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ワコールホールディングスJP:3591
事業内容
ワコールホールディングスは、持株会社として、国内外に広がる子会社や関連会社を通じて多様な事業を展開しています。主な事業はインナーウェア、アウターウェア、スポーツウェアなどの繊維製品の製造、卸売、小売です。また、飲食や文化、サービス業なども手がけています。
国内では、ワコール事業を中心に、㈱ワコールが製品の企画・デザイン、原材料調達を行い、縫製会社から仕入れた半製品を製品化しています。これらは百貨店や量販店、直営店舗、ECサイトを通じて消費者に届けられます。販売会社としては㈱ウンナナクールや㈱ランジェノエルがあり、主にインナーウェアやアウターウェアを販売しています。
海外では、北中米、欧州、アジア・オセアニアに広がる子会社や関連会社が事業を展開しています。例えば、WACOAL AMERICA, INC.は米国でインナーウェアを販売し、WACOAL EMEA LTD.は英国で製品を販売しています。これらの製品は現地の百貨店や専門小売店、ECサイトを通じて消費者に供給されています。
ピーチ・ジョン事業では、㈱ピーチ・ジョンが主にグループ外から供給を受けた製品を小売販売しています。国内外に3社の子会社があり、独自のブランド展開を行っています。
その他の事業としては、㈱ルシアンが婦人インナーやレース、手芸用品の製造・卸売を行っています。また、繊維関連や不動産賃貸業なども手がけており、国内外に8社の子会社や関連会社があります。これらの事業は、ワコールホールディングスの多角的なビジネス展開を支えています。
経営方針
ワコールホールディングスは、持続的成長と社会課題の解決を目指す「サステナビリティ経営」を推進しています。2022年に定義したミッションに基づき、世界中の人々の豊かな生活に貢献し、環境や人権問題の解決に取り組むことを目指しています。これにより、企業価値の向上を図り、社会にとって不可欠な存在を目指しています。
同社は「VISION 2030」を策定し、2030年に向けた長期的な成長戦略を掲げています。このビジョンでは、「美」「快適」「健康」領域での事業拡大を目指し、国内外での収益性向上や事業領域の拡大、グループ経営力の強化を進めています。また、資本効率の高い経営への転換を図り、持続的な成長と企業価値の向上を実現することを目指しています。
中期経営計画(2024年~2026年)では、収益力の改善に向けたビジネスモデル改革や成長戦略の実行を重視しています。具体的には、サプライチェーンマネジメントの改革やコスト構造の見直しを進め、基礎収益力の回復を図ります。また、デジタル技術を活用したブランド戦略と顧客戦略を推進し、次の成長へとつなげることを目指しています。
国内事業では、顧客ニーズに応じた商品開発や販売戦略を強化し、収益性の向上を図ります。海外事業では、EC成長を目指し、デジタルを活用した顧客接点の拡大を進めます。これにより、グローバル市場での競争力を高め、持続的な成長を実現することを目指しています。