月 |
創業100周年を迎える |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行 |
事業内容
フジックス及びそのグループ会社は、縫い糸、刺しゅう糸、手芸用各種糸の製造販売を主軸に事業を展開しています。このグループは、フジックスを含む12社で構成され、日本、中国、アジア諸国、欧米諸国を市場としてグローバルに事業を行っています。
日本においては、フジックスが縫い糸や刺しゅう糸の製造を行い、国内外の顧客に販売しています。また、上海富士克制線有限公司からの縫い糸半製品の供給を受け、また同社製の縫い糸や上海富士克貿易有限公司を通じて輸入した手芸関連商材を日本国内で販売しています。連結子会社では、株式会社FTCが工業用縫い糸の製造、株式会社シオンが工業用縫い糸の販売、株式会社ニットマテリアルがニット用糸の販売をそれぞれ担当しています。
アジア市場では、上海富士克制線有限公司が工業用縫い糸と刺しゅう糸の製造を行い、フジックス及びグループ会社に供給しています。上海富士克貿易有限公司は、縫い糸と刺しゅう糸の販売及び手芸関連商材の貿易業務を、富士克國際(香港)有限公司は香港や中国華南地区、アジア諸国への販売を行っています。また、上海福拓線貿易有限公司はカーシート用ミシン糸の販売、常州英富紡織有限公司は縫い糸の撚糸加工を、FUJIX VIETNAM CO.,LTD.はベトナム国内での縫い糸と刺しゅう糸の販売、FUJIX INTERNATIONAL Co.,Ltd.はタイ国内及びアジア諸国への縫い糸と刺しゅう糸の販売をそれぞれ担っています。
これらの事業活動を通じて、フジックスグループは縫い糸や刺しゅう糸、手芸用糸の製造から販売までを幅広くカバーし、国内外の市場においてその地位を確立しています。
経営方針
フジックスは、縫い糸、刺しゅう糸、手芸用各種糸の製造販売を主軸に、国内外で事業を展開している企業グループです。同社は、「誠実」を社是とし、優れた技術と心を込めた製品を通じて社会に貢献することを経営理念としています。全てのステークホルダーに長期安定的に貢献できる企業グループを目指し、堅実で安定的な利益の確保を重要視しています。
中長期的な経営環境として、新型コロナウイルス感染症の影響や世界情勢の不透明性、消費者のライフスタイルや価値観の変化、持続可能な社会構築への関心の高まりなど、多岐にわたる課題に直面しています。これらの状況を踏まえ、フジックスは以下の成長戦略を推進しています。
1. 高機能製品や持続可能な社会構築に寄与する技術・製品開発の強化を通じて、独自性と高品質な製品の提供による付加価値の増大を目指します。
2. 環境負荷軽減への対応や海外事業のリスクを踏まえ、アジア地域での生産・販売体制の整備や見直しを進め、競争力を強化し、アジア事業の拡大を図ります。
3. 国内事業の効率化と収益力の回復を目指し、国内連結子会社3社も含めた取り組みを進めます。
4. SNSを活用した手作りホビーの魅力の発信や、独自の製品提案を通じて、新たな需要の掘り起こしと海外市場の開拓に努めます。
5. DXやIoTの活用を目指し、効率的な営業活動や生産の合理化・効率化を進めます。
これらの戦略を通じて、フジックスは中長期的な業績の回復と成長を目指しています。同社は、国内外での事業展開を強化し、縫い糸や刺しゅう糸、手芸用糸の製造から販売までを幅広くカバーすることで、その地位を確立していく方針です。