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ワコールホールディングスJP:3591
沿革
1946-06 | 創業者故塚本幸一が、個人で和江商事を創業 |
1949-11 | 資本金1百万円をもって和江商事株式会社を設立(京都市中京区) |
1951-06 | 本社を京都市中京区室町通姉小路上ルに移転、工場開設、自家製造に着手 |
1957-11 | 商号をワコール株式会社と改称 |
1959-11 | 国内縫製子会社として東海ワコール縫製㈱を設立、以降、国内縫製子会社7社設立 |
1964-06 | 商号を株式会社ワコールと改称 |
1964-09 | 東京・大阪証券取引所市場第二部及び京都証券取引所に上場 |
1970-08 | 韓国に合弁会社、㈱韓国ワコール設立 |
1970-10 | タイに合弁会社、THAI WACOAL CO., LTD.(現 THAI WACOAL PUBLIC CO., LTD.)設立 |
1971-01 | 東京・大阪証券取引所市場第一部に指定上場 |
1978-04 | シンガポール営業所(現 WACOAL SINGAPORE PRIVATE LTD.)開設 |
1979-08 | 第三者割当増資により㈱トリーカの株式を子会社株式として取得 |
1981-06 | アメリカ合衆国に現地法人、WACOAL AMERICA, INC.(現 WACOAL INTERNATIONAL CORP.)設立 |
1982-03 | 第三者割当増資により㈱七彩の株式を子会社株式として取得 |
1983-02 | 香港に現地法人、WACOAL HONG KONG CO., LTD.設立 |
1983-12 | 米国法人ティーンフォーム社グループ(現 WACOAL AMERICA, INC.)の全株式取得 |
1986-01 | 中国に合弁会社、北京華歌爾服装有限公司(現 華歌爾(中国)時装有限公司)設立 |
1989-04 | フィリピンに合弁会社、PHILIPPINE WACOAL CORP.設立 |
1990-01 | フランスに現地法人、WACOAL FRANCE S.A.(現 WACOAL EUROPE SAS)設立 |
1991-01 | インドネシアに合弁会社、INDONESIA WACOAL CO., LTD.(現 PT.INDONESIA WACOAL)設立 |
1993-04 | ㈱韓国ワコールの合弁契約を解消し、韓国の㈱新栄(現 ㈱新栄ワコール)に出資 |
1995-01 | 中国に現地法人、廣東華歌爾時装有限公司設立 |
1997-06 | ベトナムに現地法人、VIETNAM WACOAL CORP.設立 |
2000-12 | 北京華歌爾服装有限公司(現 華歌爾(中国)時装有限公司)の合弁契約を解消し、100%子会社へ改組 |
2003-05 | マレーシアに合弁会社、WACOAL MALAYSIA SDN BHD設立 |
2003-08 | 中国に現地法人、大連華歌爾時装有限公司設立 |
2005-10 | 持株会社体制への移行に伴い商号を株式会社ワコールホールディングスに改称 新設会社分割により株式会社ワコールを設立 |
2008-01 | ㈱ピーチ・ジョンを株式交換により100%子会社化 |
2009-08 | ㈱ルシアンを株式交換により100%子会社化 |
2012-04 | EVEDEN GROUP LIMITED(現 WACOAL EUROPE LTD.)の発行済株式の全株式を取得したことにより100%子会社化 |
2016-01 | タイに合弁会社、A TECH TEXTILE CO.,LTD.他1社設立 |
2019-07 | INTIMATES ONLINE, INC.の発行済株式の全株式を取得したことにより100%子会社化 |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 |
事業内容
ワコールホールディングスとそのグループ企業は、インナーウェア、アウターウェア、スポーツウェア、その他の繊維製品及び関連製品の製造、卸売販売、そして一部製品の消費者への直接販売を主な事業としています。また、飲食、文化、サービス、内装工事などの事業も展開しています。
国内では、ワコールホールディングスと国内子会社8社が、インナーウェアやスポーツウェアの企画・デザイン、原材料調達、製品化までを手掛けています。これらの製品は、国内外の縫製会社や協力工場から仕入れた半製品を検査し、国内の百貨店、量販店、直営店舗、ECサイトを通じて最終消費者に供給されています。販売会社には㈱ウンナナクールや㈱ランジェノエルがあり、主にインナーウェアやアウターウェアの小売販売を行っています。
海外事業では、北中米、欧州、アジア・オセアニア地区に38社の子会社及び関連会社があります。これらの会社は、現地の百貨店や専門小売店、ECサイトを通じて製品を最終消費者に供給しており、一部はワコールホールディングスやアジアの販売会社にも供給しています。
ピーチ・ジョン事業では、国内子会社1社と海外子会社3社が、グループ外から独自に供給を受けた製品の小売販売を行っています。
その他の事業としては、国内外に11社があり、マネキン人形の製造販売・レンタル、内装工事、婦人インナーの製造卸売販売、その他繊維関連事業や不動産賃貸業などを手掛けています。
経営方針
ワコールホールディングスは、インナーウェアを中心に、アウターウェア、スポーツウェア、その他繊維製品及び関連製品の製造、卸売販売、および一部製品の消費者への直接販売を行っています。同社は、日本、米国、欧州、中国、東南アジアを主要市場とし、70年を超える歴史を持つ企業です。同社は、「世界中のあらゆる人々の豊かな生活に貢献する」ことをミッションとし、環境や人権などの社会課題の解決にも取り組んでいます。
中長期的な成長戦略として、「VISION 2030」を策定し、高い感性と品質で個々人の美しさと豊かさを提供することを目指しています。このビジョンの実現に向けて、同社は「美」「快適」「健康」の領域において、新たな商品・サービスを提供し、事業領域を拡大していく方針です。重点戦略として、国内の収益性向上と事業領域の拡大、海外事業の拡大と高収益構造への変革、グループ経営力の強化、そして資本効率の高い経営への転換を挙げています。
また、サステナビリティ経営の推進を重視し、国内外の技術・生産・R&D拠点の整備、品質基準の再定義、縫製工場のスマートファクトリー化、生産・輸送効率の追求などを通じて、企業価値の向上に努めています。2023年3月期から2025年3月期までの中期経営計画では、グローバルベースでのブランド展開を強化し、持続的な成長が可能な高収益企業への転換を目指しています。