LOIVEJP:352A

時価総額
¥105.7億
PER
11.5倍
女性向けブティックスタジオ運営の有力企業。女性専用ホットヨガやマシンピラティスを含む5ブランド・150店舗、約6.2万人(2025年3月)の月額会員を抱えるサブスクリプション事業を展開。首都圏・近畿圏・政令指定都市中心で展開。

事業内容

LOIVEは心と身体の健康を支えるウェルネス事業を展開しており、主力は女性向けのブティックスタジオです。小規模なグループレッスンを月額会費制で運営し、インストラクターを正社員中心に配置して約6.2万人(2025年3月時点)の会員に対して体験価値を提供しています。

同社の主要顧客は20〜50代以上の女性で、ライフステージや嗜好に合わせたサービス設計を行っています。収益は月額会費によるサブスクリプションが中心で、店舗ごとの売上は会員数×会員単価×店舗数で決まり、賃料やインストラクター人件費などの固定費を主なコストとしています。会員数が増えるほど収益性が高まるビジネスモデルです。

事業はブティックスタジオの単一セグメントで、ブランド別に展開しており、2025年3月末時点で5ブランド・150店舗を運営しています。代表的なブランドはロイブ(ホットヨガ)やピラティスK(マシンピラティス)であり、サーフエクササイズやグループ筋トレ、シニア向けストレッチなど多様なプログラムを揃えています。また、会員向けに独自商品(&fitシリーズ)も販売し、ブランドや地域特性に応じた出店で事業拡大を図っています。

経営方針

同社はブティックスタジオを核に、サブスクリプション型のグループレッスンでの拡大を掲げており、店舗数を2025年3月末に150店舗、会員数を同時点で約6.2万人にまで拡大することを目指しています。収益性の管理指標として売上高営業利益率を重視しており、直近の実績では11.8%程度の水準を示しているため、規模拡大と同時に収益性を維持・向上させることが成長戦略の中核です。事業判断のための具体的な指標は店舗数・会員数・売上高営業利益率・売上高成長率・営業利益成長率であり、これらを定量的に追うことで企業価値の拡大を図っています。

重点投資分野として同社は人材採用・育成、コンテンツ開発、物販拡充に資源を振り向けています。インストラクターを正社員中心で配置し、独自のレッスンやプログラム開発により会員とのエンゲージメントを高めることで差別化を図っています。また、スタジオを販売拠点として独自ブランド商品(&fit等)の物販を強化し、会員単価の向上を目指す具体策を進めています。人事評価制度の更新や採用強化も並行して進め、組織の定着と現場力の底上げを意図しています。

新市場開拓では、マシンピラティスの「ピラティスK」を中心に首都圏・近畿圏・政令指定都市で出店を加速する一方、既に認知が高い「ロイブ(ホットヨガ)」は生活商圏に適した出店で地域コミュニティ化を進め、根付くブランドへ育成する計画です。高齢化を踏まえた「ノビーストレッチ」などシニア向けサービスは新たな成長の柱と位置づけており、ライフステージに応じた商品・サービスの投入で顧客層を拡大していく方針です。同社はブランド別戦略で5ブランド体制を強化し、出店と会員獲得で規模の拡大を目指しています。

技術革新に関しては、業務のシステム化とデータ活用を優先課題と位置づけています。顧客管理システムや予約・決済・在庫の統合、会員データを活用した広告の費用対効果改善やマーケティングの最適化を進めるほか、オンラインコンテンツやデジタル会員サービスの拡充でオフライン店舗との相乗効果を狙っています。内部管理体制の強化と業務の標準化により、組織拡大に伴うリスク管理と業務効率の向上を図る取り組みを進めています。