力の源ホールディングスJP:3561

時価総額
¥411.3億
PER
18.8倍
国内外で「一風堂」や「名島亭」などのラーメン店を展開し、製麺や商品販売も行う飲食事業。

事業内容

力の源ホールディングスは、持株会社制を導入し、国内外で食材の生産から販売までを一貫して手がける事業モデルを展開しています。主な事業セグメントは、国内店舗運営事業、海外店舗運営事業、商品販売事業の3つです。

国内店舗運営事業では、「一風堂」ブランドを中心に、「名島亭」や「因幡うどん」などのブランドを展開しています。また、フードコート業態の「RAMEN EXPRESS」や新コンセプトショップも展開し、幅広い顧客層に対応しています。

海外店舗運営事業では、「IPPUDO」ブランドを中核に、北米、欧州、アジア、オセアニアなど16カ国・地域で直営店舗やライセンス供与を行っています。現地の文化に合わせた店舗設計やサービスを提供し、日本食の普及を目指しています。

商品販売事業では、「信州蕎麦」や「うどん」などの製造・販売を行い、「おうちでIPPUDOシリーズ」などの家庭向け商品も展開しています。また、EC事業や海外への輸出も強化し、幅広い客層に商品を提供しています。

経営方針

力の源ホールディングスは、国内外での成長を目指し、いくつかの戦略を推進しています。まず、国内事業基盤の強化に注力し、既存店の収益性向上を図るとともに、新たな出店戦略を展開しています。特に、都心部近郊やロードサイドへの出店を積極的に進め、収益性の低い店舗の戦略的閉店も行っています。

海外事業の拡大も重要な戦略の一つです。力の源ホールディングスは、直営エリアでのフラッグシップ店の出店やセントラルキッチンの導入を進め、店舗拡大フェーズに移行しています。また、ライセンス事業では、アジアやアメリカ中西部での新規ライセンス先との提携を強化し、事業拡大を目指しています。

商品販売事業の拡大も進めており、国内の主要スーパーや百貨店、空港での販売を強化しています。さらに、EC市場での規模拡大を目指し、海外市場への輸出も積極的に行っています。これにより、国内外での販売チャネルを多様化し、収益基盤を強化しています。

人財の採用と教育も重視しており、競争力の源である店舗運営力の向上を図っています。給与のベースアップや働き方の多様性を確保し、従業員満足度の向上に努めています。また、グローバル人財の育成を進め、日本の接客レベルを世界中で実現することを目指しています。

衛生面の強化も重要な課題として取り組んでいます。専門対策部署を設置し、製造工程や物流の過程での食の安全性を確保しています。最新の法令を遵守し、顧客に安全な食を提供するための衛生管理・品質管理を徹底しています。

食習慣の多様化に対応するため、テイクアウトやデリバリー、中食やEC事業を強化しています。植物由来のプラントベースラーメンの販売や専門店の展開を通じて、多様化するニーズに応える商品開発を進めています。これにより、顧客満足度の向上と収益強化を図っています。